フォーマルからインフォーマルまで、自身のこだわりを移す鏡として選ばれる腕時計の数々。ここではブランド腕時計専門店・MOON PHASE(ムーンフェイズ)が最新モデルからアンティークまで、見る者の感性を刺激する1本をセレクト。今回は、オフィチーネ・パネライが時計ブランドとして歩み始めたきっかけでもあるラジオミールをご紹介。

OFFICINE PANERAI

40㎜を越す大型ケースに厚みのある無骨なデザインの時計を展開するオフィチーネ・パネライ。創業は1860年と古いものの、元はイタリアの軍用時計を手がけるメーカーであり、軍事機密もあって一般的には知られていなかった。そんな軍需契約が終了する1993年に民生用として時計を販売。その後、シルベスター・スタローン主演の映画「デイライト」で起用され、一躍注目を集める。以降、高い防水性を備えた厚みのあるケースデザインの「ルミノール」シリーズや、厚みを抑えエレガントさを持たせた「ラジオミール」シリーズを中心に展開。近年では、自社開発キャリバーにも注力し、技術革新への期待が高まっている。

軍事用ダイバーズウォッチ・ラジオミール

デカ厚ブームを牽引してきたオフィチーネ・パネライ。本連載Vol.14にて、リューズガードが特長的なルミノールマリーナを紹介したが、パネライにはもう一つ代表的なシリーズがある。

それが、今回ご紹介するラジオミールだ。

ラジオミールはサイドにリューズガードのついていないモデルであり、パネライが時計ブランドとして最初に展開したシリーズでもある。

画像: ラジオミールベース

ラジオミールベース

もともとパネライは腕時計ブランドではなく、温度計や気圧計、クロノメーターなどを手がける精密機器メーカー。現在の形態になったのは、イタリア海軍から特殊潜水部隊のために時計を作って欲しい──と依頼されたことに端を発する。

そこで作り上げたのが、ラジオミールと名付けられた軍事用ダイバーズウォッチだ。ここでいう“ダイバーズ”とは、ダイビング専用的な意味ではなく、潜水任務や海上での軍事行動の際につけるためのミリタリーウォッチの意味合いが強い。

“ラジオミール”という名前は、パネライが時計を手がける前に自社開発のラジウムを利用した夜光塗料「ラジオミール」から。実は別シリーズの“ルミノール”も、トリチウムを原料とする夜光塗料「ルミノール」が命名の由来だ。

なぜ夜光にこだわるのか? これは潜水部隊という特殊な環境下での使用を考えたときの視認性を第一に考えた結果であり、パネライの時計はこの夜光塗料を最大限に引き出す“仕掛け”が施されているのだ。

人気のサンドイッチ文字盤

本モデルの文字盤をよくみると、数字やバーインデックスが二重になっていることに気づくだろう。

これはサンドイッチ文字盤といい、夜光塗料を塗った下板にインデックスを型抜きした上板を載せたもの。これによりラジオミール塗料の強い発光を最大限発揮させることができるわけだ。

画像: パネライのなかでもサンドイッチ文字盤のモデルを求める人は多い

パネライのなかでもサンドイッチ文字盤のモデルを求める人は多い

現在は上位モデルにのみ採用されている文字盤だが、インデックスのみに夜光塗料を塗布した場合と比べより鮮明で強い発光を実現しており、その視認性は抜群の一言。

画像: 光の届かない海中でもはっきりと時刻がわかることがパネライ時計の大前提

光の届かない海中でもはっきりと時刻がわかることがパネライ時計の大前提

クラシカルなワイヤーループ

本モデルのケースを見ると、ベルト装着部分が細いワイヤーで作られており、非常にクラシカルな印象を持つだろう。

現在の時計はベルト交換の容易なバネ棒を使ったものが一般的だが、ひと昔前は固定のワイヤーにベルトが縫い付けてある“はめ殺し”が主流であった。

画像: こちらはバネ棒装着タイプ。ベルトの左右にバネ棒を固定する“かん”と呼ばれるパーツがある

こちらはバネ棒装着タイプ。ベルトの左右にバネ棒を固定する“かん”と呼ばれるパーツがある

はめ殺しタイプはベルトを切らないと交換できないため、時代の流れとともにより交換の容易なバネ棒タイプが主流となっていく。

とはいえ、はめ殺しタイプに利点がなかったわけではない。バネ棒を固定するための“かん”がなくシンプルな造りになるため、非常にすっきりとした見映えとなる。

この利点を最大限に活かしたのが、本モデルに搭載されている“ワイヤーループ”である。

画像: 今回のモデルはワイヤーループ仕様で、よりクラシカルな印象

今回のモデルはワイヤーループ仕様で、よりクラシカルな印象

ケースは45㎜と大きいもののワイヤーループのおかげか、そこまで大きさを感じない。もちろんワイヤーの取り外しは可能であり、ベルト交換も容易だ。

細かな個性が光るパネライの腕時計

ルミノールシリーズも今回のラジオミールシリーズも、文字盤自体は大きく変わることはない。しかし、細かな意匠の違いが、1本1本の個性をしっかりと引き出しており、パネライを選択するうえでの悩みどころともなっている。

もちろんこれは嬉しい悲鳴であることは間違いない。パネライを考えている方は、ぜひとも細かな違いに目を向け、存分に悩んでほしいものである。

OFFICINE PANERAI
ラジオミールベース
品番:PAM00231
素材:PG(ピンクゴールド)
サイズ:縦45㎜×横45㎜
防水:100M防水
ムーブメント:手巻き
文字盤:ブラック
販売価格:1,150,000円(税込)※USED
【付属品】
外箱、内箱、保証書が付属
※価格は2020年3月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

デカ厚の時計はごついイメージがありますが、本モデルは金無垢のケースやワイヤーループも相まってとてもクラシカルで上品に仕上がっています。

パネライはケースのサイズだけでなく、文字盤やインデックスも大きくしっかりしているので、視認性がとてもいい。時計によってはデザイン優先で時間がパッとわからない……なんてものもあるなか、一貫したデザインで安定した視認性を誇るパネライはとても好感が持てます。

なかでもサンドイッチ文字盤を搭載したモデルは、夜光の輝きもはっきり出るうえ、そのデザインもどこかかわいらしく非常に人気があります。

デカくてシンプルで視認性抜群で、クラシカルなのにしっかりと防水性もあって……腕時計として完成度がとても高いです!

パネライの時計は、本モデル以外にも多数取り揃えております。各モデルが持つ個性をぜひ見にきてくださいませ!

所在地東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F
TEL03-5250-7272
営業時間11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで)
定休日水曜日
公式サイトhttps://www.moon-phase.jp/
【MOON PHASE(ムーンフェイズ)銀座】

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