FRANCK MULLER
1986年に発表した「フレー・オシレーション(自動振動)トゥールビヨン」により、その名を世界に知らしめたフランク ミュラー氏。その後、ジャンピングアワー機能付きのレギュレータータイプの文字盤を持つトゥールビヨンや、スプリットセコンド・クロノグラフ 、ミニッツリピーター、ワールドタイムなどを搭載した名作を次々に発表し「ブレゲの再来」とまで呼ばれるほどに。そんな同氏が「自分の時計を望む人たちのために、良い時計を届けたい」という思いから1992年に立ち上げた時計メーカーが、フランク ミュラーのはじまりである。
フランク ミュラーがおくる正統派ドレスウォッチ
トノウカーベックス、ロングアイランド、ヴァンガードといった特徴的なケースデザインの時計を得意とするフランク ミュラー。しかし、初期の作品のほとんどが丸型であったことは意外と知られていない。
今回ご紹介するのは、クラシックかつドレッシーな装いの『ラウンド Ref.2000』だ。
![画像: ラウンド Ref.2000](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2022/06/17/c0d834e066c33010496455e7dd9faafc5e7a87ce_xlarge.jpg)
ラウンド Ref.2000
ラウンドシリーズには、クロノグラフやトゥールビヨン、スプリットセコンドなどの機能を搭載した現行モデルも多数あるが、ここでセレクトしたのはシリーズ初期のモデル。
機能としてはスモールセコンドのみという非常にシンプルなタイプで、ダイヤルもバーインデックスでスッキリとした印象だ。
![画像: 6時位置のスモールセコンド](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2022/06/17/50e1a916ba53191dfb66ca5d67191a76a493d5ac_xlarge.jpg)
6時位置のスモールセコンド
![画像: 本モデルのインデックスはバーインデックスで非常にシンプル](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2022/06/17/7bc5b22010c55a34b744b49824fc30b6d6efd08f_xlarge.jpg)
本モデルのインデックスはバーインデックスで非常にシンプル
![画像: 現行モデルよりもロゴのカーブがゆるやかになっている](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2022/06/17/44b3f38b8df9dc3db1ac957844aa635572819602_xlarge.jpg)
現行モデルよりもロゴのカーブがゆるやかになっている
シースルーバックからのぞむムーブメントには細かいエングレービング加工が施されており、表のシンプルさとは対照的に非常に華やか。
![画像1: フランク ミュラー ラウンド Ref.2000「正統派ドレスウォッチ」【今週の逸本 Vol.151】](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2022/06/17/9bebc9fdfe9b66d6859bed50822805a730659eca_xlarge.jpg)
![画像2: フランク ミュラー ラウンド Ref.2000「正統派ドレスウォッチ」【今週の逸本 Vol.151】](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2022/06/17/4e0c0f632ea274dbbf2acf7b3e27d759e283938b_xlarge.jpg)
背面をよく見るとラグに「SIR」の刻印があることに気づく。これはフランク ミュラー創業者の1人ヴァルタン・シルマケス(現ウォッチランドグループのCEO)が手がけたケースであることを表す刻印だ。
![画像: ヴァルタン・シルマケスが手がけたケースにはSIRの刻印が入る](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2022/06/17/e46426a5998b39f6027bf8b5a8d662d4ee933775_xlarge.jpg)
ヴァルタン・シルマケスが手がけたケースにはSIRの刻印が入る
![画像: こちらはケース素材がK18(750)であることを表す刻印。初期のフランク ミュラーコレクションは素材にゴールド以上を使っており、ステンレススチールモデルは存在しなかった](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2022/06/17/b441116031e2d1052e03f1c7f8394f74c3ea0d2f_xlarge.jpg)
こちらはケース素材がK18(750)であることを表す刻印。初期のフランク ミュラーコレクションは素材にゴールド以上を使っており、ステンレススチールモデルは存在しなかった
ブランド黎明期はケースの量産が困難であり、当時ケースメーカーの代表でもあったヴァルタン・シルマケスが外装を担当していた。初期のトノウケースなども手がけており、ブランド・フランク ミュラーの歴史を語るうえで、ヴァルタン・シルマケスは欠かすことのできない人物である。
![画像: 非常に薄く仕上げている1本。猫足のラグもフランク ミュラー時計のポイントだ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783497/rc/2022/06/17/4e0ae4529b831fdbe7c4729ad5ab7d115afe2efd_xlarge.jpg)
非常に薄く仕上げている1本。猫足のラグもフランク ミュラー時計のポイントだ
本モデルは手巻きモデルのためとても薄く作られており、カフスの収まりもいい。腕元をさりげなく飾るのに最適な正統派ドレスウォッチとして、ぜひ注目していただきたい。
FRANCK MULLER
ラウンド Ref.2000
品番:2000 S6 G
素材:ホワイトゴールド
サイズ:縦36㎜×横36㎜
防水:–
ムーブメント:手巻き
文字盤:シルバー
販売価格:785,000円(税込)※国内正規USED品
【付属品】
なし
※価格は2022年6月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
フランク ミュラーファンにとっては非常に興味深いであろうSIRケースを使ったモデルです。一見シンプルなドレスウォッチですが、裏を見ると相当の作り込みがされており、はじめて見る方は驚かれるのではないでしょうか。
現在のフランク ミュラーコレクションとは違った趣があり、ブランド初期の意向を感じられる1本。一風変わったモデルも面白い同ブランドですが、こうした正統派なモデルも良いですね。おすすめです‼︎
所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
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TEL | 03-5250-7272 |
営業時間 | 11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで) |
定休日 | 水曜日 |
公式サイト | https://moon-phase.jp/ |