ジョシュアがウシクに敗れて王座を失い、混沌としてきた世界ヘビー級戦線。主役は俺だ!と雄叫びを上げる2人が3回目の対戦。WBC世界ヘビー級チャンピオンのタイソン・フューリー(英国)と、デオンテイ・ワイルダー(米国)の3度目の激突は、フューリーが下馬評どおりにワイルダーを返り討ちに。

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パワーファイター同士の対決だが、一撃必倒のパンチを凌ぎ切る体力に勝機

この2人は過去に2回戦っている。1度目はワイルダーが2回のダウンを奪いながらも結果はドロー。

2回目は、フューリーが3度のダウンを奪ったうえで7回TKO勝ち。クリンチを含めて、体力で相手を圧倒しようとするフューリーの作戦が当たり、ワイルダーを封印した試合だった。

今回が3回目の戦いになるわけだが、共に2メートル越えの巨人ながら、206cm 120Kgオーバー(計量では約126Kg)のフューリーは、201cm 100Kg程度(計量では約108Kg)と、フィジカルではフューリーが明らかに上。
パンチ力そのものではワイルダーが上だが、基本的なボクシングテクニックではフューリーに分があるうえ、万一パンチがヒットしたときの耐久力や回復力ではフューリーがワイルダーを圧倒している。

つまり、総合的なパワー勝負でいえば完全にタイソン・フューリーが上なのである。

試合は、第1第2ラウンドは距離をとって強打を繰り返したワイルダーがポイントを奪ったと思われたが、フューリーは慌てず。
第3ラウンドではフューリーがワイルダーからダウンを奪い、第4ラウンドでワイルダーが2度のダウンを奪い返したものの、第10ラウンドに再びダウンを奪われる。
フューリーは距離を詰めてフィジカルの強さを活かして相手の体力を削いでしまいたい。

ワイルダーは距離をとって得意のワンツーで相手を仕留めたい。前回はフューリーにすぐに距離を潰されて体力負けしたが、今回はとにかくタフな相手を叩き潰すだけの直撃を繰り返したい。

両者の思惑は真逆だったわけだが、結局はフューリーがクリンチをうまく使いながらショートパンチを繰り返し叩き込むことで相手の体力を奪い、作戦通りの闘い方を忠実に行いきったフューリーが第11ラウンドで疲労困憊のワイルダーを仕留め、勝負を決めた。

もはや戦い続ける意味を無くした2人?

巷では(商業的に)第4戦もあっていいのでは?という声もあるようだが、フィジカル勝負を挑んだフューリーが第2戦に続いて第3戦もワイルダーを圧倒した様子をみれば、次はもう要らない、と誰もが思うだろう。

実際ワイルダーは、体力に勝る相手(本来なら2メートル越えの彼を圧倒できる敵などなかなかいないのだが)に対して、積極的に攻めて、相手の防御力がどれほどだろうとも自分の強打を信じて、繰り返し叩き込む作戦を展開したものの、結局はフィジカル勝負を仕掛けてきたフューリーに弾き飛ばされた。ワイルダーが25歳なら、もしかしたら次に期待できるのかもしれないが、彼ももう35歳を過ぎ、今以上にタフネスを手に入れることはできない相談だ。

つまり、フューリーの体力を凌駕する可能性はほぼゼロだから、これ以上戦いを挑むのは無謀としか言いようがないだろう。(ワイルダーはこれで引退するのではないか?)

逆にフューリーとしては、ウシクと戦う意義は薄く(いかにウシクがテクニシャンでも、体格差はさらに広がるし)、ジョシュアが仮に王座に返り咲いたとしても、既に2敗している相手との一騎打ちがワイルダー戦ほどの観客を集められるかどうかは疑問だ。つまり戦うべき相手がいなくなってしまった、という悲哀があるだろう。

画像: 【速報】タイソン・フューリーVSデオンテイ・ワイルダー、ボクシング世界ヘビー級タイトルマッチ第3戦

小川 浩 | hiro ogawa
株式会社リボルバー ファウンダー兼CEO。dino.network発行人。
マレーシア、シンガポール、香港など東南アジアを舞台に起業後、一貫して先進的なインターネットビジネスの開発を手がけ、現在に至る。
ヴィジョナリー として『アップルとグーグル』『Web2.0Book』『仕事で使える!Facebook超入門』『ソーシャルメディアマーケティング』『ソーシャルメディア維新』(オガワカズヒロ共著)など20冊を超える著書あり。

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