FUJITSUBOから見たBBSとは?
マフラーを手がけるFUJITSUBO、鍛造ホイールを手がけるBBSジャパン。製品の種類こそ違えど同じ自動車業界にいるメーカー同士。FUJITSUBOから見たBBSとはどのようなものなのだろうか?
藤壺さん
僕らニュルブルクリンクのレースによく行くんですね。そのとき参戦車両を見て回るんですが、見る車両のほとんどにBBSホイールが採用されてるんです。長谷川と2人で「ワンメイクなのかな?」なんて冗談を言うほどずらーっと(笑)。これほど世界で当たり前のように使われている製品って他にないんじゃないでしょうか?
長谷川さん
ドライバーにとっては命を預ける車両で、チームとしても勝敗を決するものですから、ほんとに信頼できるものしか採用しないわけですよね。そんな熾烈を極める世界で、自分たちが見た感覚では9割以上の車種にBBSのホイールが採用されてるんです。これはすごいことですよ。
あと、NAPAC※の走行会でもBBS鍛造ホイールを装着した車両はよく見るんですが、ユーザーは会場への往復も、サーキットでの限界走行も同じホイールで走ってるわけです。BBSのホイールを付ければ、道がサーキットに変わってもそのまま対応できてしまう。日常も非日常も、難なくこなすポテンシャルの高さ……これがBBS鍛造ホイールのすごいところじゃないでしょうか。
※:日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会(Nippon Auto Parts Aftermarket Committee)のこと
FUJITSUBOが掲げる「最高の製品づくり」。BBSジャパンが追い求める「妥協なきクラフトマンシップ」。言葉は違えど、製品に対する真摯な姿勢は同じだ。その共鳴の証として、FUJITSUBOで製作したデモカーにはBBS鍛造ホイールが装着されている。
FUJITSUBO×BBSのコラボデモカーの一部をご紹介しよう。
TOYOTA GR Supra RZ × BBS RI-D
スープラにはBBS RI-D(RI050/RI064)MB(F 20×9.0J-20,R 20×10.0J-33)をセット。タイヤはMICHELIN PILOT SPORT 4Sを組み合わせている。
マフラーは、シーンに合わせて音量・音質・性能特性を変化させられるFUJITSUBO VVVを装着。
SUBARU WRX S208 × BBS RI-D(写真左)
SUBARU WRX S208とBBS RI-D(RI005)DB(FR 8.5J-19 IN43)の組み合わせ。タイヤはMICHELIN PILOT SPORT 4S(FR 255/35R19)だ。
マフラーは、最強のトータルエグゾーストシステムであるFUJITSUBO EXH PERFORMANCE UNITを装着している。
HONDA CIVIC Type R × BBS RI-D(写真右)
HONDA CIVIC Type RにはBBS RI-D 022(FR 19×8.5J IN35) とタイヤにMICHELIN PILOT SPORT4S(FR 245/35ZR19)をセット。
マフラーには、カーボンテールを纏ったFUJITSUBO AUTHORIZE RM+c(Ti+Carbon TIP)を装着している。
What's 『RI-D』?
今回FUJITSUBOのデモカーに採用されているBBS RI-Dとはどんなホイールか? ここで改めて紹介したい。
RI-Dは、アルミニウム合金素材ジュラルミンのなかでも最高の強度・耐性を誇る「超超ジュラルミン」を使用した超軽量ホイールだ。この素材は航空機用金属としても知られており、超超ジュラルミンを元にホイールを量産したのはBBSジャパンが世界で初めて(2011年当時)。
ラインナップは19・20・21インチの3サイズ。その重量は驚きの7.3〜9.9kgと超軽量で、WRXやスープラ、CIVIC TypeRのような走りを追い求めるクルマにはベストな選択といえるだろう。
アフターパーツの最前線
最後にマフラーの製造工場を見せていただいた。“FUJITSUBOもBBSも製品に対する姿勢は同じ”と前述したが、言葉通りの光景がそこにあった。
パイプの曲げ、組み立て、溶接。職人が自分の目で、自分の手で確認しながら作業を行う。最高の製品を作り上げるためには、人の“感覚”が非常に重要なのだ。
もちろんオートメーション化されている部分もある。しかし、随所で職人の目が光っており、その横に並ぶ製品はまるで芸術品のように輝いていた。
「やっぱり人の血が通った製品を届けたいじゃないですか」と藤壺さん。
マフラーのFUJITSUBO、鍛造ホイールのBBS。技術は日進月歩で進化し、今後はニーズも大きく変わっていくだろう。しかし、製品に込められた造り手の想いはどの時代を見ても同じ。
日本が誇るアフターパーツの最前線は、モノづくりを行う人の“変わらぬ想い”に支えられているのだ。
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