クストス チャレンジ クロノⅡ 「遊び心を腕に巻く」【今週の逸本 Vol.3】

常に一歩先をゆくクストス

美しいトノーケースを見て、フランク・ミュラーを想像する方も多いことだろう。クストスはフランク・ミュラー・ウォッチランドグループの一員であり、いまやフランク・ミュラーに次ぎ注目を浴びている新進気鋭のブランドである。

その要因はトゥールビヨンやミラージュといった独創的な技術による機能性だけでなく、最先端素材の採用、これまでにない造形美への挑戦といった他に類を見ないスタイルにある。クストスの各コレクションには、見るものを圧倒するようなデザイン・機構の時計がラインナップされており、同じくトノーケースを軸に展開するフランク・ミュラーとは一線を画している。

そんなクストスのコレクションの中から今回ご紹介するのは「チャレンジ クロノⅡ カーボン」。これまでの腕時計にはない新素材をケースに採用。多くのユーザーから人気を得ている注目の1本だ。

F1マシンに使われるカーボン素材を採用

チャレンジ クロノⅡ カーボンには、その名の通り炭素繊維を特殊加工したカーボンケースが採用されている。これは、F1マシンや航空産業で使用されるハイテク素材で、その価値はゴールドと同様。製法はダイヤモンドを作る過程に近く、炭素繊維を高温高圧の鍛造加工することで完成する。

カーボン素材特有の軽さ・強靭さはもちろん、全体的に磨き上げられた質感は快適な着け心地を約束。まるで宝石のような輝きすら感じさせる。

カーボンを高級機械式時計のケースとして採用したのはクストスが初。未来を創り出すというブランドコンセプト通り、時代の一歩先をゆく時計作りを体現している。

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

いまやスポーティーな時計の代名詞となっているクストス。昨今、ラグジュアリーストリートとして一流ブランドが出すスニーカーが売れているように、時計界にもその波がきています。その影響からか、クストスを選ぶ方がかなり増えてきています。

先鋭的なデザインやカラーなどは1本目ではなく2本目、フォーマルなスタイルとは違った、オフのスタイルにさらに遊び心をプラスするようなイメージですね。このチャレンジ クロノⅡ カーボンは、ケースに使われたカーボン素材に入ったレッドがとても目を引きインパクトも強い。一目見て「カッコいい……」となること間違いなしです。ラバーストラップを黒に変え、色の変化で楽しむ方もいらっしゃいます。そんな自由さが、この時計には似合いますね。

一見若い人向けかと思われるかもしれませんが、50代の方が着けてもなんら不自然ありません。どうしてもちょいワル感は出ますが、それがまたいい（笑）。フォーマルな時計をすでに持っている方はぜひチェックしてみてほしい1本です。