JAEGER-LECOULTRE
1833年、スイスのジュラ山脈に位置するジュウ渓谷に小さな工房として生まれたのが歴史の始まり。さまざまな技術を持つ職人たちが、ひとつ屋根の下で切磋琢磨しながら技を寄せ合い、1本の時計を製造。1937年には『ジャガー・ルクルト』としてブランドが正式に立ち上がり、今に至る。デザインから組み立て、装飾に至るまで、すべてをマニファクチュールで行うブランドであり、その高い技術力は時計界や多くの職人たちに影響を与えている。
ジャガー・ルクルトのダイバーズコレクション
時計好きが唸るブランドといえば、真っ先に名前が挙がるのがジャガー・ルクルトだ。反転式ケースを搭載したレベルソは時計史に残る名作。フォーマルな見た目からは想像できないようなユニークなストーリー(ポロ競技のために生まれた)も相まって、いまなお多くのユーザーに愛されている。
今回ご紹介するのもそんなストーリーを持った1本。1950年に誕生したメモボックスを起源にもつ、ダイバーズウォッチ・ポラリスだ。
本モデルの解説の前に、その起源について触れておきたい。1950年に誕生したメモボックス自体はダイバーズモデルではなく、音で時刻を伝える機能をもったアラームウォッチだった。
その後1959年には、メモボックス・ディープシーという防水性を備えたダイビングアラームウォッチが誕生。ダイビング人気は年を追うごとに高まり、1968年には回転式インナーベゼルを搭載したメモボックス・ポラリスが生まれた。
このメモボックス・ポラリスの誕生50周年の折に作られたのが、今回のモデルを含むポラリスコレクションなのだ。
現代的なアレンジでシーンを選ばない
いわゆる“復刻”モデルであるポラリスコレクションは、その特徴も歴代譲り。まずは三角形のマーカーをあしらった同心円(中心を共有する二つ以上の円)の文字盤。これは初代メモボックスから踏襲された特徴だ。
インデックスの外周には回転式のインナーベゼルを採用。これはメモボックス・ポラリスにて採用されていたもの。こうした機能はそのままに、より現代的に、より都会的に見せるための工夫が表面の処理やカラーリングだ。
ベゼルから中央にかけて、文字盤は3つの層になっており、それぞれブルーのグラーデーションがとても美しい。中央の円はサンレイ仕上げ、それを囲む円はサンドブラスト仕上げと、手の込んだつくりになっており、色合いの妙か非常に見やすい。
心臓部には自社製キャリバーの898E/1を搭載。その鼓動はシースルーバックから見ることができる。
本モデルにはリューズが2つ付いており、上部のリューズでインナーベゼルを、下部のリューズで時刻を調整する仕組みだ。
スポーツウォッチでありながら、シーンを選ばずに着用できる洗練された雰囲気は、ジャガー・ルクルトが手がける時計ならでは。レベルソとはまた違う雰囲気の1本をぜひとも堪能していただきたい。
JAEGER-LECOULTRE
ポラリス オートマティック
品番:Q9008180
素材:SS(ステンレススチール)
サイズ:縦41㎜×横41㎜
ムーブメント:自動巻き
文字盤:ブルー
販売価格:708,000円(税込)※未使用品
参考定価:941,600円(税込)
【付属品】
外箱、内箱、保証書(2021年3月)等が付属
※価格は2021年8月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
文字盤ってデザインが入れば入るほど見づらくなるものなんですが、層を分けて仕上げで違いを出すというのはお見事ですよね。アップライトのバーインデックスや、長めに取られた針も見やすさに一役買っています。
ブルーの色合いもこれまたかっこいい! ブルーって使い方によってはチープになってしまうこともあるんですが、さすがジャガー・ルクルト。高級感あふれる仕上げになっています。
同ブランドの時計は堅実的なデザインと機能で、歳を重ねても変わらず使い続けられるモデルばかりです。もしこれから1本良い腕時計が欲しいなぁ……なんて方は、手にとって間違いのないブランドです。ぜひ選択肢の一つに加えてみてください!
所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
---|---|
TEL | 03-5250-7272 |
営業時間 | 11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで) |
定休日 | 水曜日 |
公式サイト | https://moon-phase.jp/ |