年間100本以上の映画を鑑賞する筆者が独自視点で今からでも・今だからこそ観るべき または観なくてもいい?映画作品を紹介。
古くはゴールドラッシュ、今ではIT企業などの躍進によって発展が続くサンフランシスコ。その陰で時代に取り残されていく貧しい黒人たちの切ない生き様を描くヒューマンドラマ、『ラストブラックマン•イン•サンフランシスコ』。

上質な作品だが、エンターテインメントではない?

先述したように、かつてゴールドラッシュに沸き、その後多くの日系人の住む街から黒人の街へと変わり、いまではIT企業の社員らが住むサンフランシスコ。
本作は、そのサンフランシスコにしがみつきながらも貧民街へ遠いやられていく黒人たちの悲哀を描いた作品なわけだが、前述したように、ブラッド・ピットがプロデューサー兼経営者として参加している製作会社プランBエンタテインメントが参画している。

本作を評するならば、出来はとてもいいのだが、非常に玄人向けというか、エンターテインメントというにはあまりに盛り上がりに欠ける静謐過ぎる作品と言わざるをえまい。

アカデミー賞を受賞した『ムーンライト』でも思ったが、プランBはこういうテイストが好きだなあという感想をまたも持たされたのだが、優れた作品であり、言いたいことは伝わるが、面白いか?と訊かれるとうーんと首を傾げてしまう、そんな映画である。

画像: 『ラストブラックマン•イン•サンフランシスコ』時代の流れの中で喘ぐ貧しい黒人たちの静謐な夢

小川 浩 | hiro ogawa
株式会社リボルバー ファウンダー兼CEO。dino.network発行人。
マレーシア、シンガポール、香港など東南アジアを舞台に起業後、一貫して先進的なインターネットビジネスの開発を手がけ、現在に至る。

ヴィジョナリー として『アップルとグーグル』『Web2.0Book』『仕事で使える!Facebook超入門』『ソーシャルメディアマーケティング』『ソーシャルメディア維新』(オガワカズヒロ共著)など20冊を超える著書あり。

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