スペンスとパッキャオがInstagramで同時に対戦を告知するポスターを公開した。
ご存知のように1978年12月17日生まれのパッキャオは今年43歳。試合が組まれるという8月でも42歳。いかに年齢や階級を超えてきた(フライ級からスタートした彼は、スーパーウェルター級までの10階級中6階級のベルトを巻いている)とはいえ、さすがに限界はある。
通常であればとっくに引退しているはずの年齢や、母国では政治家として活動していることを考えれば、最後の花道としてのスーパーファイトの実現を急いでいると思われていた。
(対するスペンスも、パッキャオに比べればまだ若いとはいえ1990年3月3日生まれだから 満31歳。彼にしたところでそれほど長い時間が残されているわけでもない)
そのパッキャオは、同じくキャリアの晩年にあり、大金を稼げて名声を残せるスーパーファイトの相手を模索していると考えられている、ウェルター級最強の男 WBO世界チャンピオンのテレンス・クロフォードとの対戦が実現するかと思われたが、この試合は金銭面での合意が為されなかったという理由?で消滅し、パッキャオが誰と戦うのか?その去就に注目が集まっていた。
パッキャオが最後の戦いとするのかどうかは分からないが(彼の肉体はとうに限界だろうと思うのだが、人知れぬ事情でカネがいるのだろうし、金を稼げる立場にいまだにいるのだからそれを利用しない手はないのかもしれない)、仮に最後の花道としたときに、スペンスはそのネームバリューにしても実力にしても、充分すぎる価値のある相手だし、その強さは折り紙済みだ。
相手がスペンスであれば、絶対王者とされるクロフォードとの対戦を避けて安全牌に逃げた、という誹りを受けることはまずない。クロフォード並みに危険で価値ある相手との闘いを選んだ、と言えると思う。
さて、あとはこの闘いが本当に実行されるかどうかだが。試合当日まで何も起こらないことをファンとしては祈るほかない。
小川 浩 | hiro ogawa
株式会社リボルバー ファウンダー兼CEO。dino.network発行人。
マレーシア、シンガポール、香港など東南アジアを舞台に起業後、一貫して先進的なインターネットビジネスの開発を手がけ、現在に至る。
ヴィジョナリー として『アップルとグーグル』『Web2.0Book』『仕事で使える!Facebook超入門』『ソーシャルメディアマーケティング』『ソーシャルメディア維新』(オガワカズヒロ共著)など20冊を超える著書あり。