全国のバーから参加者が集った日本大会
1724年にフランス・コニャック地方にて創業・誕生して以来、およそ300年にもわたり高い評価を受け続けるコニャック「レミーマルタン」。
同ブランドでは、レミーマルタンの味わいを活かしたカクテルを創作し、バーテンダーとしての才能を世に披露してもらいたいという思いから、2023年6月に「REMY MARTIN Bartender Talent Academy(レミーマルタン バーテンダー タレント アカデミー)」という世界大会を開催予定だ。
今回は、その世界大会日本代表の座をかけた「レミーマルタン バーテンダー タレント コンペティション ジャパン2022」の模様をお届けしよう。
大会は2部構成にて進行
予選を勝ち抜いた8名が挑むのは2つの審査だ。まずはエントリー時に提示されていた一次審査「オリジナル・サイドカーチャレンジ」。これはコニャックベースの代表的カクテルであるサイドカーを自分なりに創りあげるというもの。
そしてもう一つは、海外からのお客様に扮したスタッフがその場でランダムにカクテルをオーダー。その一連の流れをロールプレイする接遇審査「コニャック・チャレンジ」である。
これら2つの審査の総合点によってチャンピオンが決定するというわけだ。
オリジナル・サイドカーチャレンジは、1738年の王室からの勅許をその名に冠した『レミーマルタン 1738』を使用することが主なルール。参加者共々、個性が感じられる創作がなされていた。
コニャック・チャレンジではお客様役と英語で会話をしながらのロールプレイ。
もちろん英語が堪能な参加者ばかりではない。ときには身振り手振りを加えながら、人によっては片言の英語でコミュニケーションを図っていく。もちろんこうしたシーンはバーではままあること。必ずしも言葉が伝わるわけではないので、審査でもそこはマイナスにはならない。
ここで見るのは、いかにお客様に対して誠心誠意接客しているか? である。
ときに言葉に詰まってしまう参加者もいたが、それでも皆笑顔で接客を行なっていたのが印象的であった。
日本大会初のグランドチャンピオンに輝いたのは?
日本代表を選出する本大会で見事グランドチャンピオンに選ばれたのは、『ザ・リッツ・カールトン京都 「THE BAR」』の竹下 健一氏。
オリジナルカクテルの精度の高さと、接客のロールプレイを英語で行う際に心から楽しんでいる様子が高く評価されたようだ。
竹下氏は、世界大会に向けて「ジャパニーズバーテンディングで世界を楽しませてきます!」とコメントを寄せるなど、意気込みを見せている。
部門別では、オリジナル・サイドカーチャレンジで『THE SAILING BAR』(奈良県)の加藤 晋悟氏が受賞。コニャック・チャレンジでは本大会のチャンピオンでもある竹下 健一氏が受賞した。
グランドチャンピオンに輝いた竹下氏は、2023年6月にフランス・コニャックで行われる世界大会『RÉMY MARTIN Bartender Talent Academy(レミーマルタン バーテンダー タレント アカデミー)』へ日本代表として出場する。
日本のバーテンダーが世界に羽ばたく機会である。ぜひ今後に注目したい。