世界を股にかけるBBSジャパンのプレミアム鍛造ホイール。そのホイールに使われる金属には『アルミニウム』、『ジュラルミン』、『マグネシウム』の3種類がある。今回は『マグネシウム』という素材に注目し、その特徴やホイールに使用した際の効果などについてご紹介!

鍛造とは?

鍛造とは、金属に力を加えることで金属内部に鍛流線(たんりゅうせん)と呼ばれる鍛造組織を生み出す技術のこと。この工程により、金属内部の空隙がなくなり、強く粘り強い性質に金属が変化。主に自動車や航空機の部品や包丁や工具などの日用品など、強度が必要な製品によく用いられる。

BBSジャパンが世界に誇る鍛造工程はこちらをチェック↓

マグネシウムとはどういう金属?

『マグネシウム』は、実用金属の中ではもっとも軽く、強度や剛性も兼ね備える金属だ。その発見に関しては諸説あるが、金属元素として証明されたのは1808年のこと。

1886年には商業生産をスタートするが、同時期に生産を開始したアルミニウムと比べると、精錬が困難なことも相まって普及は遅れた。実際に生産が軌道に乗ったのは、第一次世界大戦(1914年〜)から。その用途は軍事利用であった。

比剛性(剛性/密度)がアルミニウムや鉄よりも高く、振動吸収性や耐くぼみ性にも優れる。そのため、現在の生活においてマグネシウムは必要不可欠であり、軽量化が求められる航空機や自動車、はたまたパソコンやスマートフォンといった身近な製品まで幅広く利用されている。

補足:耐くぼみ性とは?
物体が衝突したときに生じるくぼみのこと。

ホイールにしたときのメリットは?

マグネシウムを用いたホイールのメリットは、非常に軽いということ。軽量になればその分加速性能やブレーキ性能も良くなり、ひいては燃費性能の向上が期待できる。しかし、素材自体が高価であり加工も難しいことから量産は困難。そのため、マグネシウムホイールが用いられるシーンは限られており、ほとんどがレースシーンだ。

製造方法は、アルミホイールと同様に「鋳造」と「鍛造」の2パターンがあるが、鋳造の場合は形状の自由度が高い反面、強度に劣る。また、腐食の原因となる不純物が混ざりやすいという欠点もある。

これら欠点をカバーするのが、BBSが誇る鍛造技術だ。プレス機で金属に力を加えることで不純物を除去し、より粘り強い性質へと変化させる。さらに、職人たちの手により一つ一つ丁寧に加工・研磨を行い、機能的且つデザイン性にも優れたホイールに仕上げていくのだ。

補足:鍛造を詳しく
金属に力を加えることで金属内部に鍛流線(たんりゅうせん)と呼ばれる鍛造組織を生み出す技術。これを行うと、金属内部の空隙がなくなり、その性質は強く粘り強いものに変化する。

BBS製のマグネシウムホイールは?

BBSが展開するマグネシウム製ホイールはこちら。

FZ-MG(マグネシウム鍛造 1ピースホイール)

画像: FZ-MG(マグネシウム鍛造 1ピースホイール)
画像: ダイヤモンドブラック(DB)

ダイヤモンドブラック(DB)

画像: ダイヤモンドシルバー(DS)

ダイヤモンドシルバー(DS)

サイズ展開:19 inch
カラー展開:ダイヤモンドシルバー(DS)、ダイヤモンドブラック(DB)

1992年に世界初となるF1用マグネシウム鍛造レーシングホイールを生み出したBBS。そのレースで培った知見と高度な素材処理技術を投入し完成させたのが、マグネシウム鍛造1ピースホイール 『FZ-MG』だ。

アルミニウムの3分の2という軽さ、比強度(単位重量あたりの強度)を持つマグネシウムだからこそできた超軽量ホイールであり、BBSの数あるラインナップの中でもプレミアムな1本といえる。

素材の違いに注目し、BBSホイールを知る

3回にわたりご紹介してきた金属記事連載もこれにて終了。ほか金属の記事をまだみていない方は、ぜひ『アルミニウム編』『ジュラルミン編』もご覧いただきたい。

ちなみに、BBSではホイールの装着イメージがわかるシミュレーションアプリを配信している。気になる方は、こちらをチェックしてみてほしい。

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