Grand Seiko
日本初となる腕時計の開発、時計の歴史を大きく変えたクオーツ時計など、世界でもその名を轟かせる日本の時計ブランド「セイコー」。派生ブランドは多岐にわたるが、なかでも最高峰ブランドとして誕生した「グランドセイコー」は“実用時計の頂点”として高い評価を受けており、日本のみならず世界のビジネスマンからも信頼を寄せられている。2004年には機械式、クオーツに続く第三の駆動方式スプリングドライブを搭載した時計を発表。日本の匠による技と先端技術の融合というこれまでにない領域へと足を踏み入れ、世界中から注目を浴びている。
世界の注目を集める純国産ブランド
ロレックスやオメガ、ブライトリングやタグ・ホイヤーなどスイスの時計ブランドをライバルとしながらも、あくまでもシンプルに、そして実用性を追求した時計作りを主とするグランドセイコー。
ブランド紹介文にはたびたび「最高の普通」をコンセプトに……と書かれることが多いが、それはあくまでも見た目の話(といっても派手なコレクションもある)。
そこに注がれている技術や自社開発した機構は、「それを普通と言わないで…」と、世界中のブランドからため息が漏れるほど。
その最たるものが、2004年に発表した第三のムーブメント・スプリングドライブである。
機械式とクオーツ式の融合
スプリングドライブ
時計のムーブメント(駆動機構)には、自動巻きや手巻きといった「機械式」と、電池による「クオーツ式」の二種類がある。
精度や駆動時間を見ればクオーツに軍配が上がるものの、無数の部品が絡み合うことで時を刻む機械式時計には、何物にも代えがたい魅力があり、高級腕時計のほとんどが機械式である。
しかし、こうした状況に一石を投じたのが、セイコーが開発した次世代ムーブメント・スプリングドライブだ。
これは、ぜんまいを動力源にローターを回転させ、その運動エネルギーを電気エネルギーに変換、わずかな発電により水晶振動子を駆動させるというもの。
このムーブメントを搭載することで、その精度はクオーツと同等(平均月差±15秒、日差±1秒相当)となり、モデルによっては最大8日間(約192時間)のロングパワーリザーブを実現している。
また、性能はもとより、本ムーブメント搭載モデルでぜひ見ていただきたいのが秒針の動きである。
クオーツ式のように1秒ずつのステップ運針でも、機械式時計のような細かいビート運針でもなく、ダイヤルの上をなめらかに滑るようなスイープ運針は圧巻。
スプリングドライブの特徴・動きはこちらからどうぞ
できることならシースルーバックで細かいところも見てみたいものだが、残念ながら本モデルは裏蓋仕様。その機構の美しさはぜひ上記の動画で確認してみてほしい。(同コレクションにはシースルーバックモデルもある)
ビジネスマンにとって最高の相棒に
今回紹介するHeritage Collection『SBGA299』は、まさに現代のビジネスマンが選ぶ時計として、これ以上ない仕上がりといえる。
精度はスプリングドライブのおかげで抜群。さらに、手巻き時計のように巻き上げる手間も、クオーツ時計のように電池交換の必要もないため、忙しい毎日での煩わしさはひとつも無し。
また、細く仕上げたベゼルと、見切りの広いダイヤルにより視認性も非常に高くなっており、腕時計としての本分をしっかりと果たしてくれる。
シンプル過ぎるかも……という不安は杞憂というもの。磨き上げられたベゼルが袖下からでもしっかりと主張してくれ、さりげなくあなたの腕元を飾ってくれるはずだ。
スプリングドライブ搭載時計はグランドセイコー曰く、「高精度を実現した機械式時計」であり「電池もモーターも使用しないクオーツ式時計」とのこと。それはまさに伝統と革新の融合である。
ブランドステータスはもとより、高い信頼性が魅力のグランドセイコー。最初の腕時計としてはもちろん、親から子へと長く受け継いでいける1本としてぜひ選んでほしいものだ。
Grand Seiko
Heritage Collection
品番:SBGA299
素材:SS(ステンレススチール)
サイズ:縦40.5㎜×横40.5㎜
防水:100M防水
ムーブメント:自動巻き
文字盤:シルバー
販売価格: 385,000円(税込)
国内参考定価:507,600円
【付属品】
外箱、内箱、保証書請求ハガキ(2018年8月)等が付属
※価格は2020年6月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
オメガのコーアクシャルムーブメントやゼニスのデファイなど、各ブランドで次世代ムーブメントの開発が進められています。そのなかでも世界を驚愕させたのがセイコーのスプリングドライブです。
伝統と最先端技術、そのどちらにも敬意を払い、うまく融合させたセイコーは、クオーツ腕時計の開発に次ぐ金字塔を打ち立てたといってもいいでしょう。
さて、そんなグランドセイコーですが、近年は数あるセイコーブランドのひとつではなく、独立した高級腕時計ブランドとして歩みはじめました。その一歩がダイヤルの一新です。
これまでのコレクションには、「Grand Seiko」と「SEIKO」の二つのブランド名が入っていました。あくまでもこの時計はSEIKOの時計であり、Grand Seikoはそのイチブランドである──という主張だったのかもしれません。
しかし、高級時計ブランドとしての認知向上を計ってかSEIKOの文字を外しました。個人的にはダイヤルにいろいろな文字があるよりも、すっきりした今のほうが好きです……が、みなさまはいかがでしょう?
もちろん好みによるところも大きいので、あえて昔のモデルを選ぶ方もいらっしゃいます。ただひとつ言えるのは、どのモデルを買っても性能は折り紙付きということ。
長く使える良い時計が欲しい……そんな1本をお探しの方は、ぜひグランドセイコーを候補に入れてみてくださいませ。
所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
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TEL | 03-5250-7272 |
営業時間 | 11:30〜18:00(月〜土) 11:30〜17:00(日) |
定休日 | 水曜日 |
公式サイト | https://www.moon-phase.jp/ |
※新型ウイルスによる感染拡大防止のため営業時間・定休日を変更しております。詳細については公式サイトをご確認ください。