Cartier
世界のトップジュエラーに君臨するブランドでありながら、時計史に刻んできた功績はとても大きく、時計業界への影響力も高いのがカルティエだ。とくに1904年に発表された「サントス」は、“時計を腕に巻く”という腕時計の概念を普及し、懐中時計から腕時計への移行を後押ししたほど。「タンク」「パシャ」などのロングセラーモデルをいくつもラインナップし、近年も「バロン ブルー」「カリブル ドゥ カルティエ」などの新シリーズを続々とリリース。片時も目を離すことのできないメゾンである。
世界で25本しかないスペシャルモデル
『サントス』『タンク』『パンテール』『パシャ』など、歴史に残るタイムピースを数多く展開してきたカルティエ。新たなコレクションが発表されるたびに、ファンはカタログやWebサイトをチェックしてきたことだろう。
しかし、トップブランドの製品にはカタログ等には載らない“シークレットモデル”というのが存在する。それが今回ご紹介する1本、『パシャ ドゥ カルティエ ダイヤモンド ドラゴン』だ。
シークレットモデルとは、いわば富裕層やお得意様を対象に展開しているモデルのこと。カタログには掲載されないため、その存在を知る人は多くない。また、基本的に製造本数は少なく、本モデルも世界で25本と大変希少なモデルとなっている。
ベースとなった『パシャ』は1985年に誕生し、2020年に『パシャ ドゥ カルティエ』として再始動したコレクションだ。そのデザインコードは、文字盤の中に配置されたスクエア状のダイヤル、特徴的なアラビア数字……なのだが、本モデルはそれらとはまったく異なる。
では細部を見ていこう。
目を引くのは、全面にシェルを使った文字盤と、その中を優雅に舞うドラゴンの姿だろう。よくよく見ると、シェルをドラゴンの形に切り抜き、そこにゴールドとダイヤモンドを用いた胴体、宝石(おそらく翡翠と思われる)で象った頭と手足をはめ込んでいる。
ベゼルには2列でダイヤモンドを並べ、リューズキャップにもダイヤを配置。まさにカルティエのハイジュエリーモデルといった印象だ。
ストラップの装着部はパシャならではの独特な形状となっている。一般的な腕時計のように左右から伸びる「ラグ」ではなく、一本足のような形だ。
装着されているストラップもパシャ専用で、穴を開けて固定するのではなく、バックル部に折り返して留める仕組み。装着部とストラップ自体は他パシャコレクションと同様の作りである。
こうしたシークレットモデルは豪華絢爛になることが多いが、ただ見た目がゴージャスなだけではなく、ブランドとしての技術力を示すような作りになっていることが多い。
本モデルもまさにそれで、シェルの加工精度やダイヤモンドの美しい配列、彫りの細かさなどは目を見張る出来だ。世界で25本、日本国内にはおそらく2、3本しかないといわれる『パシャ ドゥ カルティエ ダイヤモンド ドラゴン』。いまならムーンフェイズ銀座店で目にすることができる。
欲しい方はぜひその美しさをご自身の目で確かめていただきたい。
Cartier
パシャ ドゥ カルティエ
ダイヤモンド ドラゴン
品番:WJ123251
素材:イエローゴールド
サイズ:縦42㎜×横42㎜
防水:日常生活防水
ムーブメント:自動巻き
文字盤:マルチカラー
販売価格:6,850,000円(税込)※USED
※世界25本限定
【付属品】
外箱、内箱、取扱説明書、メーカー修理明細書(2020年11月)等が付属
※価格は2023年5月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
カタログやサイトには一切出てこない、カルティエのシークレットモデル。世界で25本という希少な時計がいま東京・銀座にあります。
カルティエの製品がなぜ売れるのか? なぜここまで人を惹きつけるか? というのが本モデルからとてもよく伝わってきます。見た目のインパクト以上に造形が細かい! さすがジュエリーブランドで、宝石の使い方もうまく、配列も美しいです。
この機会を逃すともう間近で見ることは叶わないかもしれません。気になる方はぜひご来店ください。
所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
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TEL | 03-5250-7272 |
営業時間 | 11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで) |
定休日 | 水曜日 |
公式サイト | https://moon-phase.jp/ |