トルコ人として初の王者を目指すアブディ・イルディリムが、P4Pトップ常連のスーパースター サウル・“カネロ”・アルバレスに挑戦。
試合は左ボディフックと右アッパーを効果的に使うカネロが、あまりにも順当なTKO勝ちを収めた。

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格下扱いの試合相手

2020年12月20日以来の、カネロの試合相手に選ばれた トルコ出身のイルディリムは1991年8月5日生まれ。これまで23戦21勝12KO2敗のレコードを持ち、トルコ出身者としては初めての世界王者を目指しているが、正直 戦前予想を見る限り カネロの相手としては完全に格下扱い。
上背こそ180cmを超える長身だが、階級の平均からしたら普通。このクラスでは特別小さいと言える173cmのカネロと比べれば背が高いというだけで、すでに18cmもの身長差を乗り越えてカラム・スミスを下しているカネロからすれば大したアドバンテージにはなっていないかもしれない。

ただ、押しも押されぬスーパースター、それもクラスを超えて ボクシング界全体でのトップ選手となったカネロが、今年(2021年)は4回は試合をこなしたいと明言しており(*)、中には団体統一戦を含む名のあるスター選手とのビッグファイトも予定されている中で、すべての試合を名勝負必至の好カードにするのは難しい。安全牌と目されるような試合が組まれたとしても仕方ないし、イルディリムには申し訳ないが、彼はそうした咬ませ犬的試合相手の1人だと誰もが考えてしまうのも、失礼ながらしょうがないことだろうと思う。

(*)世界チャンピオンクラスにでもなれば、年に多くても2回=調整に半年はかける、試合相手を選ぶようになれば年に1度くらいしか対戦をしないようになるのは、ごく普通のこと。たくさん試合をこなすより、一戦ごとのファイトマネーを高く設定した方がリスクを下げて、大きなビジネスにできるというものだ。
その中で、挑戦がつくスーパースターとなった今でも 年間4試合もやると公言しているカネロは、本当に特別な存在なのだ。

とはいえ、ボクシングに絶対はない。一発のラッキーパンチが試合をひっくり返すことだってあるし、当日のコンディション次第ではどんな王者にだって負ける恐れはある。
試合をしてみなければ何事もわからないのだから、イルディリムからしたら、とにかく獲得したビッグチャンスをモノにしたい、失うものは何もない、という気分であろう。

第3ラウンド終了後に試合放棄でカネロ勝利

とにかく面白い試合になってさえくれれば。関係者の思いはそこにあったかもしれない。
試合開始のゴングが鳴ると、ガードは固めながらも、力強い左右のパンチを振るいながら、カネロがプレッシャーをかける展開。
イルディリムもカネロの強打を恐れて両腕で上半身を囲うように守るが、カネロの鋭いジャブや、ボディブロー、それに主に短躯の選手の必携ブローであるアッパーカットの前に、大きなカラダのメリットを活かせず、逆にぎこちないほど動きの悪いさまをみせてしまう。

実際、カネロは非常にアグレッシブで攻撃的なファイターであるが、もともと打たれ強いうえに、ディフェンスがとても上手いボクサーだ。ガードは固いし、スリッピングアウェイ(顔を背けるようにして受け流し、パンチをかわしたり、衝撃を和らげる防御技術)のような高度なテクニックも持っている。だからそもそもラッキーパンチが当たることも少ないのだが、イルディリムはカネロの強打に怯みすぎて、手数自体が少ない。これでは勝負にならないな、と思い始めた矢先、第3ラウンドにダウンを奪われる。
ダメージはそれほどでもなく、立ち上がりはしたものの、結局戦意を完全に失って、第4ラウンドのゴングが鳴ってもコーナーから立たず、そのまま試合放棄=TKO。

カネロが楽勝、という感じで試合を終えることになった。

これでカネロ・アルバレスは、58戦55勝37KO 1敗2分となった。

画像: 【ボクシング速報だぞーん】WBAスーパー&WBC世界スーパーミドル級王座防衛戦
サウル・カネロ・アルバレス VS アブディ・イルディリム

小川 浩 | hiro ogawa
株式会社リボルバー ファウンダー兼CEO。
マレーシア、シンガポール、香港など東南アジアを舞台に起業後、一貫して先進的なインターネットビジネスの開発を手がけ、現在に至る。

ヴィジョナリー として『アップルとグーグル』『Web2.0Book』『仕事で使える!Facebook超入門』『ソーシャルメディアマーケティング』『ソーシャルメディア維新』(オガワカズヒロ共著)など20冊を超える著書あり。

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