豊富な知識と経験を持ったプロショップをご紹介する本連載。今回は、速さを求める人たちがこぞって集うチューニングショップ・MCRに直撃インタビュー。ドライバーでありチューナーでもある小林真一さんが思うBBSホイールの魅力とは?

チューナーとドライバー。両目線で見たBBSとは?

チューナーとドライバーという2つの目線でクルマに接してきた小林さん。BBSにはどのような印象を持っているのだろうか?

最終的に行く着くのがBBS

「BBSの良さは剛性がしっかりあるところだね。鍛造ホイールって軽さに注目しがちだけど、軽い=良いじゃないんだよ。コーナーを曲がるんだったら、軽さよりも剛性がないといけない。軽いだけだと、タイヤワンセットがヘタれるより先にホイールが歪んじゃったりするからね。とくにGT-Rみたいにパワーのあるクルマには剛性のあるホイールじゃないと合わなかったりする」

画像: 最終的に行く着くのがBBS

もちろん軽いホイールがダメだと言っているわけではない。

「結局はそのクルマに対して合うか合わないか。何かに特化したクルマを作るときは当然BBS以外の選択肢も出てくる。ただ、いろんなメーカーのラインナップを見たときに、剛性・軽さのバランスが優れていて、俺が作るクルマに“合う”ホイールが多かったのはBBSだった。いろんなホイールを使って走ってきたけど、最後はBBSに落ち着いたね」

画像: MCRオリジナルとなる20インチのRE-V7

MCRオリジナルとなる20インチのRE-V7

実は同店のデモカーであるGT-R[R35]には、MCRオリジナルとなるRE-V7が履かれている。これは、モンスターマシンGT-Rのサーキット走行に特化したスペシャルホイールで、小林さんの知見を基に制作されたもの。

「BBS社は最初に超超ジュラルミンを持ってきたんだけど、うちのデモカーにはしっくりこなくてね。そしたらBBSの担当さんが、オリジナルで作っちゃいましょうかって。で、そこから4年半(笑)! でもサーキット用ホイールとしてはこれ以上ないものができたよ」

価格は4本で998,800円(税込)と高額だが、走りに本気の人なら必ず納得できる仕上がりだと自信満々だ。(装着イメージは次ページにて!)

LMの良さに誰も気づいていない?

「BBSホイールの中で1本選ぶなら?」という質問に対して、間髪入れず「LM!」と即答した小林さん。

LMはBBSホイールの中でも人気のアルミ鍛造2ピースホイールで、どちらかというと走りよりもドレスアップのイメージが強いホイールだ。BBS社としても1ピースと比べ重くなるため、サーキット等では別のホイールをおすすめしている。

「BBSの担当さんにも前から言ってるんだけど、自分のところのホイールの良さっていうのをもっと知れと(笑)。LMってとんでもなくすごいホイールだってみんな気づいてないのよ」

画像: 小林さん一押しのホイール『LM』。BBSホイールのなかでもロングセラーの人気モデルだ

小林さん一押しのホイール『LM』。BBSホイールのなかでもロングセラーの人気モデルだ

聞けばその凄さは140kmを超えたあたりで強く実感するという。

「スピードを出せば出すほどステアリングって切れなくなる。140kmを超えてくると、拳一個分くらいの勝負になるんだよね。LMはそのときの反応が他のホイールと比べてまったく違う。そこってリムの剛性がすごい出るところだから、いかにLMの剛性が優れてるかってのがとてもよくわかるはず」

ただ、と小林さんはこうつづける。

「サーキットシーンでは転がりはじめも重要だから、総合的に見てどれが良いかって言われるとRE-V7とかにもなってくる。でも俺は、GT-Rで街中を一番気持ち良く走れるホイールは?って聞かれたら迷わずLMを選ぶね。まぁ、そうやってシーンに合わせていろんな選択肢を取れるメーカーってのがBBSなんだな」

小林さんはタイヤとの組み合わせにも言及。

「タイヤはミシュランがベストマッチだね。国産タイヤにはバルブの位置と合わせるための軽点マークってのがついてるんだけど、ミシュランにはそれがない。どこと合わせてもタイヤの性能を発揮してくれるのよ。もちろん性能も抜群。開発時のスピードレンジが国産とは違って速いから、最高速でのポテンシャルがとても高い。BBSを履くんだったらタイヤはミシュランがおすすめだね」

画像: 軽点マークがないからこそ、ミシュランロゴとBBSロゴを合わせることができる。見た目もGOOD!

軽点マークがないからこそ、ミシュランロゴとBBSロゴを合わせることができる。見た目もGOOD!

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