ユーザーが思い描く理想のカスタムを現実にしてくれるだけでなく、最高のパフォーマンスが発揮できる状態にまで高めてくれる存在。それが豊富な知識と経験を持ったプロショップだ。今回は、広島県の人気ショップ『沼田タイヤ』に直撃インタビュー。BBS愛溢れる蔵本店長に、その原動力を聞いた。

広島県の人気ショップ『沼田タイヤ』

いまや欲しい商品があれば自宅にいながらワンクリックで購入できる時代。なんでも気軽に手に入れることができるため、カスタムも自分で……という方も多いことだろう。

しかし、気軽ではあるが、一概に“手軽”とは言えないのが現実だ。
実際、自分でしっかり調べて購入したつもりのホイールが装着できなくて返品……なんてこともままある。結果的に理想をカタチにするまで時間がかかり、「こんなことなら最初からお店に頼めばよかった」なんて人も多い。

「こんなカスタムにしたい。こんな風に魅せたい」、ユーザーが抱いてきた理想、憧れ、要望……それらを最大限に尊重しつつ、ときにはアドバイスをくれ、ときには方向性を正してくれる存在。それがプロショップである。

なかでもユーザーから評判のプロショップというのが存在する。今回は、広島県広島市に店舗を構えるプロショップ『沼田タイヤ』をご紹介したい。

広島県広島市の人気プロショップ 『沼田タイヤ』

店頭には多くのタイヤやホイールが並ぶ。展示としてあまり見ない(?)タイヤ付きのBBSホイールも

さまざまなBBSホイールが並ぶ店内。ファンは来店するだけでも大興奮だろう

お店のショーウィンドウ。目の前の道路からもバッチリ確認できるので宣伝効果も抜群だとか

お店の2階にはBBS RS プリマドンナが鎮座。夜になるとライトアップされる

今回お話を聞いたのは、沼田タイヤの代表・蔵本 政明さん。某タイヤメーカーに勤めた後、先代が開業した同店で働きながら44年にも渡りクルマ業界に携わってきた大ベテランだ。

なぜ今回同店をフィーチャーしたかというと、とにかく“BBSホイール”に関する知識、そして「愛」がとても深いから。同店が展開しているブログ【沼田タイヤのブログ】でもその様子は見てとれ、記事カテゴリに“BBSマニア情報”なるものがあるほど。(詳細はご自身の目でご確認を!)

さて、前置きはこの辺にして、なぜここまで“BBS愛”が炸裂しているのか、蔵本店長にその理由を聞いた。

BBSホイールとの出会い

沼田タイヤの代表であり店長の蔵本 政明さん

沼田タイヤではBBSホイールだけを販売しているわけではない。他メーカーのホイールも置いているし、店名の通りタイヤ販売が軸である。しかし、やはりBBSホイールの絶対量は非常に多く、お客さんもそれを求めてやってくる方が大半だ。

では、なぜここまでBBSホイールを“推して”いるのか?

「品質の高さを身をもって体感したのがきっかけです。ガリ傷の補修を依頼されたときに製品に手を入れることがあったのですが、そのときBBSホイールの精度の高さに驚愕したんです。良いものは直すときもいい!実際に目で見て手で触れての感想ですから、これは確かですよ」
※2021年9月現在、沼田タイヤでホイールの補修は行っておりません。

製品の質だけではなく、企業としての信念にも共感しているという蔵本さん。

「BBS社はぶれません。“良いものを届けたい”という想いをもって製品作りを続けている。この想いは当店のポリシーにも通ずるんです。販売店としてお客様に喜んでもらいたい。そのために自信をもってオススメできるものはなんだろうか? そう考えたときに私の中の答えがBBSホイールだったんですね」

BBSホイール購入後のお客様の反応は?

「BBSホイールは自信をもってオススメできる」。そう語ってくれた蔵本さん。では実際に購入してくれたお客様からの反応はどんなものがあるのか。

「“憧れだったホイールをやっと手に入れた”という喜びが真っ先に出ますね。純正ホイールや他社ホイールから履き替えた場合は、体感した性能差を嬉々として話してくれる方も多いです」

憧れが強くなるほど実際に手に入れたとき理想との差に落胆することがある。しかし、ことBBSホイールに関しては、「理想や憧れに対してそれ以上のものを提供してくれる」と蔵本さん。

「先日もね……」と見せてくれたのは、最新のLEXUS ISにBBSホイールを装着したお客さんについて書かれた同店のブログ記事。

ホイール交換を相談され、お客さんと一緒に悩み検討した結果、ブレーキキャリパーとLEXUSの文字がしっかり見える超超ジュラルミン鍛造1ピースホイールの『RI-D』に決定。換装後の重量を調査した結果、純正ホイールからなんと総重量は半分に(純正約60kg→BBSホイール30kg)。

バネ下30kgの軽量化に繋がったとあって、お客様は大喜び。ビジュアルにも大満足だったという。

「お客様からの依頼を単に受けるだけではなく、どう見えるか、性能はどう変わるか? というのをお店としてお客様と一緒に考えます。そうして話をしていく内に、『それならこっちの方がいい!』 と相談当初と違うものに変わっていくお客様も多いです」

お客さんの要望に寄り添いながら、プロとしてアドバイス。お客さんと一緒に考えて出した結論だからこそ満足につながっていく。そうして二人三脚で作り上げてきたカスタマイズや経験は、次のお客さんへのフィードバックにもなるという。

「ネット販売が隆盛している昨今ですが、ありがたいことに我々の経験則を求めて遠方から足を運んでくださるお客様も多いんです」

愛車をどうしたいのか? どういう方向性でカスタムしたいのか? 見た目と性能のバランス、かけた金額に対しての恩恵などなど、クルマに対してトータルで相談できるお店。それがプロショップであり、沼田タイヤなのだ。