スコットランドのハイランド地方で生まれたシングルモルト・ウイスキー『グレンモーレンジィ』。ブランドの1つのシンボルとして表現してきた絶滅危惧にあるキリンの保全活動を、2020年6月21日の世界キリンの日よりスタート。その活動はさまざまな形を経て現在も継続している。

グレンモーレンジィがキリンをシンボルに掲げる理由

グレンモーレンジィは1843年の創業時から、スコットランドでもっとも高さのある蒸留器を使用しており、その高さは大人のキリンとほぼ同じ5.14mと言われている。背の高いポットスチル(蒸留器)は、繊細で華やかなアロマを持つ原酒を抽出でき、グレンモーレンジィの味わいの大きな特徴のひとつである。

キリンをブランドのひとつのシンボルとして表現してきたグレンモーレンジィでは、キリンの保全活動のサポートとして、スコットランド王立動物学協会および、キリン保全財団とパートナーシップを結び、活動をしてきた。

アフリカの南部を中心に生息するキリンは複数種いるが、過去30年間でその生息数が30%以上も減少し、その頭数は約12万頭弱。一見多いように聞こえるが、アフリカに生息するゾウの約1/4ほどしかいないと言われ、国際自然保護連合(IUCN)が定める絶滅危惧の恐れのある種のレッドリストに含まれているのが実態だ。リストではキリンの1種が「危急」、複数種が「絶滅寸前」と「絶滅危惧」に指定されている。

「静かなる絶滅」と危惧されるキリン

画像: 「静かなる絶滅」と危惧されるキリン

キリンはこれまで1種しか存在しないと認識されてきたが、調査によると9亜種生息していることが判明。生息地域はアフリカ南部を中心とし、現在の頭数は約12万頭弱だという。

人口増加や政治的背景、密猟、家畜の過放牧、気候変動などの様々な理由によってキリンの生息地はが脅かされてる。その生息数はアフリカ全体で、この30年で30%以上という大幅な減少が見え、大型哺乳動物のなかでも特に絶滅の危険性が高いとされているが、ゾウやサイ、ライオンなどの個体群の減少の呼びかけとは異なり、その危機的状況にはこれまで大きな関心が向けられなかったのが現状だ。

キリンは現在、サハラ砂漠より南の地域21カ国で生息しているが、かつて生息していた7カ国では絶滅してしまった。中でもより希少な亜種であるヌビアキリンは、ウガンダを中心に3,000頭しか生息していないと言われ、深刻な絶滅の危機に追いやられているのだ。

キリンの生体と保全状況

体高:オス 5.3m / メス 4.3m
体重:オス 1,200Kg / メス 830Kg
速度:時速 50Km
食性:植物食(木の葉、若芽、小枝などを中心に食べるが、果実や草本を食べることもある)
分布:アフリカ大陸、サハラ以南エリアの21か国に生息が確認されている
寿命:約25年
捕食者:ライオン、レオパード、ハイエナ、チーター、クロコダイル、人間
保全状況:国際自然保護連合(IUCN)はキリンを絶滅危惧の恐れのある種のレッドリストに加え、1種が「危急」、複数種が「絶滅寸前」と「絶滅危惧」に指定されている

世界キリンの日(6月21日)

画像: 世界キリンの日(6月21日)

グレンモーレンジィでは、2020年の世界キリンの日(6月21日)から保全活動をスタートさせ、この2年で以下の活動結果が報告されている。

  • 15のヌビアキリンの群れを安全な生息エリアへ誘導することに成功
  • 190頭のキリンを密猟者たちが仕掛けた生命を脅かす罠から解放
  • ウガンダの2人の獣医の仕事を支援し、その広範な任務には重要な教育作業が含まれる
  • キリンから収集した遺伝子サンプルで、スコットランド王立動物学協会が、その生態や存続についての研究を推進
  • キリンの数が増えていることを確認するために、主要なキリンの個体数を長期的に観察できるよう体制を整えた
  • 新型コロナウィルスの影響で中断されていたスコットランドのエディンバラ動物園におけるキリンの生息研究施設の整備が2021年に整い、無事にアフリカからキリンを迎え入れに成功
  • アフリカ最大級のキリンの獣医学的救助プログラムにおいて、300頭以上のヌビアキリンを含む445頭以上の動物の命を救う手助けを行う
  • マーチソンフォールズ国立公園で現存するヌビアキリンの個体数を危うくする6,000個の針金の除去に成功
  • 約25年前にキリンが絶滅したウガンダの一角に新たなキリンの個体群を作るため、29頭をピアンウペ猟区に移動させ、キリンの新しい生息地の創造に貢献

しかし、残念ながらキリンたちの状況が飛躍的に改善したわけではなく、これからもその保全活動を継続的に展開できるようにしていくことが重要だという。グレンモーレンジィでは、このような様々な形でのサポートでキリンの保全に貢献できるように2023年末まで引き続き活動していくようだ。

グレンモーレンジィのキリン保全活動について

グレンモーレンジィ ジラフハイボール

グレンモーレンジィオリジナルの爽やかな柑橘のアロマを活かした、エレガントなジラフハイボールがオススメ。キリンのように背の高いグラスを片手に、遠いアフリカの大地で生きるキリンに思いを馳せて。

画像2: 【グレンモーレンジィ】ブランドシンボルであるキリンの保全活動を継続

1. オレンジ半個分の果汁を絞る
2. グラスに氷、くし型にカットしたオレンジを入れ、絞ったオレンジの果汁とグレンモーレンジィ オリジナル(50ml)を注ぐ
3. 炭酸水(50ml)とトニックウォーター(50ml)を加え、軽くステアして完成

Web:https://www.mhdkk.com/glenmorangie/sp
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