ライフスタイルに寄り添った機能に共感 BMW最新の運転支援技術を体験
続いてのトレーニングは、車庫入れや縦列駐車など特に初心者が苦手とする操作。インストラクターによる指導の下、まずは自身で操作を行い、その後“50m自動バック機能”や“パーキングアシスト”などのBMWの最新技術を体験する。
50mバック/リバースアシスト
コーンが設置された狭い道を減速スピードにて前進・後退。前進はスムーズに行うことができたものの、後退はなかなか難しい。途中ハンドルの向きを誤り、バックでの操作に戸惑ってしまうシーンがあった。
日常生活でも対向車とすれ違うことができない狭い道や、一方通行や侵入禁止の場所に入り込んでしまいバックせざるを得ない状況が起こる。そんなときに便利な機能な機能が「リバース・アシスト」だ。
リバース・アシストは、時速35km以下の走行時に、直近50mの通った道を自動的に記録し、ルートに沿ってそのままバックしてくれる機能。ディスプレイに表示されるボタンひとつでハンドル操作要らず。とても簡単だ。狭い道などでバックしなくてはならないとき、初心者は特に焦ってしまいがち。運転のスキルも必要だ。そんなときにこの機能さえあればスマートに解決することができる。とても便利だと感じた。
※アクセルとブレーキ操作はドライバー自身で行う必要があります。
<BMW「リバース・アシスト」標準装備搭載モデルを含むシリーズ>
3シリーズセダン、8シリーズ クーペ、8シリーズ カブリオレ、X5
車庫入れ/パーク・ディスタンス・コントロール
続いて車庫入れ。筆者が普段苦手とする運転のひとつだが、菰田氏にレクチャーしてもらったアリさんブレーキ(減速ブレーキ)を意識しながら行ったところいつもよりスムーズに車庫入れを行うことができた。
しかしまだ自信を持つことができない。外出先の慣れない場所は特に戸惑ってしまいがちだ。そんなときには「パーク・ディスタンス・コントロール」を活用したい。
パーク・ディスタンス・コントロール(PDC)は、狭いスペースでの駐車や車庫入れをサポートしてくれる機能。駐車をするスペースをシステムが感知し、ディスプレイに表示されるボタンを押すだけ。
体感してみて想像以上に操作がスムーズな印象。街中で慣れない車庫入れをしなくてはならないとき、非常に便利で心強いと感じた。
<BMW「パーク・ディスタンス・コントロール」標準装備搭載モデルを含むシリーズ>
1シリーズ、2シリーズアクティブツアラー、2シリーズ グランツアラー、3シリーズ セダン、3シリーズ ツーリング、3シリーズ グランツーリスモ、4シリーズ クーペ、4シリーズ グランクーペ、4シリーズ カブリオレ、5シリーズ セダン、5シリーズ ツーリング、6シリーズ グランクーペ、8シリーズ クーペ、8シリーズ カブリオレ、i8 クーペ、i8 ロードスター、M2 コンペティション、M4 クーペ、M4 カブリオレ、M5 コンペティション、X1、X2、X3、X4、X5、X6、Z4
縦列駐車/パーキング・アシスト
初心者とって苦手意識が高いとされる縦列駐車。できれば避けたいところだが、日常生活でどうしても避けられないシーンがある。そんなときは「パーキング・アシスト」が心強い。
「パーキング・アシスト」は、縦列駐車をサポートする機能。駐車スペースをセンターが感知し、自動的にハンドル操作をドライバーに代わって行う。通知音とディスプレイに表示される指示に従ってアクセル・ブレーキを操作するだけ。簡単に縦列駐車をすることができるのだ。
この機能も「パーク・ディスタンス・コントロール」と同様、非常にスムーズな印象だった。さらにこの機能の優れたところは、車を出す際に前の車両との距離が近く、車を出しにくいとき、車を出やすい位置まで操作してくれる点だ。(動画参照)
<BMW「パーキング・アシスト」標準装備搭載モデルを含むシリーズ>
1シリーズ、2シリーズ アクティブツアラー、2シリーズ グランツアラー、3シリーズ セダン、5シリーズ セダン、5シリーズ ツーリング、8シリーズ クーペ、8シリーズ カブリオレ、X1、X2、X5、Z4
日常で起こりうるであろう課題をスマートに解決してくれる、BMW最新の運転支援技術。技術の進歩と実用的でスムーズな操作に驚いた。サポート機能が車両に付いているだけで日常の運転に安心感を与えてくれると感じた。運転が苦手なドライバーは特にこの機能をぜひ体験してもらいたいと感じた。
緊急時の対応 急ブレーキ・障害物回避
前方車両が急に止まったときや歩行者が急に飛び出してきたときなど、いざというときに急ブレーキをしなくてはならない。このような緊急時に正しい操作を行えるよう、急ブレーキの練習を行った。
時速40kmまで加速し指定の赤いコーンの位置にて急ブレーキをする。実際に体験してみて、時速40kmはとても早く感じ、ブレーキも所定の位置でしっかり止まれなかったりと苦戦。
菰田氏によると「顔でブレーキをかけている。上半身はリラックスをして、しっかり足でブレーキを踏むことが重要」とのこと。急ブレーキをかけると頭で意識してしまうばかりに、上半身に余計な力が加わって肝心なブレーキペダルをしっかり踏めていないことが分かった。
また、急ブレーキに加え障害物を回避する練習も行った。急ブレーキをかける前に、左右どちらに回避したら良いか判断をし、ハンドル操作を行う。これがなかなか難しい。筆者の場合、障害物を見ながらハンドルを切ってしまったばかりにうまく避けきれないシーンも。
障害物を避ける際は、避ける方向へ視線を持っていきハンドル操作を行う。少しずつだが操作できている実感があった。このような練習ができる場は貴重であり、とても良い経験となった。
修了式
無事に全プログラムを終え、修了式が行われた。全行程を終えてみて、基礎の学びから緊急時の対応、BMWの最新運転支援技術まで体験することができ非常に勉強となった。受講前より少しばかり自信が持てたようにも感じる。何より楽しく学ぶことができたことが印象的だった。
修了式では、菰田氏にサインをもらった修了証とさらにスイーツなどをお土産にもらった。修了証はパスポートのようなかたちになっており、再度受講した際に証となる写真が増えていくようになっている。
最後に菰田氏より「皆さん、車の扉を閉めるとき“音”に注意をしましょう。運転するときはもちろん、同乗者として乗る際にもこれは同様。一度に“バシン!”と閉めるのではなく、ドアハンドルを持ち、扉の付近になった際に一度止めて静かに閉めるようにしましょう。」
女性たるもの所作は美しくありたい。乗り降りの際、これから特に意識したいと再認識した。
楽しみながら自身の苦手を克服することができるBMW ドライビングエクスペリエンス。運転を苦手とするドライバーにぜひ参加して貰いたいと感じた。車の運転は怖いものではない。しっかりとした知識と技術を持つことで、自身のカーライフが一段と楽しいものになる、そう感じさせてくれる素晴らしい機会となった。