ドウェイン・ジョンソン演じるFBI捜査官と、ライアン・レイノルズ演じる凄腕の美術品泥棒がタッグを組んで共闘。ガル・ガドット演じる超一流の美術品強奪犯と、この世に3つだけの歴史的遺物争奪戦を繰り広げる。

インターポールに追われても陽気な犯罪者たち

レッド・ノーティス(Red Notice)とは、超国家的犯罪者を追うインターポールによる国際指名手配のこと。

本作では、クレオパトラが遺した秘宝を巡って暗躍する犯罪者たちの死闘を描いている。
死闘、と言っても、殺し合うような血腥い描写は一切なく、洗練されたスパイ映画のような、あくまでもスタイリッシュで“カッコいい”展開が続く。さらに、ライアン・レイノルズがコミカルで常にジョークしか言わない、デッドプール的な狂言回しの役を引き受けているから、絶体絶命のような瞬間にでも観ている者に過度な緊張を強いることはなく、全体的にアクションコメディのような印象を与えてくれる。

ザ・ロックことドウェインジョンソン、デッドプールで日本でも認知度アップのライアン・レイノルズ、ワンダーウーマンで大ブレイクした美女ガル・ガドット、と、主役級のスーパースターを3人も集めた本作が、面白くないわけがない。少なくとも画面をみているだけで、充分満足できる彼らの存在感は 凄すぎるの一言だ。(パワーというより、スピードや軽業的な小気味良いアクションのキレは、3人とも素晴らしい出来である)

万華鏡のように切り替わるパートナーシップや力関係

本作は、3人のスーパースターの競演が見どころであるから、競合したり共闘したりと、彼らの力関係が切替わる様がメインの映画だ。
もちろんストーリーはあるし、さまざまな名作アクションをややパロったような展開があるが、それらは全て、このスターたちの華を活かすためだけに設置されたシチュエーションのように思う。

基本的にはドウェイン・ジョンソンが主役(メインの中のメイン)なのだろうが≒つまりほぼ出づっ張りになるが、冒頭で述べたように軽妙で陽気な盗賊を演じるライアン・レイノルズもまた、ドウェインと同じくらいの画面の占有率で、存在感をアピールしている。
また、2人に比べれば登場時間は少ないものの、ひとたび現れれば すべての華という華を独占する美貌でひときわの輝きを放つガル・ガドットのオーラはものすごい。製作陣もそれを理解しているからこそなのだろう、彼女の美女具合をこれでもかっというくらい観客に押し付けてくる。(衣装もドレスあり水着ありと、露出度も見栄えも充分すぎるほど高い。それにしても彼女は、背も高くこれ以上ないくらいの美しい肢体とご尊顔の持ち主だが、惜しいことに胸はほぼないのでw リアル峰不二子とは言えないのが、ほんとに惜しいw)

ちなみに3人を追うインターポールの凄腕捜査官役を演じているのは、「アンブレラ・アカデミー」にも出演しているリトゥ・アーヤ。インド系イギリス人の彼女は、小柄に見えるが165cm。さらにいうと、案外ナイスボディであることがわかる=分からせられるシーンがある。

大金を投じて勝負に出るNetflix的投資の凄さ

それにしても、この3人を投入する本作は、人件費だけでも相当な資金投入をしていることがわかる。豪華絢爛なセットにも(歴史的価値のある美術品がターゲットというだけでも、豪華さをケチるわけにはいくまい)目を見張るばかりだ。

初めから、世界を市場に考えていなければあり得ない巨額の予算を投じることができる凄みは、弱肉強食のショービジネスの世界にあって、肉食獣としての生き方を理解している者たちがどれだけ多いか、ということにかかっていると思う。その点、エンターテインメントでは既に韓国にも圧倒的な差をつけられている日本は、やはり草食動物的メンタリティがベースになっているということなのだろうか、と思わざるを得ない。

画像: 『レッド・ノーティス』美男美女マッチョスターを揃えたコミカルアクション

小川 浩 | hiro ogawa
株式会社リボルバー ファウンダー兼CEO。dino.network発行人。
マレーシア、シンガポール、香港など東南アジアを舞台に起業後、一貫して先進的なインターネットビジネスの開発を手がけ、現在に至る。

ヴィジョナリー として『アップルとグーグル』『Web2.0Book』『仕事で使える!Facebook超入門』『ソーシャルメディアマーケティング』『ソーシャルメディア維新』(オガワカズヒロ共著)など20冊を超える著書あり。

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