相手はWBAバンタム級2位のジェイソン・マロニー。
無観客試合となった米国デビュー戦
2019年11月以来の試合となる井上尚弥。
1993年4月10日生まれの彼は現在27歳。今日まで16戦全勝13KOの完璧な戦績を誇っている。
団体を超えた、真に最強のボクサーを決めるイベント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)のバンタム級で優勝を遂げ、ボクシング界の伝説的プロモーター ボブ・アラム率いるトップランク社に見染められた井上は米国デビューが約束されたが、新型コロナウイルス感染症の流行により、今日まで遅れていた。
対するマロニーはオーストラリア出身の29歳。現在WBAバンタム級の2位にランクされているが、本試合は井上が持つWBA・IBFのタイトルマッチとなっている。共にオーソドックスな右ボクサーファイターだ。
試合速報
序盤は速く強い左ジャブを有効に使う井上がマロニーを攻める。マロニーのパンチも単発ながら井上の顔を捉えるので、まるっきり勝ち目がないようには思えない展開だったが、中盤の第7ラウンドに入り、ワンツーを繰り出したマロニーの顔面を井上の短い右ストレートが強打。これが強烈なカウンターとなってマロニーはダウン。
そのまま立てずに、井上のKO勝ちとなった。
下馬評では圧倒的に優位とされた井上尚弥だったが、終わってみれば 皆の予想通りの圧勝という形になった。
ロマチェンコの予想外の敗戦を受けてPFP(パウンド・フォー・パウンド。体重の違いを考えずに全階級のボクサーを格付けしたランキング)で上位に食い込むことになった井上尚弥の米国デビューは、その強さを証明するに足る上出来な結果となった。
小川 浩 | hiro ogawa
株式会社リボルバー ファウンダー兼CEO。dino.network発行人。
マレーシア、シンガポール、香港など東南アジアを舞台に起業後、一貫して先進的なインターネットビジネスの開発を手がけ、現在に至る。
ヴィジョナリー として『アップルとグーグル』『Web2.0Book』『仕事で使える!Facebook超入門』『ソーシャルメディアマーケティング』『ソーシャルメディア維新』(オガワカズヒロ共著)など20冊を超える著書あり。