ブライトリング トップタイム トライアンフ 「カフェレーサー」【今週の逸本 Vol.161】

カフェレーサースピリッツを持った1本

1960年代のイギリスにおいて、バイクにまつわるひとつのサブカルチャーが生まれた。それは、カフェのジュークボックスにコインを入れて、曲が始まると同時にバイクで走り出し、曲が終わるまでに戻ってくるという公道レースだ。
このレースに熱中する人たち、ひいてはそこで用いられるバイクの改造スタイルを「カフェレーサー」と呼ぶ。

今回セレクトしたブライトリングのタイムピースは、まさにそのカフェレーサーのスピリッツを持った1本。その名も『トップタイム トライアンフ』だ。

バイク好きならばピンときた方もいるだろう。名称にある“トライアンフ”とはイギリスのバイクメーカーで、今回の1本はコラボレーションモデル。

トップタイム自体レーシングウォッチだが、ここにトライアンフの血が入ることで、よりカフェレーサースピリッツを体現しているといえる。

トップタイムの特徴で語られるのは、印象的なダイヤルデザインだ。まるでアメリカのヒーローキャラクター・怪傑ゾロのマスクを彷彿とさせるモチーフで、ファンからは“ゾロ・ダイヤル”と親しまれてる。

オリジナルモデルのダイヤルは白黒のコントラスト等で表現され、よりマスク感が強調されているが、本モデルはアイスブルーを基調にした光とテクスチャーの調和で表現。これはトライアンフとブライトリングの歴史的な2つの製品、1951年製「トライアンフ サンダーバード6T」と、1970年代に誕生した「ブライトリング トップタイムRef.815」からヒントを得たカラーリングだ。

時計側面にはライダーがグローブをしたままでも操作しやすい大型のマッシュルームプッシャーとリューズを配置。

柔らかなカーフスキンストラップはレーシングテイストで雰囲気も抜群だ。時計の裏蓋にはトライアンフを象徴するパラレルツインエンジンのデザインスケッチが刻まれ、これが特別なモデルであることを主張している。

実は本モデル、ブライトリングとトライアンフのコラボ製品の“一つ”であり、トライアンフ側では『トライアンフ SPEED TWIN BREITLING 限定モデル』というバイクを世界270台限定で発売している（すでに完売）。

時計もバイクもアイスブルーを基調にしたカラーで、とても美しい。

今回ご紹介しているブライトリングの1本は、バイク好きはもちろん、たとえそうでない方でも心惹かれるようなデザインと言えるのではないだろうか。もし気に入った方はぜひムーンフェイズ銀座店まで足を運んでみてほしい。

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

2022年に登場した新作です。『トップタイム トライアンフ』は往年のモデルの復刻でもあって、非常に人気のある1本です。

今回ご紹介しているモデルの文字盤は、角度によってアイスブルーの色合いが美しく変わり、とてもクールな装いです。レザージャケットを羽織って本モデルを着けてバイクに跨っているところを想像すると……うーん、かっこいい。

まだ発売されたばかりで非常にコンディション良い1本です。ビビッときた方はぜひチェックしてみてください。

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