両親を事故で亡くし祖母との田舎暮らしを始めた少年が魔女の集会に遭遇してしまい・・・。児童向けファンタジー文学を原作とした、ロバート・ゼメキス監督お得意のホラーテイストのCGファンタジー。

独特の容姿を与えられた恐るべき魔女たち

古今東西魔女のヴィジュアルといえば、鼻の長い老婆、というのが定番だが、本作においては、爪が長い三本指、足には指がなく、口は耳まで裂けており頭は禿げ上がっているという容貌。完全にモンスター然としているのだが、それを巧みな化粧やウィッグ(カツラ)、肘まである手袋やハイヒールで隠して美しい淑女の姿をしている。

しかし、正体を見せていい場では、その醜くも恐ろしい姿を存分にみせるという設定だ。

さらに本作では、うっかり魔女と出くわしてしまった少年が祖母と共にとあるホテルに身を隠したものの、なんとそのホテルで魔女たちが集会を開くという間の悪い偶然に当たってしまった、という設定が設けられている。

人気女優アン・ハサウェイが大魔女役を熱演

なお、魔女たちのリーダーである大魔女を演じているのは美人女優のアン・ハサウェイ。
メイクとCGによる魔女の凄まじい容貌を晒し、主人公たちを追い詰めるモンスター役を嬉々として演じているが、何も知らない善意のホテル支配人役を、アン・ハサウェイの出世作「プラダを着た悪魔」で共演したスタンリー・トゥッチが配されているのも面白い。
「プラダを着た悪魔」では、悪魔のようなファッション業界の大物(メリル・ストリープが、ヴォーグ誌の元編集長のアナ・ウィンターをモデルにしたのではないかと言われる、ファッション誌の鬼編集ミランダを演じている)の部下役を演じたアンだったが、本作では自ら 本物の“悪魔”を演じている。

細かいところは気にせず、恐ろしげな魔女に立ち向かう子供の勇気を楽しもう

本作では、人間の子供が大嫌いな魔女たちが、一気に全ての子供を駆逐するための作戦を考案し、そしてそれを察知した主人公たちがなんとか阻止するために立ち向かう、というストーリーが用意されている。

いろいろ伏線めいたものがあるものの、細かな仕掛けが拾われることはあまりなく、全体としては大雑把な作りなのだが(やはりそこは児童向け作品なのだろう)、前述のように本作のために用意された新しい魔女のクリエイティブは、ゼメキス監督のいつもながらの手法によって見事に実写化されているし、メインの大魔女を演じるアン・ハサウェイも、いつもの可愛らしさを捨てて、妖艶ながら徹底して残忍さを湛えた魔女役を楽しんでいるように見える。

全体としては、ポップで見応えのある、楽しい作品、と言っていいと思う。

画像: 『魔女がいっぱい』アン・ハサウェイが魔女を嬉々として演じるゼメキス作品

小川 浩 | hiro ogawa
株式会社リボルバー ファウンダー兼CEO。
マレーシア、シンガポール、香港など東南アジアを舞台に起業後、一貫して先進的なインターネットビジネスの開発を手がけ、現在に至る。

ヴィジョナリー として『アップルとグーグル』『Web2.0Book』『仕事で使える!Facebook超入門』『ソーシャルメディアマーケティング』『ソーシャルメディア維新』(オガワカズヒロ共著)など20冊を超える著書あり。

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