別れた恋人にゃあ用はない、キックするのは新しいスタートに。〜RIDE「the Spare High」より
ひとりオートバイの整備に余念のない男。1973年のデビュー以来、ほとんど姿を変えることなく生き抜いてきたヤマハSRだ。元カノに買ったはずのマシンだったが、これからは俺が乗る。男の胸中には去っていった女への未練は微塵もなく、ただSRに火を入れるその瞬間に向けて作業を進めていた。オートバイ2021年5月号別冊付録(第87巻第8号)「the Spare High」(東本昌平先生作)より©東本昌平先生・モーターマガジン社 / デジタル編集:楠雅彦@dino.network編集部