BREGUET
1775年に誕生したBREGUET(ブレゲ)は、時計の進化を2世紀早めたと称される天才時計技師「アブラアン・ルイ・ブレゲ」によって創業されたブランド。世界初の自動巻き機械の発明をはじめ、ミニッツリピーター、クロノグラフ、永久カレンダー、ツインバレル、トゥールビヨンなど、現在機械式時計に使用される多くの機械が、彼の発明をベースにしていることからもブレゲ氏の傑出した才能が伺える。一時は時計の製造を中断していたが、1970年行以降に復興を遂げ、確たる技術と伝統に裏打ちされた高級時計を排出し、今日までの成功を収めている。
世界中の時間をその腕に。
1815年、天才時計技師アブラアン・ルイ・ブレゲは、時の国王ルイ18世よりフランス海軍のための時計、マリン・クロノメーター(航海用精密時計)の製造者として任命される。そうして開発された数多くの時計たちはブランドの根幹をなす偉大な遺産として、今日まで多くのタイムピースを生み出すヒントとなってきた。
ここで紹介するマリーンシリーズも、そんな遺産からヒントを得て作られたもの。当連載では、Vol.25にてマリーン・ロイヤルというアラーム機能を搭載した時計を紹介しているが、今回選んだものもこれまた変わった趣向が取り入れられた1本。
それがこのマリーン・デュオタイマーである。
○○タイマー、という言葉から、GMT機能(第二時間表示)かな?と思う方もいるだろうが、このデュオタイマーは、世界中の時間を表示することができるワールドタイム機能を備えている。
その見方は非常に簡単。文字盤上の都市名と24時間円板上の数字を読むだけ。
下の写真では、12時位置(Ⅻの上)にTOKYOとあるが、これが本体で時刻を表示している都市。このとき、例えばシドニー(SYDNEY)の時間が知りたければ、都市名の下にきている数字を見ればよい。つまりシドニーは現在11時7分というわけである。※分針はそのまま読めばOK。一部の国は15〜30分単位で時差が変わるところもあるが、ここでの説明は割愛させていただく。
このデュオタイマー、操作する際はリューズを使うのだが、これがまた開発好き?のブレゲらしいギミックを搭載している。なんと一軸に二つのリューズが付いているのだ。
まだまだ語るべき特長はある。外周から中央にかけて、アイボリーとシルバーの2色に分かれたダイヤルが続き、インデックス、デイト表示と4層にも渡り深くなっていく文字盤は、まるで彫刻のような立体感を演出。
文字盤中央に彫られたギヨシェ彫り(=ギョーシェ)は、世界の時刻を把握する1本にふさわしい地球儀をイメージさせるもの。
時を示すのはブレゲ伝統の月を思わせるブレゲ針。ケース外周のコインエッジも、一目でブレゲを表す伝統工芸である。
シンプルかつエレガンス、そして男心をくすぐる機構に、世界中の時を知るワールドタイム。さらに、稀代の時計師の名を冠する世界五大高級時計ブランド・ブレゲというステータス。
成熟した男性が身に着けるのに、これ以上ない1本と言えるだろう。
BREGUET
マリーン デュオタイマー
品番:3700BB/12/9V6
素材:WG(ホワイトゴールド)
サイズ:縦38㎜×横38㎜
防水:日常生活防水
ムーブメント:自動巻き
文字盤:アイボリー×シルバー
販売価格:1,180,000円(税込)※USED
国内参考定価:2,728,000円
【付属品】
外箱、内箱、保証書(2015年2月)等が付属
※価格は2020年6月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
ブレゲのマリーンシリーズは、以前紹介したアラーム機能付きのマリーンロイヤルや、ビッグデイト機能付きのマリーンラージデイトなど、大きく分厚いモデルが多い傾向にあります。
ところが今回のモデルはケースも38㎜と小ぶりで、厚みもそこまでない。スポーツテイストの多いマリーンシリーズのなかでも、非常にドレッシーなイメージとなっています。
しかもケース素材はホワイトゴールド!ブレゲにはステンレススチールで100万超えの時計もあることを考えればこちらは非常にお買い得かと存じます。
もちろん価格だけでなく見た目も重要なポイントですが、これほど紳士的かつドレッシーな装いはさすがブレゲ、といったところでしょうか。オススメです!
所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
---|---|
TEL | 03-5250-7272 |
営業時間 | 11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで) |
定休日 | 水曜日 |
公式サイト | https://www.moon-phase.jp/ |