こんにちは、恐竜おねえさんこと生田晴香です。港区立みなと科学館で恐竜イベントが行われているのでさっそく行ってきました。冬休みの自由研究や、タメになる楽しい要素盛り沢山だったので紹介します。

連載コラム「生田晴香、恐竜と生きる」。福井恐竜博物館 公認恐竜博士、古生物学会友の会・恐竜倶楽部メンバーでもある自他共に認める恐竜ラバーのタレント生田晴香が、恐竜の素晴らしさを隅から隅まで語り尽くす。壮大な歴史とドラマ、未解明の不思議が交差する魅惑の恐竜ワールドへ、ようこそ。- dino.network編集部

子どもから大人まで楽しめる「みなと科学館」

港区立みなと科学館にて、2023冬の企画展「進化する!? 恐竜研究展」開催! ということで行ってきました。

画像: 子どもから大人まで楽しめる「みなと科学館」

そもそも「港区立みなと科学館」はご存知ですか?

みなと科学館は子どもから大人まで、楽しみながら科学を学ぶことができる施設です。

大型映像装置を使った体験型の展示コーナーから、普段の学校の授業では実施が難しい理科実験室、さらには光学式と4Kデジタルの投影機が設置されたプラネタリウムホールまで完備……!

場所は虎ノ門ヒルズの近くという都内の真ん中にあるというのに生田晴香はこれまで行ったことはなく、この恐竜イベントで科学館の存在を知りました。

それもそのはず。2020年にオープンした科学館なのです! ……というのはいいわけですが、この恐竜イベントのおかげで新しくできた科学館の存在を知れたのでいい機会でした。

さっそくイベントの様子を見ていきましょう。

「進化する!? 恐竜研究展」の魅力

約6600万年前にそのほとんどが絶滅した恐竜に関する研究は、現在でも絶えず進歩しています。

その新たな研究成果により、恐竜に関する情報は常に更新されています。その背景には、恐竜研究に用いられる科学技術の進化が深く関係しています。

今回の企画展では、恐竜の全身骨格(レプリカ)の展示のみならず、日常では目にする事のない恐竜研究の現場、そこで利用されている最先端の4つの科学技術を紹介する事で、恐竜研究の「今」が学べる展示となっております。

第1章「恐竜研究の最前線」

画像: アロサウルス

アロサウルス

まず目に入るのが全長約7m、全高約2mのアロサウルスの全身骨格(レプリカ)です。躍動感に満ちあふれていてかっこいいですね。

化石に残った噛み跡によって、アロサウルスは共食いしていた事がわかりました。

それだけではありません。アロサウルスの尾椎をステゴサウルスのスパイクが貫通した証拠も展示されており、アロサウルスとステゴサウルスがバトルをしていたというのがわかります。

これぞリアリティという感じでドキドキしちゃいますね!

画像: 『リアリティだよ!』という名言がある荒木飛呂彦先生の漫画、ジョジョの奇妙な冒険に出てくる岸辺露伴先生と、ジャンプフェスタ2024にて。

『リアリティだよ!』という名言がある荒木飛呂彦先生の漫画、ジョジョの奇妙な冒険に出てくる岸辺露伴先生と、ジャンプフェスタ2024にて。

第2章「恐竜研究に使われる最新技術」

恐竜研究に使われる最新技術の中から、「レーザー励起蛍光法」「CTスキャン」「3Dプリンター」「走査電子顕微鏡(SEM)」の4つが紹介されています。

画像: アンキオルニス

アンキオルニス

一例を紹介すると、レーザー励起蛍光法により軟組織を観察できたことによって、アンキオルニスの特徴(長い後脚を持つ)が判明しています。この様に恐竜研究においては、今、次々と新発見が出来ているのです。

アンキオルニスは羽毛の色もわかってますね。どの技術を使ってどうやったら色が分かるのか、パネルに詳しい解説があるので自由研究のレポートにしてみるのもいいですね。

将来恐竜発掘する仕事をしたいという人(とくに子ども)は多いと思いますが、恐竜研究に使われる最新技術を作る人になるのも面白いかもしれません。

第3章「そもそも恐竜研究って?」

画像: 第3章「そもそも恐竜研究って?」

恐竜研究は、発掘調査、化石研究、データ解析の3種類に分けることができます。恐竜研究は実際にどの様に行われているのか学べます。

発掘道具、ハンマー、ボンド、タガネなどがあるとイメージ湧きやすいですね。発掘の様子の動画などで紹介し、昔と今とで比較することができます。

画像: 頭骨

頭骨

発掘された化石の一例としてトリケラトプスとティラノサウルスの頭骨(レプリカ)を展示も!

第4章「これからの恐竜研究」

恐竜研究は日々進化し続け、既に発見されている恐竜においても技術の進歩によって新たな発見がなされています。

いま現在発見され学名がついているのも全体のたった1%未満と考えられていて、恐竜研究は、まだまだ新発見がある研究分野であると考えられます。

そこで恐竜研究の意義について考えている恐竜研究者からのありがたいコメント紹介です。大変勉強になるので、気になる方はぜひ足を運んでみてほしいです。

関連イベント

未発見の恐竜をイメージして自由に色を塗った恐竜が、卵からかえり画面の中に現れて動き出す、テーブルサイエンスが開催されています。

画像1: 関連イベント

恐竜を学べるクイズがあり、塗り絵をしたらそれが動いてくれるのは一生の思い出。

画像2: 関連イベント

せっかくなので子どもに混じり黒ペンを塗って遊んできました。

画像: にく

にく

どれが生田晴香作かわかりますか? 文字が書いてあって1番にくにくしいやつです。(あえて答えは言いません)

プラネタリウム「アッテンボロー博士と秘密の博物館」の投影なんかも。

そしてもう一つ!

画像3: 関連イベント

「アンモナイトの発掘体験」コーナーは、中生代の本物の化石を本格的に発見というわけではありませんが、ハケで軽くなぞるだけでゴロゴロアンモナイトが見つかる仕組みになっているので子どもでも楽しめます。

画像4: 関連イベント

見つかるとバッジが1つ貰えるのでこちらはぜひ体験しましょう。4種類ありどのデザインもよかったです。

プラネタリウム以外は無料だというお得すぎるイベントなのでぜひデートや飲み会前などサクッとでもいいので行かれてみてはいかがでしょうか。

恐竜もいいのですが、スタッフさんも親切でとてもよかったのでオススメです。

●港区立みなと科学館概要●
所在地:東京都港区虎ノ門3-6-9
開館時間:9:00~20:00(プラネタリウム最終投影 19:00開始、最終入館時間19:30)
休館日:毎月第二月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)※臨時休館日あり
入館料:無料 プラネタリウムは有料 一般投影(1回分)大人600円/小・中・高100円
みなと科学館公式サイト: https://minato-kagaku.tokyo/

画像: 【進化する!? 恐竜研究展】恐竜研究の最前線がすごすぎる!

生田晴香 | Haruka Ikuta
恐竜タレント。TV、CMのほかモデルとして活躍中。福井恐竜博物館の公認恐竜博士で恐竜検定所持。恐竜トークショー、クイズ、鳴き声コンテスト審査員。古生物学会友の会&恐竜倶楽部メンバー。恐竜のうた「ダイナソーDANCE」監修。実は元あやまんJAPAN。
YouTubeちゃんねる「恐竜わっしょい!」始めました。

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