バンフォード（ロレックス） ヨットマスターⅡ BAMFORD 「カスタム」【今週の逸本 Vol.52】

カスタムウォッチの世界

マリンスポーツのセーリング（ヨット）をコンセプトに展開しているロレックスのヨットマスターシリーズ。なかでもヨットマスター Ⅱは、ヨットマスターにレガッタ・クロノグラフ機能を搭載したよりスポーティなモデルである。

今回紹介するのは、そのヨットマスターⅡなのだが、実はロレックスから販売されているものではなくバンフォードというカスタムブランドが手掛けたもの。

“腕時計のカスタム”と聞いてピンとくる方は少ないだろう。例えるなら、クルマのプロショップが手がけるコンプリートカーのようなものであり、ファンのなかでも一部の層が楽しむかなりコアなものである。

世界には今回のバンフォードをはじめ、プロジェクトX、マッドパリ、DWI、チタンブラックなど多数のカスタムブランドが存在しており、手掛けたカスタムウォッチは発売と同時にソールドアウトなんてことも。

ただ、カスタムという特性上、本家メーカーのサポートは受けられないため、あらかじめこれを理解したうえで購入を検討していただきたい。

本家にはない真っ黒なロレックス

文字盤が黒い、ベゼルが黒い、ストラップが黒いといったモデルはあれ、オールブラックの時計はロレックスには存在しない。そのため、バンフォードのみならず多くのカスタムブランドから、オールブラックに染めたモデルが展開されている。

今回紹介するのもそうしたモデルのひとつなのだが、数あるカスタムウォッチのなかでも、バンフォードのコーティング技術やキメの細かさは郡を抜いている。

分かりやすいのは、ストラップの小さいピンやねじ山の塗装だ。本来見えない部分も徹底的に黒く染め上げており、そのコーティングには一切のムラや妥協はない。

針や文字盤も徹底的にカスタマイズされており、夜光の色もすべて変更。中央には「BAMFORD」のロゴが配置され、オリジナルロレックスとは一線を画している。

オリジナルのヨットマスターⅡはこちら

先程カスタムウォッチはメーカー保証対象外とお伝えしたが、バンフォードは自社で保証書を発行しアフターサービスも充実している。タグホイヤーやゼニスといった一流ブランドから公認のカスタムメーカーとして選ばれるなどその信頼性も確かなので、カスタムウォッチ入門としては非常にオススメのブランドである。

もう手に入らない？ カスタムロレックス

ロレックスはすべてのカスタムを認めていないため、バンフォードでは現在ロレックスのカスタムモデルは製造・販売していない。おそらく今後もロレックスを元にしたカスタムウォッチを手掛けることはないだろう。

それもあって、バンフォードのカスタムロレックスはかなり高騰しており人気も急上昇。とくに今回のモデルは世界で15本という超希少なモデルということも相まって、USEDでもオリジナルの価格を軽く超えてきている。そのお値段300万超え！

おいそれとは手が出せないディープなカスタムウォッチの世界……気になる方はぜひその扉を開けてみてはいかがだろうか。

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

ロレックスのカスタムウォッチはかなり人気が高く、熱狂的なファンも多いです。ただ、カスタムという特性上、扱わない店舗も多いため一般的にはあまり知られていません。今回のモデルを見て、はじめてカスタムの世界を知る方もいらっしゃるのではないでしょうか。

バンフォードのカスタムウォッチはその仕上げが卓越しており、手掛けた時計はどれも超人気です。タグホイヤー公認でもあり、公式に販売した「タグ・ホイヤー モナコ」のバンフォードモデルは当初プレミアがついていたほど。

今回のモデルも、おそらくこれを逃すと手に入らない可能性大です。少しでも気になった方は、お早めに当店までお問い合わせくださいませ！

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