2019年8月1日(木)~8月5日(月)、二階建て廃墟を利用したGallery SixZaemon(埼玉県戸田市)にて、ニューヨーク在住の日本人アーティスト・Tatsunori Hosoiによる死と再生・破壊と創造・宇宙の根源という個々の存在意義を問う際に生まれる疑問と、ウロボロスの象徴とのつながりをコンセプトとした個展「実験的ウロボロス」が行われる。
ウロボロスは、古代の象徴の1つで、己の尾を噛んで環となったヘビもしくは竜を意味する。
ウロボロスは、古代の象徴の1つで、己の尾を噛んで環となったヘビもしくは竜を意味する。
<アーティストプロフィール>
Tatsunori Hosoiは埼玉県戸田市出身、ニューヨーク在住の日本人ビデオアーティスト、フォトグラファー。 彼の作品はデンマークのコペンハーゲン現代美術館、フランス協会、コペンハーゲン市内の公共施設、そしてチリのクロエ近代美術館などで展示され、「独特で不思議な感覚を与えるコンセプチュアルな作風が オーディエンスを異世界へと引き込む」と評される。 幼少期から常に神秘的な物事に興味を持つ。 様々な経験から生と死の世界の関係性に関心を寄せ、 その架け橋となる彼の作り出す並行世界 “0.5”の世界の経験を観客と共有し、“存在”の自覚を導く作品を主に制作している。
廃墟にて魅せられる異世界感
Tatsunori Hosoiは、幼少期からの様々な経験から“死”という議題に関して考えることが多く、生と死の関係性に強い関心を抱き、追及するようになったという。彼の作品にはその死生観が色濃く出ており、日本で初めての個展となる今展示では、物理学・哲学・精神世界的観点を引用。物質的かつ意識的な存在として、生きている私たちの存在意義を問いかけるような作品を主に展示する。
4スペースのインスタレーション、計12の映像作品を展示
異世界観を存分に表現できる場所として選んだという今回の廃墟では、4スペースのインスタレーション(作家の意向に沿った空間を構成し、その場全体を作品として体験させる芸術のこと)と、12もの映像作品を展示。彼の作品の特徴でもある奇妙さ、他では体験できない独特な世界観が期待される。
今回の展示での主要作品の一つであるVRキットを装着して体験する作品”Perfect Harmony”は、実際にこの廃墟で撮影されており、実際の空間で体験する仮想現実という珍しい体験ができる作品となっている。
開催地 | Gallery SixZaemon (ギャラリー シックスザエモン) |
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所在地 | 埼玉県戸田市新曽2431 |
開催日時 | 2019年8月1日(木)~8月5日(月) 12:30~20:00 |
入場料 | 無料 |
備考 | 屋外カフェバースペースあり レセプションパーティー 8月3日(土) 15:00〜 作家は全日在廊 個展全体アートディレクション: Kazuma Tsuzuki 共同制作(Being a witness): Yuto Amano 協賛 株式会社K&Sプロパティーズ、株式会社Tenmu |
公式サイト | https://www.ringomasters.com/ |