ナイジェリアからの難民青年の受入れを決めた裕福なドイツ人家庭 ハートマン家が味わうドタバタ劇。
ミュンヘンに住むとある家庭の騒動を軸に、ドイツが、いや先進諸国全体が直面する難民問題の厳しい現実を描きながらも、異文化を受け入れていくことによって生まれる豊かな多様性への希望を見出そうとする意志を明確にした、ヒューマンドラマだ。
画像: 映画『はじめてのおもてなし』予告編 youtu.be

映画『はじめてのおもてなし』予告編

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難民問題に揺れるドイツのリアルな姿をコミカルに描いた作品

ミュンヘンで暮らすハートマン一家は、大病院の医局長を務める夫リヒャルトと、元教員の妻アンゲリカの二人暮らし。息子と娘はすでに成人し家を出ているが、息子は長男はバツイチの弁護士で、1人息子を抱えながら仕事での成功を求め奮闘中。長女は30歳を超えながらも定職にもつかず、いまだに学生を続けながら自分探しをしているありさまだ。

リヒャルトはプチ整形やSNSにハマり、自身が老境にあることを受け入れることも、引退することも拒否し続けている。逆に、既に教師は引退したものの社会との繋がりを欲するアンゲリカは、夫の迷走ぶりにつきあうだけでは生き甲斐を得られず、ドイツに移民を希望する難民の受け入れを行うことを思いつく。
最初は反対するリヒャルトだったが、アンゲリカの意志は固く、結局ハートマン家は難民センターから1人の難民を家族として迎え入れることになるのだ。

しかも、ハートマン家にやってきたナイジェリアからの難民のディアロは、純朴かつ丁寧な物腰の好青年であったが、難民に紛れてドイツに侵入したIS(自称イスラム国。イスラム原理主義を掲げる過激派組織)のメンバーかもしれないという疑いをかけられ、公安の監視対象になっていたことで、話は単なる難民とホストファミリーの異文化交流のおもしろ話というわけにもいかなくなるのである。

本作は、難民問題に揺れるドイツの姿を、比較的ライトに描いたコメディ映画であるが、笑いだけでは済まない苦い現実や苦悩がうまく表現されており、2017年ドイツ・アカデミー賞 観客賞を受賞した作品だ。

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