【シーン別時計セレクト】日常で差がつく高級腕時計6選

時計はあなたを表すツール 〜ビジネスシーン〜

ビジネスシーンの腕時計に必要なことは、見た目の派手さでも、美しい装飾でもない。求められるのは、しっかりと時間を把握できる視認性の良さと、商談相手などに与える印象だ。ここでは、絶妙なラインをつく2本の時計をご紹介。

日々闘うビジネスパーソンに
1.ジャガー・ルクルト　マスター クロノグラフ

ビジネスシーンの一本目としてムーンフェイズ銀座店が選んだのは、ジャガー・ルクルトのマスター クロノグラフ。シルバーのブレスにブラックの文字盤とオーソドックスなスタイルながら、クロノグラフが華やかな印象を与えてくれる。

「今回の目線は、あらゆるビジネスシーンに映える汎用性がありながらも上質であること。どちらかというと、経営層や一定の地位にいる人ではなく、営業に出たり、商談に出向いたりと対人での仕事が多い人をイメージしました。ブランドが相手に与える印象はとても重要で、たとえばギラギラでイケイケなブランドの時計だと『あぁ、それを選ぶんだ…』となりがち。その点、ジャガー・ルクルトは堅実なイメージに加え、時計好きも唸るブランド。かなり通好みでもあるので、商談相手が時計好きなら、そこから話が広がること間違いなしです」

レザーベルトだと夏のシーズンは少し躊躇してしまうが、こちらはブレス仕様。外回りが多い仕事で汗をかいても拭けばよく、日常的に身につけられる1本だ。

デキる大人のステータスとして
2.ヴァシュロン・コンスタンタン／パトリモニー トラディショナル

世界五大時計ブランドの一つでもあるヴァシュロン・コンスタンタンから、エレンガンス＆クラシシズム溢れるパトリモニー トラディショナルをセレクト。ケースのピンクゴールドに、グレーの文字盤がとてもマッチした1本だ。

「ビジネスシーンでピンクゴールド⁉︎と思う方もいらっしゃるでしょうが、こちらは文字盤のグレーとケースのゴールドのバランスがとてもよく、いやらしさをまったく感じません。程よいシティー感とドレッシーさで、スーツスタイルに溶け込んでくれます」

さきほどのジャガー・ルクルトが外回りのビジネスマンの時計とするならば、こちらは営業を受ける側、ある程度地位のある方の腕が似合う1本。

「見せるというよりは“魅せる”。38㎜と小ぶりでケースも薄めなので、シャツにしっかりと収まります。書類を受け取る瞬間、サインをする瞬間、カフスからのぞくフェイスの美しさといったらもう言葉もありません。また、単純に美しいだけでなく、ヴァシュロン・コンスタンタンというブランドがしっかりとステータスにもなってくれる。まさにデキる大人の1本と言えるでしょう」

センスが問われる 〜プライベート・デートシーン〜

スーツという画一されたスタイルから脱却し、自分本来を魅せるプライベートシーンでは、基本的にどんな時計を選んでも自分が気に入っていればそれでいい。しかし、個人のセンスが問われる瞬間でもあり、決まりがないからこそ難しく、それがまた面白いところでもある。ここでは、対極とも言える2本をセレクト。

際立つ存在感
3.ウブロ／アエロフュージョン クロノグラフ

ラグジュアリースポーツウォッチとして、革新的な挑戦を続けるウブロ。ラインナップのなかでもとりわけ有名なのはビッグバンだが、今回セレクトしたのはクラシックフュージョンシリーズから、シースルーの文字盤が特長的なアエロフュージョン。

「フォルム、デザイン、シースルーの文字盤からのぞくムーヴメント、男が好きな要素がすべて詰まっている1本といえます。どちらかというとビッグバンはイケイケで若いイメージがありますが、こちらは40代になっても違和感なくつけられる時計です。フュージョン（融合）コンセプト通り、本モデルのベルトはレザーとラバーの混合。ケースは少し大きめですが、スーツスタイルにも合いますし、カジュアルな服装にも映えます。ほどよいスポーティー感とラグジュアリー感がうまく溶け込んでおり、シーンを選ばずに使える1本と言えるでしょう。これは蛇足ですが、女性受けがめちゃくちゃいい時計でもあります（笑）」

