フォーマルからインフォーマルまで、自身のこだわりを移す鏡として選ばれる腕時計の数々。ここではブランド腕時計専門店・MOON PHASE(ムーンフェイズ)が最新モデルからアンティークまで、見る者の感性を刺激する1本をセレクト。今回は、パテックフィリップのノーチラスをご紹介する。

PATEK PHILIPPE
世界最高の呼び声高いブランド・PATEK PHILIPPE(パテックフィリップ)。そのはじまりは、1839年にポーランド出身のアントワーヌ・ノルベール・ド・パテックが創設した「Patek,Czapek & Cie」から。その後、技術者であるジャン・アドリアン・フィリップと出会い、1851年に“世界最高の時計をつくる”という社是を掲げ「PATEK PHILIPPE & Cie」と社名を改めた。「カラトラバ」「ノーチラス」といった代表的なコレクションや超絶のコンプリケーションウォッチまで幅広いラインを備え、ひたすら完璧な“時計の美”を魅せる至高の時計ブランドとして、時計界の頂点に立ち続けている。

雲上時計の代表格

1976年に誕生し、いまやパテック・フィリップの代表モデルとして君臨するノーチラス。船の舷窓をイメージさせるケース、丸みを帯びた八角形のベゼル、水平エンボス加工の施された文字盤はどれもノーチラスのアイコンとして広く知られている。

ノーチラス トラベルタイム クロノグラフ。完璧な均衡を誇る文字盤には、中央から周囲にかけて明暗のグラデーションが施されており、10個の18金ホワイトゴールドインデックスがアクセントに。

同じように舷窓をモチーフにした時計にオーデマ・ピゲのロイヤルオークがあるが、ロイヤルオークもノーチラスも、天才デザイナーとして有名なジェラルド・ジェンタ氏が手掛けたもの。

同じモチーフかつ同デザイナーであり、どちらもラグジュアリー・スポーツウォッチの頂点にある存在だが、より角ばったデザインで男性要素の強いロイヤルオークに対し、丸みを帯びたデザインでロイヤルオークとはまったく違う情趣のあるノーチラス。

どうしても比較されちな時計だが、それぞれの持つ個性はまったく別にあるといっていいだろう。

オーデマ・ピゲ
ロイヤルオーク オフショア ダイバー クロノグラフ

www.moon-phase.jp

パテックフィリップ
ノーチラス トラベルタイム クロノグラフ

www.moon-phase.jp

「最高の時計作り」を体現

今回セレクトしたノーチラスは、「トラベルタイム クロノグラフ」の名前の通り、GMT機能とクロノグラフ、さらにデイト表示・デイナイト表示を搭載。これまでもそれぞれの機能を有するノーチラスはあったが、それをひとつに統合したのは本モデルが初である。

ノーチラスは、その薄さやケースと統合されたブレスにより、手首に完璧にフィットすることでも知られている。その装着感はまさに究極と称されるほど。

本モデルはさまざまな機能を搭載しているため、これまでのムーブメントと比べれば厚みはでる……が、その差はわずか0.3㎜! 雲上ブランドの技術力にはただただ驚愕するばかりである。

時計?資産?

さて、ここまでの紹介でノーチラスに興味津々な方には悲しい(ある意味うれしい?)報告をせねばならない。

このノーチラス、非常に入手が困難なのだ。本数はもちろんだが、その価格がとんでもない。本モデルも参考定価・約639万円なのに対し、USEDで1千万円超え……。
※上記は2020年1月現在の価格です。

ロレックスのアンティークも超高額になることで知られるが、本モデルは2014年に発表された比較的新しいものであり、この価格の上がり方は尋常ではない。ここ数年で一気に価値が上がったというが、もはや時計としてではなく、資産として見ている方のほうが多いのが現状だ。

デザイン・性能・希少性・ブランド力、そして価格。どれを見てもまさに「最高」のノーチラス。もし本モデルを手に入れる幸運な方は、金庫にしまうのではなく、腕時計の本分としてぜひとも腕に巻いて欲しいものだ(…1度だけでも)。

本モデルのために開発された自動巻クロノグラフ・ムーブメント、キャリバーCH 28-520 C FUS。その完璧なクラフトマンシップはサファイヤクリスタル・バックから観賞できる

PATEK PHILIPPE
ノーチラス トラベルタイム クロノグラフ
品番:5990/1A-001
素材:SS(ステンレススチール)
サイズ:縦40.5㎜×横40.5㎜
防水:日常生活防水
ムーブメント:自動巻き
文字盤:ブラック×グレー
販売価格:10,500,000円(税込)※USED・プレミア価格となります。
参考定価:60,391,000円
【付属品】
外箱、内箱、保証書(2016年12月)等が付属
※価格は2020年1月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

プラチナでもゴールドでもなく、ステンレススチールの時計でここまでの値が付くのは、パテックフィリップのノーチラスだけかもしれません。素材によるものではなく、歴史的背景や技術による機能美がその価値を押し上げているのだと思います。

もちろん時計としての人気も絶大なのですが、資産として買われる方が非常に多いモデルでもあります。そのサイクルとしては、モデルAが高騰するとそれが買えないからモデルBを買う…するとモデルBの本数が少なくなってきて高騰、今度はモデルCを……という形ですね。

なので、これまでプレミアが付いていなかったモデルが急に高騰することもあります。もちろん価値が上がるかどうかは未知数ですから、それを見越して買う!というのはよっぽど資産のある方でないとできないでしょう。

ただ、夢があることだけは間違いない。
そういえば、ノーチラスの初代モデルは通称「ジャンボ」。まさにドリームジャンボというわけですね(笑うところです)。

所在地東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F
TEL03-5250-7272
営業時間11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで)
定休日水曜日
公式サイトhttps://www.moon-phase.jp/
【MOON PHASE(ムーンフェイズ)銀座】