こんにちは、恐竜おねえさんこと生田晴香です。早川書房から『きみがまだ知らない恐竜』シリーズ、ティラノサウルス編・トリケラトプス編・ステゴサウルス編 が3冊同時に発売されました!英国BBCのテレビ番組で大人気の進化生物学者が、人気恐竜たちの生態や秘密について解説する本誌。一体どんな内容なのか、気になる中身についてご紹介していきます。

連載コラム「生田晴香、恐竜と生きる」。福井恐竜博物館 公認恐竜博士、古生物学会友の会・恐竜倶楽部メンバーでもある自他共に認める恐竜ラバーのタレント生田晴香が、恐竜の素晴らしさを隅から隅まで語り尽くす。壮大な歴史とドラマ、未解明の不思議が交差する魅惑の恐竜ワールドへ、ようこそ。- dino.network編集部

『きみがまだ知らない恐竜』シリーズのメンバーについて

恐竜に詳しい方は、恐竜本の新刊が出ると、その本に関わっている著者やメンバーをチェックする……なんてことも多いと思います。

今回、『きみがまだ知らない恐竜』シリーズから、「きまがまだ知らないティラノサウルス」「きみがまだ知らないトリケラトプス」「きみがまだ知らないステゴサウルス」の3冊を紹介するにあたり、まずは気になるメンバーをご紹介したいと思います。

著者はイギリス出身でイーストアングリア大学進化生物学教授のベン・ギャロッドさん。イギリスではTV番組で骨紹介などをしているようですが、初めて見る人……という方が大半ではないでしょうか。

監修は国立科学博物館の研究者で、群馬県立自然史博物館の特別館長でもある「恐竜の先生といえばこの人!」な、真鍋真さん。真鍋先生が付いてるなら安心です。

翻訳はレッドランズ大学社会人類学部卒、英日・日英翻訳者、矢能千秋さん。装画はサイエンスイラストレーターの菊谷詩子さんです。

「恐竜学入門」の表紙を描かれていたりと、この方が描かれている古生物は図鑑などでもよく採用されているので、イラストを見たことがあるという方も多いのでは?

では早速、3冊それぞれをテーマごとに読み比べていきましょう。

あいさつ〜第1章「恐竜の定義」

シリーズを通して、目次や構成は同じです。

「はじめに」では、ティラノサウルス編とトリケラトプス編で冒険家のスティーブ・バックシャルさんから、ステゴサウルス編はジェーン・グドール博士から、「この本を読んで楽しもう」的なメッセージが書かれています。

ティラノサウルス編とトリケラトプス編の「はじめに」は、同じ人が担当ということもあり書かれていることも同じでした。

なので、次に来るベン博士からのメッセージや、第一章「恐竜の定義」も3冊ともすべて同じ事が書いてあるのでは?と少しばかりドキドキしながら確認をしてみると、なんと衝撃の真実がっ!

大袈裟に書いてしまいましたが、メッセージは全部違うことが書かれていて、ティラノサウルス編ならティラノサウルス、ステゴサウルス編ならステゴサウルスイラストを使って双弓類の説明をしていたり、書き方や表現を変えていました。

恐竜の定義は基本的な情報なのでいくら書き方を変えても内容的にはどれも同じですが、一つの決まりについていろんな表現で書かれているのを読むと面白いんですよね。それに、読めば読むほど覚えるんですね、人って!

恐竜自身の特徴が注目されすぎて恐竜の定義はサラッと流しがちですが、完全に基本で一番と言っていいほど重要なことなので、もし3冊同時に買っても飛ばさずにしっかり読みましょうね!

ちなみに「双弓類」とは目の後ろに穴が2つあるグループのことで、哺乳類は目の後ろの穴が1つなので「単弓類」となります。

第2章からはじっくり!

メイン恐竜の系統樹や、体、骨格、発見、生息地と生態系、進化と戦いの他に、各本ならではの専門的な情報がそれぞれじっくりと盛り込まれています。

と、書くと難しそうに感じるかもしれませんが、『きみがよく知らない恐竜』シリーズは小学校中学年(3年生)あたりから読める本になっているので、漢字にはすべて読み仮名が付いていますし、クイズもあって楽しく振り返りができ、気軽にサラッと読めちゃう本となっております。

生物の用語は、「ケラチン」「マーストリヒチアン期」など難しい用語も出てくるかもしれませんが、用語の解説もしっかりとあるので恐竜初心者でも読みやすく、それでいて楽しく学べるのではないかと思います。

なんと、漫画もあるんです。(セリフはありません)
メイン恐竜が敵と戦うところが描かれているのですが、次の展開はどうなるのかドキドキハラハラ、1コマ1コマわくわくさせられます。

トリケラトプスやステゴサウルスのような植物食恐竜が、ティラノサウルスみたいな肉食恐竜に負けじと反撃をするシーン、かっこいいですね。

また、後半には恐竜リーグ戦要素があり、子どもが喜びそうなコンテンツだと思いました。

さて、発売から何日か経ちましたが評判は上々。すでに一冊買った人が“もっと知りたい”と、他シリーズも購入していたりするそうです。

とりあえず本の見た目がコレクター心をくすぐるというかアート的なオブジェとして飾っておきたくなるんですよね。

恐竜が美しいのはもちろん、背景の色が派手すぎずいつまでも見てられる落ち着いた色なのにわくわくさせられるといいますか。

コレクター、恐竜初心者に特にオススメします。ぜひ!

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こんな感じです。ぜひお試しを!

ではまた次回!

生田晴香 | Haruka Ikuta
恐竜タレント。TV、CMのほかモデルとして活躍中。福井恐竜博物館の公認恐竜博士で恐竜検定所持。恐竜トークショー、クイズ、鳴き声コンテスト審査員。古生物学会友の会&恐竜倶楽部メンバー。恐竜のうた「ダイナソーDANCE」監修。実は元あやまんJAPAN。
YouTubeちゃんねる「恐竜わっしょい!」始めました。

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