ユリス・ナルダン ブラスト スケルトン X「宙に舞う時の軌跡」【今週の逸本 Vol.233】

浮かぶようなムーブメントに目を奪われる

当連載初登場となるスイスのマニファクチュールブランド「ユリス・ナルダン」。同ブランドは1864年に設立されて以来、どのグループにも所属しない独立系ブランドとして地位を築いてきた。そのコレクションはどれも独創性に富んだものばかりで、ハマる人はとことんハマる時計ブランドである。

今回セレクトしたのは、スケルトン文字盤が特徴的な『ブラスト スケルトン X』。シンプルかつ美しいムーブメントをじっくりと見ていこう。

内部構造の一部が見えるものをスケルトンと称することがあるが、本モデルは構造だけでなく、ムーブメントの向こう側までスケスケな1本。名称の「X」とはX線のことで、まるでX線を当てて時計を見ているよう、というのがモデル名の由来だ。

Xの文字を模ったブリッジと長方形のブリッジにより支えられたムーブメントは、シンプルな作りながらも、なんと最大約96時間というロングパワーリザーブを誇る。

マニファクチュールの独立系時計ブランドだからこそ時計を自由に作っており、本モデル専用設計のムーブメントはいつまでも眺めていられるほど美しい。

ピンクゴールドを採用したケースには、ブルーのPVDコーティングが施されたベゼルをセット。独特の艶感が腕元で楽しめる。

ブラストコレクションは、3つに分かれたラグが特徴的で、ストラップはすべて専用設計となる。

腕時計の構造のすべてが見える『ブラスト スケルトン X』。スケルトンモデルをお探しの方はぜひその選択肢に加えてみてほしい。

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

日本ではそこまで知られていないユリス・ナルダンですが、その技術力は本物で根強いファンも多いブランドです。

ユリス・ナルダンの時計は定価もかなり高く、欲しくともなかなか手が出せない方も多いと思います。しかし、少しマニア向けなモデルということもあり、並行店では未使用品でもUSEDとなると価格がだいぶ下がり、手が届きやすくなります。
欲しかった！という方はぜひチェックしてみてください。

ちなみにYouTuberグループである東海オンエアのてつやさんがユリス・ナルダンを着用しています。

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