連載コラム「生田晴香、恐竜と生きる」。福井恐竜博物館 公認恐竜博士、古生物学会友の会・恐竜倶楽部メンバーでもある自他共に認める恐竜ラバーのタレント生田晴香が、恐竜の素晴らしさを隅から隅まで語り尽くす。壮大な歴史とドラマ、未解明の不思議が交差する魅惑の恐竜ワールドへ、ようこそ。- dino.network編集部
第二回 日本画恐竜展
昨年に引き続き、第二回目となる日本画恐竜展。2020年は、10月29日(木)〜11月3日(火)に池袋にて開催されました。主に恐竜をテーマとした日本画作品が展示され、ありがたいことになんと入場料が無料なんです!
主催者の日本画家・水島篤さんが東京藝術大学卒業ということで、参加されるアーティストは現役藝大生や卒業生が多いです。藝大といえば東京大学より入るのが難しいとも言われている、まさに天才の集まりです。
第一回目のときは15名の芸術家が作品を展示し、それぞれの世界観をうっとりと表現し、見に来た人を感動させました。それがかなり好評だったようで、生田晴香のところにも「日本画恐竜展の人紹介してくれ!」と連絡が来るほどでした。(当時はどなたともお知り合いではなかったですが)
そんなわけで第二回はさらにボリュームアップ!出展される芸術家さんはなんと3倍の人数となり、会場も広くなり作品数も増えました。
日本画などの作品で値段が書いてあるものは購入することができ、さらに会場には物販コーナーもできていて、お土産としてお買い物をすることもできます。
物販コーナーも美しくアートになっていたので、どこを見渡しても目の保養だらけです。もちろん恐竜好きの人間が興奮するポイントしかないので最高の空間なのですが、恐竜や芸術に特別興味がない人間でも幸せになれる空間となっていました。
恐竜たちも、天才アーティストたちに描いてもらい「ありがとー!」と、喜んでいると思います。
恐竜のイメージで描かれた作品もアートらしくて面白く、他にも実際の恐竜の骨を細かく調べてからそれを元に復元され本物の恐竜のような作品もあり、とにかく素晴らしかったです。
そもそも恐竜という生き物自体がアートなので、アート×アートで素敵なコラボレーションが生まれていますよね。モデルもアーティストも最高なので、素晴らしい作品になるに決まってます!絶対はずさないやつですから。
日本画だけではなく造形や焼きものもありました。始祖鳥の造形なんかはレプリカの始祖鳥が横に置いてあり、見ている方にどうやったらより楽しんでもらえるかがしっかりと考えられていて、拍手祭りでした。
動画を撮ってきたので展示会に行けなかった方はこちらをどうぞ。
神保町ヴンダーカンマー -運命-
続いて第6回目となる神保町ヴンダーカンマーをご紹介します。今年は、11月1日(日)〜23日(祝・月) に神田エリアにある奥野カルタ店にて開催されました。テーマは、現代版「驚異の部屋(5世紀から18世紀にかけてヨーロッパで作られていた様々な珍品を集めた博物陳列室)」。今回は入場料500円、13組の出展者によって他ではなかなか見ることができないグッズが販売されました。
日本画恐竜展は芸術が好きな人が好きそうですが、神保町ヴンダーカンマーは博物マニアのため会場という感じでしょうか。街中でよくありそうな可愛らしい猫グッズなどはなく、どちらかと言えば骨モノが多い印象でした。
主催の小田隆さんは美術解剖学の本を出していたり、大学の先生や古生物の復元画もやられていたり、解剖学のプロどころかまさに神的な存在なのです。ほんとに素晴らしい絵を描かれていて、図鑑などで恐竜イラストなど見たことある方も多いと思いますが、相当すごい人です。
作品を一目見るだけでこの凄さ伝わりますよね?美しいの頂点とはこれだ!という勢いです。
圧倒的芸術力…
会場が博物館になったかのようで、芸術感満載です。
出展者何名かでzoomを使ったYouTubeライブもやられていて、ライブドローイング※なども見ることができました。中には「恐竜が地味に感じたから怪獣ぽく…」とおっしゃる方もいて、そう思う人間がこの世に存在するんだ、と個人的に驚きました…!
※イラスト制作の様子をその場で見ることができるイベント
他にも個性的で面白い方が多く、取材したい方ばかりでした。
グッズは、こちらを購入しました。恐竜博士へ導いてくれるお札で、しっかりと祈祷されていて、福井の恐竜ハンコが押してありました。また、机の上に置き、裏に書いてあるメッセージをしっかり受け止められるといった、系統樹マンダラも購入しました。
どちらも頭が良くなれるようにといったお守り的存在であり、自然と学ぶことを忘れないようにしてくれるアイテムですね。
行けなかったけどグッズが欲しいという方は通販もあるのでチェックしてみてください。見てるだけでも芸術を味わえますよ。
まとめ
新型コロナウィルスの影響により恐竜イベントが中止になり、今年の恐竜の夏はただの夏になってしまい恐竜不足が続いていたものの、恐竜アートで芸術の秋を満喫することができ、「恐竜の秋」が到来しました!
どちらも中止になってしまうのかと不安でしたが、すべて例年通りとはいかないもののどちらもウイルス対策もしっかりと行い無事に開催してくれたことに、とにかく感謝です。
そして冬がやってきます。恐竜の冬なるか!?
ではまた次回!
生田晴香 | Haruka Ikuta
恐竜タレント。TV、CMのほかモデルとして活躍中。福井恐竜博物館の公認恐竜博士で恐竜検定所持。恐竜トークショー、クイズ、鳴き声コンテスト審査員。古生物学会友の会&恐竜倶楽部メンバー。恐竜のうた「ダイナソーDANCE」監修。実は元あやまんJAPAN。
YouTubeちゃんねる「恐竜わっしょい!」始めました。