PATEK PHILIPPE
世界最高の呼び声高いブランド・PATEK PHILIPPE(パテックフィリップ)。そのはじまりは、1839年にポーランド出身のアントワーヌ・ノルベール・ド・パテックが創設した「Patek,Czapek & Cie」から。その後、技術者であるジャン・アドリアン・フィリップと出会い、1851年に“世界最高の時計をつくる”という社是を掲げ「PATEK PHILIPPE & Cie」と社名を改めた。「カラトラバ」「ノーチラス」といった代表的なコレクションや超絶のコンプリケーションウォッチまで幅広いラインを備え、ひたすら完璧な“時計の美”を魅せる至高の時計ブランドとして、時計界の頂点に立ち続けている。
1969年製造のカラトラバ Ref.3445
パテック・フィリップのカラトラバほど長年に渡って愛されてきた時計もないだろう。1932年にシンプルなラウンド形状で登場して以来、デザインを変えずに約80年。いまや最高峰のドレスウォッチとして誰もが認める名作である。
今回ご紹介するのは1969年に製造されたもので、いまではアンティークに分類される1本だ。これまで紹介してきたカラトラバとは少々異なる部分もある。では、さっそくその詳細を見ていこう。
まずは3時位置にあるデイト表示。
時刻を知ることに特化したカラトラバシリーズにおいてデイト機能搭載モデルは非常に少なく、アンティークで探すとなるとかなり難しい。ゆえに本モデルは大変希少といえる。
ケースに使われているのは18金のホワイトゴールド。いまでこそ18金は普通だが、アンティークモデルには9金や14金といったモデルが多いことを考えると、当時でもスペシャルな1本であったことが窺える。
そして本モデルの特徴ともいえるのが、丸型デザインの中に取り入れられた「角」デザインだ。ほとんどのカラトラバが全体的に丸みを帯びたデザインなのに対して、本モデルはラグやケース部分が角ばっている。明確な理由は分からないが、これ以前のモデルは丸みを帯びていることから、1970年という時代が求めた形状なのだろう。
本個体はアーカイブ(パテック・フィリップが残している時計1本毎の製造・販売記録)を取得済み。製造年からオリジナルの仕様、最初にどこの店で販売されたのかまでしっかりと確認することができる。
その歴史と実績から、最後に手にする時計として選ばれることも多いカラトラバ。あなたの未来を刻む相棒に、この一本を選んでみてはいかがだろうか。
PATEK PHILIPPE
カラトラバ Ref.3445
品番:3445
素材:WG(ホワイトゴールド)
サイズ:縦35㎜×横35㎜
ムーブメント:自動巻き
文字盤:シルバー
販売価格:1,350,000円(税込)※アンティーク
【付属品】
アーカイブ(1970年3月)等が付属
※価格は2021年4月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
カラトラバは不変的なデザインだとよく言われますが、モデル毎にしっかり個性もあるんですね。本モデルの角張ったデザインは結構珍しいタイプだと思います。
あとはデイト表示。シンプルさが魅力のカラトラバですが、日付が欲しいと思っていた方も多いのではないでしょうか。同じカラトラバでも他の人と違うものがいい!という方はぜひ手にとって欲しい1本です。
そうそう、前回(Vol.87)にも書いてありますが、2021年4月7日〜13日に「WATCHES & WONDERS GENEVA (ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ)」というデジタル展示会が開催されます。そこでパテック・フィリップも新作を発表する予定です。
興味のある方は、ぜひアクセスしてみてください!
所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
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TEL | 03-5250-7272 |
営業時間 | 11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで) |
定休日 | 水曜日 |
公式サイト | https://moon-phase.jp/ |