意外と費やしている探し物を探すための時間と労力
忙しい朝。出勤前にスマホや鍵を探しているうちに、自分が乗るはずの電車に遅れるという経験は多い。その他にも、会議の前にPCや大切な資料を探したり、旅先で財布やパスポートを探したりと、普段の生活で探し物を探すために多くの時間と労力が費やされている。人が一生のうち何かを探している時間は一体どれくらいだろう。
アメリカの調査によると、人は平均で一生のうちの約1年間、探し物を探す時間に費やしており、紛失したものの価値を日本円で換算すると、なんと5兆円以上に達するという。
その他に失くし物にまつわる調査結果がこちら↓
アメリカのホテルに置き忘れられた物の件数
・・・4600万個
毎年1年間で航空会社がなくす荷物の件数
・・・2270万個
探し物をしていて会社に遅刻したことのある人
・・・80%
※Tile Inc.による探し物に対する調査
驚くべき金額と個数であることと同時に、大切な物を失くしてしまうダメージは大きく、自分だけでなくパートナーや周囲の人にもストレスを与え時間を奪ってしまうこともある。一生抱える問題として捉えている人も多いが、実は大きな問題でもあるのだ。
“音”で探知するありそうでなかった紛失防止タグ
そんな日常のストレスを解決してくれるのが、紛失防止タグ「Tile」。Bluetoothを介してモバイルアプリと連携させ音を鳴らし、探し物を見つけるという仕組みだ。スマホから「Tile」、「Tile」からスマホ、双方の呼び出しが可能で、マナーモードにしていても音が鳴るようになっている。
さらに、最近需要が高まっているスマートスピーカーとの連携ができ、Googlefoam、Alexa、Siriなど大手メーカーの製品はほとんど対応可能。「OK Google、Tileを使って車の鍵を探して。」と一声かけると「Tile」が鳴り、探し物を見つけることができるのだ。
また、探し物が見つからないとき、どこかに置き忘れてきてしまったときも、「Tile」コミュニティーによって他のユーザーが探し物を見つけてくれる。探し物の近くを他の「Tile」ユーザーが通るとアプリで自動的に持ち主にその場所を知らせてくれる仕組みだ。事実、「Tile」をつけた探し物の90%が持ち主に見つかったという結果が出ている。
「Tile」の機能を搭載したヘッドホンなどのデバイスも展開しており、今後も各社とパートナーを組みさまざまな商品がTile化できるよう開発が進められている。「Tile」は、あらゆる状況で”大切なものをなくさない”ようにし、時間の紛失を防ぐことができるスマートトラッカーなのだ。
さらに機能が向上した新ラインナップ
今回、日本での販売が開始した新たな「Tile」製品は全4シリーズ。日常のあらゆるシーンで活用できるよう、デザインはもちろん機能がさらに向上している。
3Mと共同設計 シール型であらゆる場面で活躍できる「Sticker」
裏面シール付きの「Sticker」は、「Tile」史上最小のトラッカー。3Mと設計した裏面シールは非常に強力で、バッテリーの寿命は「Tile」史上最長の約3年、通信距離は最大45mとコストパフォーマンスに優れ、使用方法もシンプルなのが魅力的だ。
さらに「Sticker」は防水のため、リモコンやカメラ、パソコン、アウトドア用品など、ほとんどの金属およびプラスチック製品に貼り付けることができ、サイズも最も小さいため、あらゆる場面で活躍するトラッカーだ。
コンパクトでスリムなカード型「Slim」
「Slim」も新たなデザインで発売。光沢を増したクレジットカード型の目立たないデザインは、狭いスペースにも簡単に入るので、財布やパスポートケースなど目につかない場所に入れておくのにベスト。薄型でコンパクトでありながら、最大接続距離は60mとさらに拡大。音量は以前の「Slim」のほぼ2倍、バッテリー寿命も3倍の約3年に伸びている。
最大接続距離が伸びた「Mate」「Pro」のニューモデル
「Mate」と「Pro」のニューモデルは、最大接続距離がさらに伸び、より短時間でさまざまなものを見つけることが可能となっている。
「Pro」は、Bluetoothの最大接続距離が以前より30m伸び、史上最長の120mになった最も強力なトラッカーで、性能や耐久性、強いデザイン性を重視する人に最適。
「Mate」は、カギやドリンクボトル、子供の筆箱やバックパックなど、日常で使うアイテムに貼り付けることができる汎用性の高いトラッカー。Bluetoothの最大接続距離は、以前のモデルより15m拡大し、60mに。ペットの首輪に付け、居場所を確認するという使い方も可能だ。
新シリーズの発売に先立ち、「Tile」についてCEOであるCJ Prober氏に話を聞いた。
──「Tile」が開発された背景をお聞かせください。
元々、妻が忘れ物をしがちでお互いのストレスになったりしていたのが開発のきっかけです。また、ユーザーの声からは離婚の危機から救ってくれたという話も伺っています。また、「Sticker」においてはペットの亀にテープで「Tile」を付けていたユーザーからヒントを得て開発を進めました。
──世界230の国や地域で使われている海外でのシェアやどんな年代に需要があるのでしょうか?
どの人種であれどの年代であれ抱えている問題は同じで、若者から年配の方まで幅広く需要はあると思います。また、忘れ物をしたら届ける、誰かを助けたいという日本の文化にマッチしているとも感じています。
──ビジネスの場でも活躍が期待できるのではないでしょうか?
旅行や出張が多いビジネスマンにとって非常に良いかたちでマッチするかと思います。PCや資料のブリーフケースや会社のIDカードどこだっけ・・・?そんな時間が短縮されると思います。
CJ Prober氏は、日本市場拡大に向け日本も世界も同様に、大事なものをなくさないようにし、探し物を見つけやすくすることを目的にしていきたいと意気込む。
探し物を探すストレスをフリーにしてくれる「Tile」。“大切なものをなくさない世界”への実現を叶えるべく、今後の展開に期待したい。