連載コラム「生田晴香、恐竜と生きる」。福井恐竜博物館 公認恐竜博士、古生物学会友の会・恐竜倶楽部メンバーでもある自他共に認める恐竜ラバーのタレント生田晴香が、恐竜の素晴らしさを隅から隅まで語り尽くす。壮大な歴史とドラマ、未解明の不思議が交差する魅惑の恐竜ワールドへ、ようこそ。- dino.network編集部
噂の恐竜おもちゃ
株式会社学研プラスより、『科学と学習PRESENTS』シリーズの新刊『ティラノサウルス1/35骨格模型キット&本物の大きさ特大ポスター』が2021年4月29日に発売されました。
お値段は、1,980円(税込)!
これだけ安いと子ども向けの普通のおもちゃなのでは?と思い特に気にしていなかったのですが、恐竜界のすごい人らからじわじわと絶賛の嵐が!
「ほう、そんなに良いものなのか」と思いよく見てみると、なんと!北海道大学総合博物館教授の小林快次先生が監修されいて、原型製作は安心安定の荒木一成先生じゃないですか!
恐竜好きでこの2人を知らない人はいません。完全なる恐竜のプロと恐竜のプロの組み合わせです。
恐竜のおもちゃは監修がついていないことが多く、謎の形をした恐竜おもちゃが売れているなんてことがしばしばあります。その点こちらの模型はきちんと監修が付いていて、しかも恐竜界のトップ人気(かなり恐竜を発見してます)を誇る小林快次先生となればそれだけで絶対的な安心感があります。
模型への気持ちがぐんぐん高まってきたところで、早速開封していきましょう!
いざ開封!!
全部で17個の骨格パーツと台座の部品が入っていました。このパーツを組み立てれば、1/35サイズ(組み立て後は全長約40cm)のティラノサウルス大迫力模型を作ることができます。
小林快次先生監修のガイドブックはまるでティラノサウルス図鑑のようです。最強の戦闘能力のひみつや最新の研究から分かった生態などがくわしく解説されています。
ティラノサウルスの実物骨格写真や美しい生体復元イラストも掲載している充実の内容で、 自由研究や調べ学習に役立つような素晴らしいものです。
ティラノサウルスのう●●化石画像まであるので、コプロライト(糞石)好きにはたまりませんね。
組み立て方は画像付きで丁寧にわかりやすく書いてあり、パーツも少ないのでコードギアスやマクロスFヴァルキリープラモデルに比べれば遥か簡単に組み立てられるでしょう。(とても簡単と言いたい)
そしてなんと、頭骨の一部の実物大ポスターまで付いてきます。 ティラノサウルスの頭骨化石(上顎部分)をA1サイズのポスターに実物大で掲載されていて、最強恐竜の大きさをリアルに体験できます。
ツルツルしていてかっこいいので即家のドアに貼りました。ティラノサウルスが身近に感じられます。他の部位のポスターも出して欲しいところですが、そもそもポスターが付いているだけでありがたい気持ちになります。
組み立て
さて、ガイドブックを見ながら組み立てていきましょう!
まずは背骨と尾椎をくっつけます。骨を比べて部位を覚えながら組み立てるのは勉強になりので良いですね。
『はめられないときはおうちの人に手伝ってもらおう』とのアドバイスも。流石に生田晴香は大人のおねえさんなので自分の力だけでやってやりたいところなのですが、あれ…様子がおかしい…
そう、最初からパーツがうまくはまらなく、力が足りてないのか奥まではめ込むことができません。これはもう霊長類最強の吉田沙保里さんに頼むしか道はないと諦め、中途半端に嵌め込んだまま先に進めることにします。(ヤスリやデザインナイフで削るのがいいみたいです)
恥骨や坐骨など、力がなくても抑えるだけで「パチンッ」とうまくはまると気持ちがいいです。
順調に取り付けていき、頭骨のところにはいります。どうやら口を開けたり閉めたり自由に可動できるようになっているみたいです。
肩甲骨を左右間違えてしまいますが、リアル恐竜展でもパーツが逆向きとかの場合もあるし、これはこれでリアルだなぁとすべてが面白くなってきます。
ポールを間違えて捨ててしまい、ゴミ箱を漁りながらも台座に差し込み、ポールの跡がついてしまいぼこぼこになったシールを貼れば完成です。
丁寧に貼ればシールのボコボコを隠せるのでなんとかなるものです。貼る位置は自由なので、自分のセンスを信じて好きなところに貼って完成させましょう。
完成
う、美しい…
まさにブラックビューティーじゃないですか!色も黒くて本格的でかっこよすぎます。恐竜界がざわついていた理由がわかりましたね。
人間と大きさ比較できるよう人影は用意してあるものの、圧倒的なティラノサウルスの美しさに他は何もいりません。ただただ美しすぎて見惚れちゃいます。
それでいてこのお値段…。昔の復元骨格おもちゃにはなかった副肋骨までついてより本物に近い状態で二千円いかないんですよ!
組み立てられた状態で1万5千円以上で売ってても全然おかしくありません。その値段でも売れるでしょう。クオリティ高すぎて拍手祭りです。
完成すると全長は約40センチです。かなりの迫力になりました。素晴らしいです。これを粘土などで肉付けして更なる復元に挑んでみるのもいいですね。
大人から子どもまで楽しめるアートになるおもちゃ。一家にひとつ飾るとぜひ目の保養になるのでオススメです。
ではまた!
生田晴香 | Haruka Ikuta
恐竜タレント。TV、CMのほかモデルとして活躍中。福井恐竜博物館の公認恐竜博士で恐竜検定所持。恐竜トークショー、クイズ、鳴き声コンテスト審査員。古生物学会友の会&恐竜倶楽部メンバー。恐竜のうた「ダイナソーDANCE」監修。実は元あやまんJAPAN。
YouTubeちゃんねる「恐竜わっしょい!」始めました。