世界を股にかけるBBSジャパンのプレミアム鍛造ホイール。“鍛造”と一口に言っても、使用する金属が異なれば仕上がりも異なるもの。そこで今回は『アルミニウム』という素材に注目し、素材の特徴やホイールに使用した際の効果などについてご紹介する。

鍛造とは?

鍛造とは、金属に力を加えることで金属内部に鍛流線(たんりゅうせん)と呼ばれる鍛造組織を生み出す技術のこと。この工程により、金属内部の空隙がなくなり、強く粘り強い性質に金属が変化。主に自動車や航空機の部品や包丁や工具などの日用品など、強度が必要な製品によく用いられる。

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アルミニウムとはどういう金属?

『アルミニウム』は、非鉄金属の中でもっとも一般的な金属だ。そのはじまりは鉱石に含まれる酸化アルミニウム(鉱物学的名称はアルミナ)の発見からはじまった。

この酸化物を金属アルミニウムに安定して製錬できるようなったのは1886年。いまから135年前と、紀元前に発見された銅や鉄の発見と比べれば非常に若い金属といえる。

補足:非鉄金属とは?
鉄とその合金以外の金属の総称のこと。自動車や家電、電子機器などに欠かせない素材。
アルミニウムの他に、銅・亜鉛・金・銀・ニッケル・鉛 などが挙げられる。

アルミニウムは、柔らかい性質で加工が容易なことからさまざまな用途に応用されたが、その分表面に傷が付きやすく、環境によっては腐食が進むという欠点があった。この欠点を補うための方法が1929年に日本にて開発された「アルマイト処理」である。

これは電解液の中にアルミニウムを入れ、通電させることで強制的に酸化させ、表面に酸化皮膜をコーティングする処理のこと。この技術により、耐腐食性、耐摩耗性に優れるアルミニウムが出来上がるのだ。

アルミニウムの特徴は多々あるが、なかでも強くて錆びにくい点や熱をよく伝え、加工しやすい点が挙げられるだろう。汎用性が高いため、飛行機・自動車・電子機器などの部品の他に、食品や薬品の包装紙など日常生活の中において、あらゆる形で利用されている。

補足:アルミニウムの原料とは?
アルミニウムの原料は「ボーキサイト」と呼ばれる天然資源。酸化アルミニウムを主な成分とした赤褐色の鉱石で、電気分解によりアルミナを抽出して生産される。また、アルミニウムはリサイクルをしても品質が劣らないことから、『リサイクルの王様』とも呼ばれている。

ホイールにしたときのメリットとは?

アルミホイールのメリットは、スチールホイールと比較して圧倒的に軽くなることだ。軽くなるとそれだけ転がり抵抗が少なくなり、クルマの燃費が良くなる。また、加速性も向上し、ハンドル操作も軽くなるため、運転のしやすさにつながるわけだ。

加工のしやすさから、デザイン性に優れるホイールが多いのも愛用者が多い理由だろう。しかし、スチールホイールと比べると強度に劣る面があるのも事実。そうした欠点をカバーするのが、BBSが誇る鍛造技術である。

アルミホイールの製造方法は「鍛造」と「鋳造」の2つがあるが、鍛造はアルミを加圧して成形するため、より強度と軽さに優れたホイールに仕上げることができる。強度・デザイン性・軽さを備えるのがBBSのアルミ鍛造ホイールなのだ。

補足:鍛造を詳しく
金属に力を加えることで金属内部に鍛流線(たんりゅうせん)と呼ばれる鍛造組織を生み出す技術。これを行うと、金属内部の空隙がなくなり、その性質は強く粘り強いものに変化する。

ちなみに、BBSのホイールには「1ピース」「2ピース」という構造の違いがある。それぞれの特徴は以下の通り。

  • 1ピース
    リムとディスク部分が一体になっている構造
  • 2ピース
    リム(輪)とディスク(皿)が別で2つを組み合わせた構造

1ピースは接合部分がないため軽くなるものの、デザインの自由度は限られてくる。2ピースとなるとパーツを組み合わせるため多少重量は増えるが、デザインの自由度は高い。何を重視するかで選び方も変わってくるだろう。

BBSアルミ鍛造ホイール

ここからは、BBSが展開するアルミ鍛造ホイールから、1ピースと2ピースのものを厳選してご紹介しよう。

RE-V7(アルミ鍛造1ピースホイール)

画像: RE-V7(アルミ鍛造1ピースホイール)

サイズ展開:18 inch
カラー展開:ダイヤモンドシルバー(DS)、ダイヤモンドブラック(DB)、ゴールド(GL)、ブラック(BK)

2020年11月に発売されたアルミ鍛造1ピースホイール『RE-V7』。サイズは現状18inchのみで、「ラウンド」と「フラット」の2種類のディスクタイプが用意されている。

デザインは、力強さを感じさせる7本のY字メッシュホイール。BBSブランド誕生50周年という記念すべき年に登場したRE-V7は、レーシングシーンからのノウハウを集約した一本となっている。

RI-S(アルミ鍛造2ピースホイール)

画像: RI-S(アルミ鍛造2ピースホイール)

サイズ展開:20 inch
カラー展開:〈ディスク〉ダイヤモンドシルバー ×〈リム〉シルバーダイヤカット(DS-SLD)、〈ディスク〉ダイヤモンドブラック×〈リム〉シルバーダイヤカット(DB-SLD)、〈ディスク〉マットブラック×〈リム〉シルバーダイヤカット (MB-SLD)

超超ジュラルミンの「RI-D」、アルミ鍛造1ピースホイールの「RI-A」のスポーティーな佇まいを受け継ぎながらも、2ピースにすることで意匠性をプラス。

リムの上部まで伸びたスポークによるオーバーリムデザインが大径イメージを強調し、立体的なディスクデザインがダイヤカットを施したリムの美しさを引き立てる。BBSホイールの中でも、ラグジュアリーな雰囲気の強い5本クロススポーク採用モデルだ。

LM(アルミ鍛造2ピースホイール)

画像: LM(アルミ鍛造2ピースホイール)

サイズ展開:17 18 19 20 21 inch
カラー展開:〈ディスク〉ダイヤモンドシルバー ×〈リム〉シルバーダイヤカット(DS-SLD)、〈ディスク〉ダイヤモンドブラック×〈リム〉シルバーダイヤカット(DB-SLD)、〈ディスク〉ゴールド×〈リム〉シルバーダイヤカット (GL-SLD)

1994年の登場以来、今も世界で愛され続けるロングセラーモデルLM。「ル・マン24時間耐久レース」で活躍するマシンに選ばれてきたBBSレーシングホイールをベースとし、そのレース名「Le Mans」を冠したアルミ鍛造2ピースホイールだ。

現在、高輝度塗装を施したダイヤモンドゴールドディスクカラーを組み合わせた限定モデルが発売中。正統派なデザインにさらに高級感を演出するデザインとなっている。

設定カラー:DG-BKBD (DGディスク×SLDリムカラーの設定はございません)
限定販売期間:2021年3月1日~2021年8月31日

素材の違いに注目し、BBSホイールを知る

アルミニウムの歴史的背景からBBSジャパンの挑戦に至り、さまざまな側面からBBSの鍛造ホイールについて理解が深まったのではないだろうか。他にも『ジュラルミン編』『マグネシウム編』を展開中だ。

ちなみに、BBSではホイールの装着イメージがわかるシミュレーションアプリを配信している。詳しくは、こちらをチェックしてみてほしい。

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