こんにちは、恐竜おねえさんこと生田晴香です。最近、YouTubeライブをしていたら、恐竜好きのお子さんを持つママさんからお悩み相談をいただきました。ひょっとしたら他にも同じ悩みを持つ親御さんや、疑問に感じている大人も結構多いのでは?と思ったので、こちらでじっくり答えていきたいと思います。

連載コラム「生田晴香、恐竜と生きる」。福井恐竜博物館 公認恐竜博士、古生物学会友の会・恐竜倶楽部メンバーでもある自他共に認める恐竜ラバーのタレント生田晴香が、恐竜の素晴らしさを隅から隅まで語り尽くす。壮大な歴史とドラマ、未解明の不思議が交差する魅惑の恐竜ワールドへ、ようこそ。- dino.network編集部

サウルスは恐竜?

画像1: モササウルスが恐竜だと言い張られて困ってる方必見!徹底解説します!

お悩み
「子どもがモササウルスのことを恐竜だと言ってききません。なぜそう信じ込んでいるのかというと、名前に“サウルス”が付いているから恐竜なんだそうです。どう伝えたらモササウルスは恐竜ではないと理解してもらえますか?」

「モササウルスは恐竜ではない」と、子どもにいくら言っても「サウルスだから恐竜だ!」と言い張り、分かってもらえないそうです。

画像: モササウルスのぬいぐるみ

モササウルスのぬいぐるみ

どの恐竜図鑑や恐竜本にも、モササウルスは恐竜ではなく海棲爬虫類だという記述があるはずなので、本を見せてあげながら説明すると納得してくれるかもしれません。しかし「恐竜図鑑に載ってるから恐竜だ!」と言い返す可能性も……あるかもしれませんね。。

おもちゃなどで恐竜設定のモササウルスも販売されていますし、それを子供が見てしまえば「ほら恐竜だ!」と、余計に聞く耳を持たなくなってしまう場合もあるでしょう。

となると、恐竜界の神的存在の恐竜博士、真鍋 真先生や小林 快次先生に直接お話してもらえれば、1発で理解してもらえるのでは!?とも思いますが、なかなかそうもいかないので、この後の説明をご参考にしていただければと思います。

サウルスはただの名前

一応、恐竜すべてに「サウルス」が付いているわけではありません。

サウルスの意味は「トカゲ」です。確かに恐竜の名前には「サウルス」や「ドン」が付いていることが多いので、それらが付いていれば恐竜かと勘違いされる方も多いと思います。

しかし、恐竜以外の爬虫類でも「サウルス」や「ドン」が付いた名前があり、「サウルス」や「ドン」はただの名前でもあります。「はるか」「じゅん」「ひかる」などの人の名前も、それだけでは男性か女性かわかりませんよね。恐竜なのか、恐竜ではないのか、名前だけで判断しないようにしましょう。

恐竜の名前は化石の特徴から名付けられることがありますが、サウルスの意味は「トカゲ」で、トカゲですらない恐竜なのに「サウルス」です。なので「サウルスなのにトカゲじゃないの?」という疑問も持つ方もいらっしゃると思いますが、単に人が付けた名前です。恐竜は骨でしか判断がつかないので、骨で恐竜か恐竜ではない生き物なのか考えてみると良いでしょう。

モササウルス(モササウルス類)とは?

画像: モササウルス類

モササウルス類

モササウルス類は、恐竜ではなく海棲爬虫類です。恐竜と同じ爬虫類ではありますが、主竜類の恐竜とは異なり、モササウルス類は鱗竜類です。

鱗竜類には他にトカゲやヘビなどが含まれますので、サウルスという名前を入れるとしたら恐竜よりもモササウルス類の方がいいような気がしますが、ややこしくなりますね。

サウルスだけに注目していましたが、サウルスの前についている「モサ」の名前の意味は何だと思いますか?

答えは、ムーズ(フランス語でMeuse)です。ムーズとは、フランス北西部の川のことで、最初の標本が川の付近で発見されたことに由来します。モサとサウルス合わせると、「ムーズのトカゲ」となります。

モササウルス類にはたくさんの種類がいて、獲物を噛み砕くタイプの歯や切り裂くタイプの歯、硬いものをすり潰すタイプの歯などさまざま。これらは世界各地で化石が発見されています。

モササウルスはモササウルス類の中でも最大で、全長約18メートルはあったのではないかと言われています。生息していた時代は中生代白亜紀後期。約6600万年前にはすでに絶滅しているので、残念ながら現在お目にかかることはできません。

映像ですが、恐竜映画「ジュラシック・ワールド」でなら姿を見ることができます!

映画では実際と同じくらい迫力があるようにできています。どんな感じなのか気になる方はぜひチェックしてみてください。

ティラノサウルスが陸の王者なら、モササウルスは海の王者!その姿を見ると、尾びれがあって泳ぐのが速そうに見えます。実際に出会ってしまったら殺されてしまう予感しかしませんが……小さいぬいぐるみならとってもかわいくなりますね。ごはんは、アンモナイト、魚、カメなどを食べていたようです。

ジュラシック・ワールドの宣伝のときに「海の恐竜!」などと呼ばれていましたが……恐竜の定義でもある“骨盤に穴が開いてること”にモササウルスは当てはまりません。見た目から恐竜だと勘違いされることも多いですが、みなさんは間違えないよう気をつけてくださいね!

画像: 塗装してみてる生田晴香

塗装してみてる生田晴香

さて、ここまでの解説で、モササウルスは恐竜ではなく海棲爬虫類だということがわかっていただけたでしょうか。

ではまた次回!

画像2: モササウルスが恐竜だと言い張られて困ってる方必見!徹底解説します!

生田晴香 | Haruka Ikuta
恐竜タレント。TV、CMのほかモデルとして活躍中。福井恐竜博物館の公認恐竜博士で恐竜検定所持。恐竜トークショー、クイズ、鳴き声コンテスト審査員。古生物学会友の会&恐竜倶楽部メンバー。恐竜のうた「ダイナソーDANCE」監修。実は元あやまんJAPAN。
YouTubeちゃんねる「恐竜わっしょい!」始めました。

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前回の「生田晴香、恐竜と生きる」はこちら

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