HARRY WINSTON
ニューヨークの宝石商の家庭に生まれたハリー・ウィンストンは、12歳のときとある店で見つけた緑色の石が2カラットのエメラルドであると見抜き25セントで購入。その後父親の店で800ドルで売ったという逸話があるほど確かな目を持っていた。彼は35歳でハリー・ウィンストン社をニューヨーク5番街に設立し、本格的に自身がデザインした宝飾品の販売を開始。一代で「キング・オブ・ダイヤモンド」と呼ばれるブランドに育て上げたハリーは、1989年に腕時計のデザインを開始。現在ではラグジュアリーウォッチから本格的なコンプリケーションウォッチまで展開している。
マンハッタンブリッジから着想を得たプロジェクトZ10
プルミエールに代表されるエレガンス&ラグジュアリーな時計が多いハリー・ウィンストン。さすが宝飾ブランドといったところだが、メンズモデルとして確固たる地位を築いているシリーズもある。
それが特殊合金ザリウムを使用したプロジェクトZシリーズ。同社のコレクションにこれまでにない雰囲気を持ったスポーツウォッチであり、2004年のスタート以来数々の新作を発表してきた。2019年5月に発表されたばかりの13本目には、シリーズ初のムーンフェイズを搭載するなど、多くのユーザーを驚かせたことは記憶に新しいだろう。
これから紹介するのは、そんな同シリーズのなかでも屈指の人気を誇るプロジェクトZ10。本モデルはニューヨークのマンハッタンブリッジから着想を得ており、レトログラードセコンドや、同じくレトログラードによるデイデイト表示を文字盤の左右に配置。橋から着想しただけあって、まるで橋脚のようなデザインだ。その文字盤には鮮やかな青と深い青が溶け込み、ベルトの青と相まって、とても美しい仕上がりといえる。
理想の時計素材「ザリウム 」
プロジェクトZシリーズの「Z」とは、「ZALIUM(ザリウム) 」の頭文字で、ハリー・ウィンストンが同シリーズの時計に使用するアルミニウムとジルコニウムの合金のこと。この素材は、宇宙工学の分野でも活躍しており、高耐久性・耐腐食性に優れ、アレルギーを起こすリスクがとても少ないのが特長だ。
同ブランドにはザリウムを使ったカフリンクスやネックレス、リングなどもラインナップ。堅牢性もさることながら、その軽さは特筆すべきものがあり、アクセサリーや腕時計の素材としては、まさに理想の素材といってもいいだろう。
その技術力は時計ブランドに匹敵
時計ブランドではないものの、パーペチュアルカレンダー、トゥールビヨン、レトログラードなど、1989年に時計界へ参入して以来、数々の機構を実現。その卓越した技術は時計ファンも認めるところ。
もちろん技術だけに止まらず、革新的なデザインも特長の一つ。生粋の時計ブランドにはない視点から創造されるタイムピースは、独創的で常に我々を魅了し続けてくれる。
ハリー・ウィンストン プロジェクトZ10
品番:OCEABI42ZZ001
素材:ザリウム
サイズ:縦42㎜×横42㎜
ムーブメント:自動巻き
文字盤:スケルトン
販売価格:1,550,000円(税込)※USED
国内参考定価:2,754,000円
【付属品】
外箱、内箱、保証書(2017年2月)等が付属
※価格は2019年10月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
独特の世界観を構築しているハリー・ウィンストンのプロジェクトZシリーズです。同シリーズには奇抜なモデルも多く、一見しただけでは「えっ?」と思うようなモデルも(笑)。ラインナップのなかでも人気があるのはZ9、Z11、そして今回選んだZ10です。おそらくZ10がもっとも人気があるのではないでしょうか。
文字盤にこれだけいろいろな要素を詰め込んでも破綻しないデザイン、程よいケースサイズ(42㎜)、ダイヤルとベルトの美しい青のコンビネーションなど、非常に良いバランスで仕上がっています。一見すると男らしく見えますが、かなり上品につけていただける1本です。
こちらはビジネスシーンではなく、パーティーなど華やかなシーン・服装が似合います。
同シリーズは限定時計でして、本モデルも世界に300本しかありません。人と被ることはほとんどありませんので、プレミアムな1本をお探しの方はぜひお手に取ってみてくださいませ。
所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
---|---|
TEL | 03-5250-7272 |
営業時間 | 11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで) |
定休日 | 水曜日 |
公式サイト | https://www.moon-phase.jp/ |