醸し出る大人の余裕
4.ジャガー・ルクルト　レベルソ ウルトラスリム 1931

ビジネスシーンでも紹介したジャガー・ルクルトから、同ブランドの顔ともいえるレベルソをセレクト。ワイルドな印象のウブロに対し、こちらはまさに滲み出る男の渋みといったところ。

「超主観ですが、ウブロが俺についてこい系男子だとすると、ジャガー・ルクルトは女性に寄り添いながらエスコートするジェントルマン（注：あくまでもイメージです！）。そう感じさせるのは、時計の見た目とそれぞれのブランドイメージが大きいかもしれません」

とはいえこのレベルソ、見た目とは裏腹に実はワイルドな一面も。
「元々はスポーツのポロをする際に身につける時計として作られたのが始まりです。試合中でも風防が割れないように反転できる設計になっています。デザインとしてはクラシカルですが、その歴史を辿ればスポーツウォッチとしての側面もある。その第一印象から正装したくなりますが、あまり気取り過ぎず、きれいめカジュアルファッションに合わせるのがオススメです」

本気で遊ぶ大人に。〜スポーツ・アウトドアシーン〜

ゴルフやサーフィンといったアウトドアスポーツしかり、バイクやクルマといったモータースポーツしかり、これら各シーンで必要になるのは、内に秘めた上品さではなく、やってやるぜ！という攻めの心。それを体現するかのようなタフでギラついた時計こそ、本気で遊ぶ大人の腕によく似合うというもの。ここではラグジュアリー×スポーツの代表格としてクストスとウブロをご紹介。

ちょい不良オヤジの腕が似合う
5.クストス チャレンジクロノ2　LEON レーシング 2ndエディション

ファッション誌でもおなじみの「LEON」が設立したレーシングチーム「LEONレーシング」と、高級腕時計ブランド・クストスがコラボーレーションして生み出したのがこちらの1本。

「スポーツ・アウトドアシーンでは耐久性や防水性能もですが、やはり付けたときにテンションの上がる1本が欲しいところ。その点、このコラボモデルは機能はもちろん、見た目のカッコよさがずば抜けています。オールブラックでどんな服装にも合わせやすく、カラフルなスポーツウェアでも、シックなゴルフウェアでも映えますね」

ダイヤル部分には、レオンレーシングの車両である「Mercedes-AMG GT3」のイラスト。クロノグラフには同車両のV型エンジンを彷彿させるパーツを配置し、サブダイヤルはディスク式の針でよりレーシーな印象に。写真ではラバーベルトだが、本モデルには替えベルトとしてレザーベルト（ブラック）の用意もある。ぜひそれぞれの表情を楽しみたい。

見せてこそ映える1本
6.ウブロ ビッグバン フェラーリカーボン ホワイトセラミック

フェラーリとパートナーシップを結んでいるウブロから、フェラーリコラボのビッグバンをセレクト。

「こちらもクストス同様、めちゃくちゃカッコいい1本です。シースルーの文字盤にはフェラーリの象徴でもある跳ね馬を、※バックにはホイールをイメージしたムーブメントを配置。ベルトにはステアリングを彷彿とさせる赤のステッチも入っており、モータースポーツさ溢れる1本です。本モデルには、特製のワインディングマシーンが付属しており美しく飾ることもできます」
※写真には保護シールが貼ってあります。

ベゼルはカーボン、ケースはホワイトセラミックを採用しており耐久性も抜群。セラミックケースの上部・下部にあるボタンを押せば、簡単にベルトを外すこともできる。ブラックの替えベルトが付属するため、白×黒の組み合わせもぜひ試したい。

「年々アウトドアもスポーツシーンもウェアは派手になってきていますが、この時計の存在感は決して負けません。ホワイトカラーは合わせづらい……なんて思うかもしれませんが、ここまで来ると服装とのマッチ云々よりも、時計の主張が強いので逆に気にならなくなってきますよ（笑）」

選んでくれたのはこちらのお店

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