連載コラム「生田晴香、恐竜と生きる」。福井恐竜博物館 公認恐竜博士、古生物学会友の会・恐竜倶楽部メンバーでもある自他共に認める恐竜ラバーのタレント生田晴香が、恐竜の素晴らしさを隅から隅まで語り尽くす。壮大な歴史とドラマ、未解明の不思議が交差する魅惑の恐竜ワールドへ、ようこそ。- dino.network編集部
2022年恐竜流行語大賞その1:バズった競技大会
まず最初に紹介するのは…
「ティラノサウルスレース」です。おめでとうございます。商標登録もされたようで、ますますのご活躍を楽しみにしてますし、生田晴香もいつか出場してみたく思います。
ティラノサウルスレースとは、参加者が各自でAmazonなどで5千円くらいで売っているティラノサウルスの着ぐるみを用意し、それを着てティラノサウルスになりきって走るレースをするという大会です。
日本で初めてティラノサウルスレース行われたのは2022年4月。鳥取県での開催でした。その様子がいろんなメディアで紹介されるうちに他の地域でも開催されていき、全国的に話題を集めるようになりました。テレビで見て知っている方も多いのではないでしょうか。
50人、100人のティラノサウルスがただ集まるだけでも面白いのに、全員で準備運動などをしたり、それだけでも絵面がシュールで最高すぎて。。これを超えるほどの楽しいことってこの世の中に存在するのか?という勢いですよね。
自分も出てみたいという方は公式アカウントをフォローしてチェックしておきましょう。
2022年恐竜流行語大賞その2:ジュラシックワールド最終章
世界的にいつでも常に話題なのが、映画「ジュラシック・ワールド」シリーズのアイドル「ブルー」。そしてブルーの子ども「ベータ」。
世界一可愛い親子ということで「ブルー親子」を恐竜流行語大賞にします。おめでとうございます!
「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」はシリーズ3部作の最終章を迎えたわけですが、最終章はテリジノサウルスなどいろんな恐竜が目立っていて、ブルーの登場シーンは少なかったにしても圧倒的存在感と、ベータの活躍から「ブルー親子」にしました。
ポップアップストアでのブルー親子のグッズは特に人気で売れまくり! 劇場限定販売のブルー親子のボトルキャップマスコットは転売ヤーに狙われ、フリマアプリだと高値がついていましたね…
シリーズラストなので「ジュラシック・パーク」シリーズから出ていてロゴにもなっているティラノサウルスのレクシィねえさんにも最後華を持たせてあげたかったのですが…
クライマックスシーンで普通ならレクシィねえさん1人で倒せるであろう相手(ギガントサウルス) に苦戦し、テリジノサウルスとの協力プレイではないと勝てない演出になったのは個人的にですが残念でした。
2022年恐竜流行語大賞その3:オークション
次でラスト! 迷いに迷ってついに決定しました。
「ティラノサウルスオークション」です。おめでとうございます!
「ティラノサウルスSHEN(尚神)オークションに!」と、香港のクリスティーズに出品される記事を書きましたがこちらがなんと!オークションが中止されました。
ですが、今度はニューヨークのサザビーズで12月9日ティラノサウルスの頭骨「Maximus Rex」がオークションに出品されました。
どうなったかというと、結果は2000万ドルとも見積もられた事前予想をかなり下回り、610万ドル(約8億3300万円)で落札されました。
落札者は何者だか不明です。気になりますよね。せめてどこの国へ行くのか知りたいところではあります。大事にしてもらいたいですし、研究者が研究したかったらできる環境になったらいいですね。
しかし8億ちょいという値段を自分が気軽に出して買えない現実に悔しさがでちゃいますね…これからもまたオークションに出品されたりするのでしょうか。
そうやってオークションでも特に話題にさせてくれるのがティラノサウルスでしたので、「ティラノサウルスオークション」で決定します。
ティラノサウルス本人からしてみれば、オークションでなんか話題になりたくないよもっとかっこいいのがいいよ!と言いそうですが、何をしても目立つのはやはりティラノサウルス。人気者の運命です。
まとめ
2022年の恐竜流行語大賞は…
・ティラノサウルスレース
・ブルー親子
・ティラノサウルスオークション
この3つです、おめでとうございます。(拍手)
2つもティラノサウルスが入るなんて、まさかまさかでしたが、よく考え平等に選んだ結果こうなりました。
もし恐竜に限定せず、古生物・化石流行語大賞だったら「ポケモン化石博物館」を大賞にしていたと思います。
話題と人気が絶対的にすごいですからね。人気すぎて恐竜側の立場からたまに嫉妬しますからね。アニメもゲームも面白い人気のポケモンみたいに常にトレンド入りさせるにはどうしたらいいんだろうって。
いかがでしたでしょうか。2022年を振り返りつつ、2023年はまたどんな恐竜が話題になるのか楽しみですね。
個人的にはボレアロペルタみたいな丸々の状態で残っているミイラ化石がまた出てきてくれれば最高なのですが。
それでは良いお年をお迎えください。では!
生田晴香 | Haruka Ikuta
恐竜タレント。TV、CMのほかモデルとして活躍中。福井恐竜博物館の公認恐竜博士で恐竜検定所持。恐竜トークショー、クイズ、鳴き声コンテスト審査員。古生物学会友の会&恐竜倶楽部メンバー。恐竜のうた「ダイナソーDANCE」監修。実は元あやまんJAPAN。
YouTubeちゃんねる「恐竜わっしょい!」始めました。