SEIKO
日本国内初の腕時計、そして世界初の「クオーツ式腕時計」を製品化したことで時計界の地位を確立した国産ブランド。技術力の高さから、オリンピックをはじめとする多くの国際大会などで公式スポンサーやオフィシャルタイマーとして起用されている。1999年には、機械式、クオーツに続く第3の時計駆動方式・スプリングドライブを開発。現在でもこの駆動装置を作ることができるのは世界でただ一社、セイコーだけである。派生したブランドには「グランドセイコー」がある。
SEIKOの異端児『ガランテ』
いきなり筆者の感想で恐縮だが、セイコーほど“堅実”といった言葉がしっくりくるブランドはないだろう。
日本のビジネスマンの強い味方であり、セイコーウォッチを身につけていれば間違いない。
しかし、カジュアルなスタイルには少し堅い印象の時計が多く、プライベートではちょっと物足りないのも事実。
ところが、そんなセイコーウォッチのなかでも、今回紹介するガランテは堅いどころかイケイケだ。
※「イケイケ」はどうやら死語らしい……。
それもそのはず。ガランテという名称に込められた意味は「異性を惹きつける」であり、身につけた人の魅力を高めるための時計として開発されたシリーズなのだ。
文字盤のデザインも独特だが、全体のフォルムもかなり独創的。
ベゼルやケースサイドは、光を反射させるような立体的な構造になっており、腕に巻くだけでキラキラと輝きを放つ。
9列からなるブレスレットも強烈だ。これほど主張の激しい時計を、“あの”セイコーが手がけているとは一見しただけでは分からないだろう。
見た目はイケイケ! 中身は堅実⁉︎
心臓部にはセイコーが独自に開発したスプリングドライブが収められている。
スプリングドライブとは、機械式とクオーツ式の融合といえるもので、ぜんまいを動力としながら、そのほどける力を電力エネルギーとして利用する画期的なシステム。
時計の精度はクオーツ時計と同等(平均月差±15秒、日差±1秒相当)であり、尖った見た目とは裏腹に中身は堅実そのものだ。こうしたギャップもガランテの魅力のひとつといえる。
15年の歴史に幕
セイコーらしからぬスタイルで異彩を放っていた時計『GALANTE(ガランテ)』。
放って“いた”と表現したのは、2020年9月30日に販売を終了したからだ。
誕生から15年もの間ユーザーに愛されてきたが、もう新しいガランテを見ることはできなくなってしまった。それゆえに、これまで以上にガランテが注目されることもあるだろう。
価格も手頃で、時計としての精度も確か。それでいて独特な雰囲気を持つガランテ。あなたの人生を彩るパートナーとして、ぜひ手にとっていただきたいものである。
SEIKO
ガランテ スプリングドライブ GMT
品番:SBLA051
素材:SS(ステンレススチール)
サイズ:縦45㎜×横45㎜
防水:200M防水
ムーブメント:自動巻き
文字盤:ダークブラウン
販売価格:395,000円(税込)※USED
参考定価:777,600円
【付属品】
外箱、内箱、保証書(2011年9月)が付属
※価格は2020年10月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
グランドセイコーのシリーズだとよく勘違いされるんですが、れっきとしたセイコーブランドの1本です。でもそんな勘違いをしてしまうほど、セイコーのイメージにはないモデルがガランテなんですね。
尖ったデザインの時計って世界にたくさんあるんですが、時計としての精度もしっかり両立したモデルとしては最高峰だと思います。
ガランテも販売終了ということで、市場にあるモデルも今後品薄になるかもしれません。もし気になっていたという方はお早めにどうぞ!
所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
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TEL | 03-5250-7272 |
営業時間 | 11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで) |
定休日 | 水曜日 |
公式サイト | https://www.moon-phase.jp/ |