1995年の誕生から25周年を迎えた京都機械工具(KTC)のフラッグシップ「nepros(ネプロス)」。今回はその記念モデルとして登場した「革柄」を紹介する。(写真:西田雅彦) 

本記事はモーターマガジン 2020年3月号にて特集された記事のWeb版です

画像: 牛革と巻き付け縫製、そして縫い方の千鳥縫いは、クルマの革巻きハンドルと同様である。赤と黒のコントラストが高級さを表現している。

牛革と巻き付け縫製、そして縫い方の千鳥縫いは、クルマの革巻きハンドルと同様である。赤と黒のコントラストが高級さを表現している。

使い込むほど手に馴染んでくる

New Professional Satisfaction=「達人の新たな満足」の名を冠し、2020年に誕生から25周年を迎えた、世界に誇る工具ブランドのnepros(ネプロス)。このKTCのフラッグシップモデルは、「より強く、より使いやすく、より美しい」をコンセプトに、長い年月培ってきたものづくりの粋を集め、工具の理想形を追求し、世界一の工具を目指して生み出された。

画像: 赤い縫い糸やその太さはクルマの革ハンドルと同じ。また牛革の表面にはディンプル加工が施されている。

赤い縫い糸やその太さはクルマの革ハンドルと同じ。また牛革の表面にはディンプル加工が施されている。

そんなネプロスの実力は、たとえばトヨタのF1チームやWRCチームが使用している、といえばわかりやすいかもしれない。1秒、いやコンマ1秒以下を競う世界で認められているのである。

そのネプロスの発売25周年記念モデルとして、3モデルが登場した。
「革柄ラジオペンチ(NPSL-150K)」11,200円、「革柄ニッパ(NPN-150K)」11,500円、「革柄ワイドニッパ(NPN-150BWK)」12,500円である。

「革柄ラジオペンチ」は、幅57×長さ165 ×厚さ20mm、重量158gで、大きな支点ピンと精密加工技術により高い先端かみ合わせ精度を持ち、小さいものや薄いものがしっかりとつかめるのが特徴だ。

「革柄ワイドニッパ」は、幅56×長さ161×厚さ20mm、重量204gで、ピアノ線などの硬い線材も切断できるワイドタイプ。歯角は90°、両刃の刃部に高周波二次焼き入れを行い、強靱性と耐久性を高めている。

そして「革柄ニッパ」は、幅57×長さ151×厚さ20mm、重量193gで、刃を閉じれば刃部先端がぴったりと重なり、根元まで隙間が見られない。ネプロスの誇る高い精度を誇る製品である。

画像: 手にしっくりと馴染み、その手に力を加えると吸い付くような感覚になる。また使い込むほど艶が出てくる。

手にしっくりと馴染み、その手に力を加えると吸い付くような感覚になる。また使い込むほど艶が出てくる。

これら革柄モデルは、赤と黒のコントラストが鮮やかなグリップのレザーと縫製が特徴だが、これはネプロス20周年のときに作られた、9.5sq. 革柄ラチェットハンドルからインスピレーションを得ているという。
革柄は、通常モデルのソフトグリップの上に1mm厚の革を巻き付け、グリップエンドから根元付近まで縫製するのだが、それはクルマの革巻きハンドルと同じ千鳥縫いで完成されるのである。

製品の美しさや高級感ある雰囲気、実際に触ると手に吸い付くような感触、そして細部までこだわり抜いた完成度は、さすがネプロスらしく素晴らしいものだが、なんといってもこの革柄モデルの最大特徴は、使い込むほどに、革に艶が出て手に馴染んでくるということだろう。

画像: 右手に持っているのはネプロス20周年記念の時の9.5sq.革柄ラチェットハンドル「Type RS」である。

右手に持っているのはネプロス20周年記念の時の9.5sq.革柄ラチェットハンドル「Type RS」である。

最初(新品のとき)はゴツゴツした糸目の部分も徐々に馴染んできて味が出てくるのだという。つまり革製品の特徴でもある、手に馴染んでくる感覚が楽しめるというわけだ。これは長く使い続ける人にだけ与えられた特権だとも言えるだろう。 

ところでこれらはいずれも数量限定品となっている。少しでも気になったらできる限り早く積極的なアクションをお勧めする。ちなみに私は、取材後すぐに「革柄ラジオペンチ」を注文したことをここで告白しておく。使い倒すほどに自分色に染まる感覚をこれから存分に楽しみ、そして味わい尽くすつもりである。

画像: ネプロス革柄開発の舞台裏を語ってくれたT&M推進本部 商品開発部 汎用開発グループの大西さん。

ネプロス革柄開発の舞台裏を語ってくれたT&M推進本部 商品開発部 汎用開発グループの大西さん。

画像: 「まるで手に吸い付くようである」 ネプロス発売25周年記念 革柄モデル

千葉知充|Tomomitsu Chiba

創刊1955年の日本で一番歴史のある自動車専門誌「Motor Magazine(モーターマガジン)」の編集長。いままで乗り継いできたクルマは国産、輸入車、中古車、新車を含め20台以上。趣味は日本中の競馬場、世界中のカジノ巡り。

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