BOVET
1822年創業のボヴェは、スイス・フルリエにアトリエを持つ老舗時計ブランド。いまでこそワールドワイドだが、創業当初はポケットウォッチ（懐中時計）を主軸に中国市場でビジネスを展開していた。文字盤にエナメルや豪華な彫金を施した時計を得意としており、生み出されるタイムピースはどれも美麗。現在はポケットウォッチをモチーフにした腕時計を展開しており、独自の世界感を築き上げている。
名門デザイン会社・ピニンファリーナとコラボ
当連載初登場となるスイスの時計ブランド・ボヴェ（BOVET）。1822年に創業し、当時はポケットウォッチ（懐中時計）を中国向けに輸出するビジネスで成功していた。“いた”と過去形なのは、1930年代に起こった世界恐慌のあおりをうけ休眠状態だったから。
しかし、1990年代に復活を遂げる。97年のバーゼル・ワールドで新作時計を発表し、2001年には新オーナーが就任。いまでは個性的な時計を次々と生み出している。
今回ご紹介するのは、フェラーリやマセラティなどをはじめとする自動車のデザインを手がけてきた「ピニンファリーナ」とコラボレーションして作られた1本。『ピニンファリーナ クロノグラフ カンビアーノ』だ。
ピニンファリーナ クロノグラフ カンビアーノ
「カンビアーノ」とは、ピニンファリーナが発表した近未来のラグジュアリースポーツカー（コンセプトカー）の名称だ。本モデルはカンビアーノが持つスポーツテイストがふんだんに取り入れられており、ボヴェが展開しているラグジュアリーな他コレクションとは一線を画している。
12時位置に浮かび上がるブランドロゴ。ビッグデイトの下にはさりげなく「pininfarina」のロゴを配置
波打つブルーのクロノグラフ針
文字盤は何層にもなっており、隙間からのぞくメカニカルな部分が男心をくすぐってくれる
文字盤は複層で構成され、クロノグラフも搭載しているためケースは厚め
文字盤は複層で構成されており、まるでクルマの心臓部のよう。12時位置には立体的なブランドロゴとビックデイトを配置。中央から波打つように伸びるブルーのクロノグラフ針が時計の表情に変化を与えてくれる。
インダイヤルは3つ。3時位置には12時間計、9時位置には30分計を配置。6時位置にあるステアリングホイールのようなダイヤルはスモールセコンドである。
リューズの位置にも注目だ。本モデルのリューズはケースの12時位置にある。これを見てピンときた方はいるだろうか？
12時位置にあるリューズ。両サイドにあるのはクロノグラフのプッシュボタンだ
実はこの時計、ストラップが簡単に外せるようになっており、ポケットウォッチ、テーブルクロック、ストップウォッチなど複数の用途で使うことができるのだ。
この変化するケースは「アマデオ コンバーティブル ケース」というボヴェならではのケースで、特別な工具などなくても簡単に切り替えることが可能だ。
一般的な腕時計とは一味も二味も違う1本。ボヴェの魅力をぜひ本モデルで体感してほしい。
ストラップを外すとポケットウォッチに早変わり。テーブルクロックとして楽しむのもいいだろう
ストラップはワンタッチで簡単に外せる
ケース裏からはムーブメントが楽しめる
BOVET
ピニンファリーナ カンビアーノ
品番：CHPIN001
素材：ステンレススチール
サイズ：縦45㎜×横45㎜
防水：100M防水
ムーブメント：自動巻き
文字盤：グレー
販売価格：780,000円（税込）※USED
参考定価：2,289,000円
【付属品】
外箱、内箱、取扱説明書、保証証等が付属
※価格は2023年1月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
ブランド黎明期に懐中時計を手がけていたこともあり、とても面白い発想で腕時計を作っていますね。他ブランドではなかなかないデザインです。
12時位置にリューズがあり、そのサイドにはクロノグラフのプッシュボタンを配置。懐中時計スタイルはもちろんですが、このカタチ何かに似ていると思いませんか？ そうストップウォッチなんです。機能だけでなく操作感もまさにスポーツシーンで使うストップウォッチそのものですね。
外出時は腕時計や懐中時計として、自宅ではテーブルクロックとして、そしてスポーツシーンではストップウォッチとして、多岐にわたり活躍してくれる1本です。ぜひお店で実機を見てみてくださいね！
| 所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
|---|---|
| TEL | 03-5250-7272 |
| 営業時間 | 11:00〜19:00（日曜祝日〜18:00まで） |
| 定休日 | 水曜日 |
| 公式サイト | https://moon-phase.jp/ |
