運転技術は人それぞれ。普段のライフスタイルから運転する機会が少ないなどの理由からなかなか技術が上がらない、そんな悩みを持つ人も多くいるのではないだろうか。ドライバーたる者、ハンドル操作やペダルワーク、車庫入れや縦列駐車など自信を持って行いたいもの。そんなドライバーのために1980年代から歴史のあるBMWドライビングエクスペリエンスに、レディースコースが開始された。BMW車を操作しながら運転する楽しさが学べるプログラム。実際に参加し、体験した様子をレポートする。

BMW車にて実践 基礎練習を通じて乗り心地も体験

当日、トレーニングカーとしてBMW1シリーズと8シリーズが用意された。今まで乗ったことのないBMW車に高揚感と緊張が走った。

当日は生憎の雨だったが、臆せず参加者全員がコースに出た

運転席に座り、シートポジション・ハンドルの位置などを合わせる。その後シート右手にあるボタンを押し、メモリーに記憶。これで調整が完了である。

ハンドル操作をした後、「アリさんブレーキ」と呼ばれるブレーキ操作のレクチャーがあった。ブレーキペダルを操作しながら、止まるか止まらないかのギリギリの速度で前進・後退を行う。これがなかなか難しい。

菰田氏によると車庫入れが苦手な人は車のスピードが早い傾向にあるとのこと。また、ハンドルをどれくらい切っているか把握していないことが多いため焦ってしまいがちだ。ゆっくり行うこととハンドルの持つ位置を忘れさえしなければ車庫入れはスムーズに行うことができる。基礎をマスターし、この後の応用に生かしていくプログラムとなっているのだ。

また、停止位置からの制動距離について実際に菰田氏が運転を行いレクチャー。速度が倍になると制動距離は自乗される。さらにこの日の天候の様に路面状況が悪いとよりタイヤは滑りやすくなるとのこと。目の前で見る急ブレーキは想像以上に迫力があり、常識でありながらも車は急には止まれないということを再認識した。

万が一の状況にも対応ができる様、運転時に常時リスクマネジメントをすること。危険を回避するための正しい操作が必要であるということを学んだ。