キアヌ・リーブスとウィノナ・ライダーが、共通の知人の結婚式に同席したことで恋に落ちる男女を演じるラブコメディ。
2人以外の演者に全く台詞がなく、終始2人を撮りまくる極端なまでの会話劇だ。

不器用な大人のまわりくどい恋愛を描いた作品

ウディ・アレン映画を思い起こさせるような、皮肉めいた会話で織り綴られる会話中心の恋愛映画。

リゾート地で行われる 異父兄の結婚式に出席するために飛行機を待つフランク(キアヌ・リーブス)は、1人の妙齢の美女リンジー(ウィノナ・ライダー)と知り合う。実はリンジーは異母兄の元恋人で、彼女もまた結婚式の招待客だった。

見た目は良いが偏屈なフランクと、元カレの結婚式に出なくてはならないという鬱屈した気分を抱えたリンジーは、なぜか強く惹かれながらも、口論が絶えない。同時に、互いを罵りながらも 距離を置くことができず、2人は次第に接近していくのである。

中年になりながらも恋に不器用な男女の、いかにも手際の悪い恋愛を描いた、コメディタッチの恋愛劇だ。冒頭にも書いたが、物語は徹底的に2人の言動と恋の進展を追い、2人以外の登場人物にはまったくセリフをあてがわないという特殊な作り方になっている。

主人公の2人に感情移入できるかどうかが鍵

本作では、徹頭徹尾キアヌとウィノナの会話で終始し、表情や仕草、言うなれば沈黙で描かれる心模様なども一切ない。もちろん言葉が内心を裏切っていることが多いわけだが、とにかく2人は始終喋りまくる。彼ら以外に目立つ人物もいないし、周囲全てがエキストラであるので、キアヌとウィノナの役者としての負担は相当大きかったことだろう。

その試みの大胆さは買うが、映画が面白かったか?と訊かれれば、正直YESとは言い難い。設定と展開が良くないのか、それともフランクとリンジーがそもそも魅力的なキャラになっていないのか(見た目以外に、どこに恋する要素があるのかよくわからない2人だったし)、その両方なのかはよくわからない。
いずれにしても、フランクあるいはリンジーに上手に感情移入しなければ、早々に物語から締め出されるので、早めに心の準備が必要な作品に思う。

画像: 『おとなの恋は、まわり道』まわりくどい中年の恋を描いた会話劇。

小川 浩 | hiro ogawa
株式会社リボルバー ファウンダー兼CEO。
マレーシア、シンガポール、香港など東南アジアを舞台に起業後、一貫して先進的なインターネットビジネスの開発を手がけ、現在に至る。

ヴィジョナリー として『アップルとグーグル』『Web2.0Book』『仕事で使える!Facebook超入門』『ソーシャルメディアマーケティング』『ソーシャルメディア維新』(オガワカズヒロ共著)など20冊を超える著書あり。

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