TUDOR
ロレックスのディフュージョンブランドとして知られてきた「チューダー(チュードル)」。1930年代にロレックスの創業者ハンス・ウィルスドルフが、イギリスでの販売不振から高級時計のテイストを持つウォッチを低価格で提供すべく投入したのがはじまり。ブランド名の由来は、イングランドの王家「チューダー家」にちなんだもので、時計にはイングランドの紋章である「バラ」のモチーフが入る(のちに盾に変更)。日本からは一度撤退するも2018年に再上陸。現在はロレックスのディフュージョンブランドではなく、独立した高級時計ブランドとしての道を歩んでいる。
過渡期に展開された貴重な1本
日本再上陸を果たした2018年以降、ロレックスのディフュージョンブランドではなく、いち高級時計ブランドとして確固たる地位を築いてきたチューダー。
ひと昔前はロレックスのパーツをそのまま使い、リューズやバックルに「ROLEX」と入ってることもあったが、現在ではそうしたことはなく、あくまでもチューダーブランドとして製品を展開している。
今回セレクトしたモデルは、ディフュージョンブランドであったチューダーが、ひとつの時計ブランドとして昇華すべく動き出した、いわゆる過渡期に展開された1本。
ロレックス譲りのオイスターケースを使用した『プリンス デイトデイ』だ。
ネーミングを見て「ん?」と思った方はするどい。本モデルは、ダイヤルに日付とフルスペルの曜日を表示したモデル。つまり、ロレックスの“デイデイト”とまったく同じ機能を持っているのである。
しかし、“あちら”は素材にゴールドかプラチナを使っており、USED品でもその価格は非常に飛び抜けたものばかり。一方こちらはステンレススチール製のオイスターケースで価格もお手頃だ。それでいて有する機能は同じというのだから人気が出るのも頷けるというもの。
チューダーとしての1歩とは?
先ほど過渡期と表現したが、それを色濃く表すのがチューダーロゴの存在である。本モデル以前のものだと、先述したとおりロレックスのロゴが堂々と入っていたり、はたまたチューダーとロレックスロゴが混在していたりと少し乱雑な印象を受ける。
ところが本モデルはどうだろう。バックルやリューズ、裏蓋まですべてがチューダーの盾ロゴに統一されており、ビシっと1本筋が通った形だ。(本来はそれが普通なのだが……)
チューダーとしての個性
ケースこそオイスターケースだが、チューダーとしての個性は至るところに散りばめられている。たとえば全アラビアの文字盤。これはロレックスではほとんどない形だ。
また、矢印のような独特形状の針にも注目したい。この形は1960年代に展開されていた同ブランドのオイスター プリンス レンジャーに採用されたもの。現行モデルでは『ノースフラッグ』に取り入れられているが、この針が採用されたモデルは非常に少なく、とても珍しい1本といえる。
ストラップは5連リンクのメタルブレスレット。ケースとブレスまでが非常にスムーズなラインで繋がっており、見た目の美しさはもちろん、手首への装着感も抜群。
このプリンスシリーズはすでに廃盤であり、欲しいと思ってもすぐに手に入るものではない。なかでもチューダーロゴで統一された1本となると、さらにレアだろう。手頃かつ実用性にも優れるモデルだ。欲しくなったらぜひムーンフェイズ銀座店まで足を運んでみてほしい。
TUDOR
プリンス デイトデイ
品番:76200
素材:SS(ステンレススチール)
サイズ:縦36㎜×横36㎜
防水:100M防水
ムーブメント:自動巻き
文字盤:ブラック
販売価格:368,000円(税込)※USED
【付属品】
外箱、内箱、保証書(1999年6月)等が付属
※価格は2021年7月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
ロレックスのデイデイトと比べるわけでありませんが、あちらは素材的に日常で使うのは難しく、そもそも手が出せません……。ところが本モデルは、ロレックスの高い品質譲り(当然同じでないですけど)で、日常的にも使いやすいステンレススチール製。さらには手の届く価格です。
いい時計が欲しい。日々の仕事やプライベートでも使いたい! なんて思いの方がいたら、まっさきにオススメしたい!というか、私が欲しいです(笑)。
すでにハイプライスなモデルをお持ちの方、これから時計を買いたいと考えている方、これほど活躍する場面が多い1本はなかなかありません! ぜひ、私に買われる前に(笑)、手に入れてくださいませ!
所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
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TEL | 03-5250-7272 |
営業時間 | 11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで) |
定休日 | 水曜日 |
公式サイト | https://moon-phase.jp/ |