年間に100を超える映画・ドラマ(連続シリーズを含む)作品を消費することから、1/100の映画評と名づけた連載ですが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による暗い影に覆われた中でも、良い作品はたくさんありました。その中から、とっておきの“今年(2020年)のベスト3“を発表します。

第3位 : 『クイーンズ・ギャンビット』

第3位はNetflixリミテッドシリーズとして公開された、チェスを主題としたスリリングな作品、『クイーンズ・ギャンビット』。

孤児院育ちの天才チェス・プレーヤー エリザベス・ハーモンの半生を描く、Netflixオリジナル作品。エリザベスを演じるのはアニャ・テイラー=ジョイ。
タイトルの“クイーンズ・ギャンビット(Queen's Gambit)”は、チェスの序盤戦における定石(オープニング、という)の1つ。本作が描いているエリザベスの生涯が8歳から22歳、つまり人生のオープニング時期であることとリンクしたネーミングなのだろうか。