X-MENシリーズで最も暗くて救いが少ないのがこれ。プロフェッサーXを凌ぐテレパス、ジーン・グレイがダークサイドに堕ち、X-MENと人類の最大の脅威となる。
子供の頃に抱いた癒しようのない絶望感は、一旦はプロフェッサーによって封じ込められていたものの、ある事件がきっかけで噴出し、ジーンを暴走させてしまう。果たしてX-MENは彼女を救えるのか、それとも滅せざるを得ないのか。ようやく人類との共存と和解への道を歩き始めていたミュータントたちを、再び暗鬱な道に追い込むこととなるエピソードを描いた作品。
画像: 『X-MEN:ダーク・フェニックス』9.25先行デジタル配信/10.9ブルーレイ&DVDリリース youtu.be

『X-MEN:ダーク・フェニックス』9.25先行デジタル配信/10.9ブルーレイ&DVDリリース

youtu.be

ストーリー

ヒロインのジーンは幼少の頃から、強力な念動力とテレパシーを持つミュータント。X-MEN最強と目されるが、その強大な力を完全に制御できないかもしれないと密かに怯えている。

それもそのはず、彼女はその凄まじい力のせいで両親を事故死させてしまった暗い過去を持っていたのだ。だが、その記憶はプロフェッサーXこと、X-MEN創設者のチャールズによって封印されている。

しかし、宇宙事故を起こしたNASAの有人ロケットを救うミッションの最中に、大量の太陽フレアを浴びたことがきっかけで、ジーンの力は暴走し始め、抑え込んでいたはずのトラウマのタガが外れたおかげで、ジーンは破壊衝動と憎悪の感情に押し流され、ダークサイドに堕ちていく。さらに彼女が得た力を悪用しようとする異星人が現れ、事態は混沌化していく。

そうした中で、力を制御できずに仲間や警察などを傷つけてしまうジーンは人類の敵として認識され、同時にプロフェッサーらの尽力で獲得できていたX-MENへの信頼も一気に失わせてしまう。

このままでは彼女のみならずミュータント全体の未来が閉ざされる。ジーンの暴走を止め、彼女を引き戻せるか、それとも彼女を殺すほかないのか、X-MENたちの選択はいかに?

本作の見どころ?

本作では、本来のこのシリーズのテーマである「人類とミュータントの共存の可否」に加えて、ある意味共通の敵といえる異星人が登場する。ジーンが得た凄まじいパワーを奪取して、地球侵略することを目論んでいるのだが、登場がやや唐突すぎて、とってつけた感が否めない。

最終的には、X-NEN vs 異星人の戦いとなるのだが、全体の流れとしては、やはり最強ミュータントのジーンがダーク・フェニックス化して暴走することで、プロフェッサーらが必死の思いで成し遂げてきた人類との融和状態が脆くも崩れ、やはり人間は自分たちと違う存在を排除したがる性なのだということの強調がバックボーンにあり、そこが見るべきところなのかなと思う。

また、最大のテーマであり、全ミュータントが目指すべきところである、人類との共存に対して努力するプロフェッサーを、他のミュータント達が非難しがちなのもこの作品の特徴だ。

プロフェッサーことチャールズの旧友であり、仇敵であるマグニートー(金属を自由に操れる強力なミュータントだが、ジーンには勝てない)は、人類を滅ぼしミュータントの世界を作るべきと主張するし、共存はいいとしてもプロフェッサーの姿勢は人類に阿り(おもねり)すぎていると責める者もいる。プロフェッサーの孤軍奮闘を真の意味で理解し、時として反対意見を述べようが、ベースとしては味方であろうとする“大人”のウルヴァリン(ローガン)はこの作品には登場しない。

というわけで、大人の気遣いが若者に理解され難い、という苦い真実を受け入れなくてはならない、という見方をすると、面白いかもしれない。プロフェッサーの悩みと、ウルヴァリンの存在喪失がどれだけ彼にとって痛手かわかると思う笑。

画像: 『X-MEN: ダーク・フェニックス』幼年期のトラウマの扱いには注意しましょう

小川 浩 | hiro ogawa
株式会社リボルバー ファウンダー兼CEO。dino.network発行人。
マレーシア、シンガポール、香港など東南アジアを舞台に起業後、一貫して先進的なインターネットビジネスの開発を手がけ、現在に至る。

ヴィジョナリー として『アップルとグーグル』『Web2.0Book』『仕事で使える!Facebook超入門』『ソーシャルメディアマーケティング』『ソーシャルメディア維新』(オガワカズヒロ共著)など20冊を超える著書あり。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.