A.LANGE & SÖHNE
ドイツにて時計師として名を馳せていたアドルフ・ランゲが、1845年に時計工房を開いたのがはじまり。彼はこの地を、住民と共に高級時計製造の聖地へと押し上げた。アドルフの死後は2人の息子が後継ぎになり、製造規模を拡大。1868年に「A.LANGE & SÖHNE(A.ランゲ&ゾーネ)」=A.ランゲと息子たち、というブランド名が誕生。伝統的な手法、技術を惜しみなく現代のハイテクノロジーに投入し、2007年には「31日間パワーリザーブ」という空前絶後の『ランゲ31』、2008年には120時間パワーリザーブ、世界初ハック機能付きトゥールビヨン『カバレット トゥールビヨン 』などの発表で、次々と時計の常識を覆してきた。その挑戦はいまなお続いている。
自動巻きの『ランゲ1』
A.ランゲ&ゾーネが、ブランド再建をかけて作り上げた「ランゲ1」(詳細は連載Vol.9にて)。現在では世界5大ブランドに数えられる最高峰の時計ブランドとして、そしてランゲ1はブランドを代表するフラッグシップモデルにまで成長した。
このランゲ1は手巻きの腕時計としてシリーズ展開してきたが、そこに追加されたのが今回ご紹介する自動巻きモデル『ランゲ1 デイマティック』である。
手巻きのオリジナルモデルとこのデイマティック、細部にも違いはあるのだが、もっとも大きな変更点は文字盤だ。実はすべての要素が手巻きモデルと逆に配置されているのである。
これは、本モデルが「手巻きモデルの“鏡像”である」ということを表しており、A.ランゲ&ゾーネらしい粋な趣向といえる。実際、文字盤の配置が逆になっても違和感などはなく、非常に均整のとれたデザインに仕上がっている。
本モデル特有の機能としては、レトログラード式のデイデイト表示がある。
手巻きモデルには同じ場所(位置は逆だが)にパワーリザーブインジケーターがあったが、自動巻きになったことで不要に。そのためデイデイト表示に置き換わったわけだ。
ちなみに“レトログラード”とは終点から始点に針が一気に戻る機能のこと。本モデルでいえば「M(Monday)」から進んだ針が「S(Sunday)」に達し、次に戻るとき、針は「M」にジャンプする仕組みだ。
ケース素材やバックルにはプラチナを採用。通常のゴールドモデルなどであれば夜光塗料が塗られている部分も、プラチナの輝きを見せるためにすべて無垢の状態になっている。
裏蓋はスケルトンになっており、自社製の自動巻きムーブメント・キャリバーL021.1を見ることができる。センターローターには21Kゴールドとプラチナが使われており、その美しさは圧巻の一言。
ステータスとしてだけでなく、自動巻きという実用面でも注目を集めるランゲ1・デイマティック。ランゲ1を検討しているのなら、ぜひこちらのモデルもチェックしてみてほしい。
A.ランゲ&ゾーネ
ランゲ1 デイマティック
品番:LS3202AA 320.025
素材:プラチナ
サイズ:縦39.5㎜×横39.5㎜
防水:日常生活防水
ムーブメント:自動巻き
文字盤:シルバー
販売価格:4,750,000円(税込)
※国内正規USED
【付属品】
内箱、保証書(2012年7月)が付属
※価格は2021年5月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
ランゲ1シリーズは、これまで多数のモデルを展開してきましたが、細かい機能性は違くとも文字盤の配置は基本的には同じでした。しかし、自動巻きモデルにする際に、配置自体をすべて逆にするという大胆な発想で再デザイン。ランゲ1を持っている方が見れば、ムーブメントの違いや種類は一目瞭然です。
この「違い」が分かる、もしくは分かりやすいというのは腕時計では結構重要で、人と被りたくないという心理は誰しもが持っているもの。また、ランゲ1が欲しかったけど「手巻きだから躊躇していた」という人も、ことのほか多いんです。『ランゲ1 デイマティック』は、そうしたニーズに見事応えた1本と言えますね。
さすが雲上ブランドだけあってお値段もかなりのものですが、手に入れた暁にはきっとご満足いただける1本になるはずです。
所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
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TEL | 03-5250-7272 |
営業時間 | 11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで) |
定休日 | 水曜日 |
公式サイト | https://moon-phase.jp/ |