パテック・フィリップ　カラトラバ Ref.6119G-001 「クルー・ド・パリ」【今週の逸本 Vol.175】

40年前の人気ベゼルが復活

当連載最多登場となるパテック・フィリップの『カラトラバ』。80年以上も続くコレクションだが、そのデザインコードは一貫されており、どのモデルを見てもそのバランスは完璧。誰もが最高峰のドレスウォッチとして認める珠玉のタイムピースである。

今回セレクトしたのは、2022年12月現在の現行モデル。カラトラバの手巻きモデルから『カラトラバ Ref.6119G-001』をご紹介しよう。

前述した通り、カラトラバコレクションのデザインコードは変わらないが、本モデルには目を引く装飾が施されている。それがギヨシェ彫りによってつくられたベゼルだ。

このベゼルは、《クルー・ド・パリ》（ホブネイル・パターン）という、約40年ほど前のカラトラバに採用されていたもの。まるでパリの石畳を彷彿とさせるデザインで、シンプルな文字盤が一際目立つような作りになっている。

その文字盤も縦のサテン仕上げになっており、全体的にシックな雰囲気に。

インデックスはカラトラバの伝統様式に則りバーインデックスを採用。指針にはこれまでのモデルよりも若干丸みを帯びたドフィーヌ型の針が用いられ、新たな表情を見せてくれている。

シースルーバックからは、歯車の接合部を見せるというニクイ演出が目を引くムーブメントの姿が。裏蓋がスケルトンになっているカラトラバは少ないので、ぜひこの機会に現物を見ていただきたい。

本モデルは手巻きモデルだが、ゼンマイを収める香箱が二つあるツインバレル方式のムーブメントを搭載。そのため、ケースはかなり薄く作られているにも関わらず、パワーリザーブは65時間を実現している。

カラトラバシリーズの中でも洗練さが際立つモデルとして非常に人気のある1本。ドレスウォッチをお探しの方は、本モデルを買っておけば間違いないだろう。

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

《クルー・ド・パリ》（ホブネイル・パターン）のベゼルが復活したということにファンは相当喜んでいるのではないでしょうか。

パテック・フィリップは最高峰の時計ブランド。なかでもカラトラバコレクションは、ドレスウォッチのフラッグシップでありながら、ブランドのエントリーモデルとしての役割も果たしています。

はじめてパテック・フィリップの時計を購入する、という方はカラトラバを選んでおけば間違いありません。

本モデルはドレスウォッチの中でも珍しいグレーの文字盤を採用しており、縦のサテン仕上げとマッチして腕元をカッコよく飾ってくれます。これまでのモデルとはまた雰囲気も異なるので、すでに他モデルのカラトラバを持っている方にもオススメです！

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