こんにちは、恐竜おねえさんこと生田晴香です。今回は恐竜好きなら必ずチェックしておかなければならない三大恐竜記念日を紹介をします。三大恐竜記念日には「化石の日」や「恐竜の日」などが含まれるのですが、毎年イベントがあったりと盛り上がるので、由来などすべて覚え、次に来るその日に備えておきましょう!

連載コラム「生田晴香、恐竜と生きる」。福井恐竜博物館 公認恐竜博士、古生物学会友の会・恐竜倶楽部メンバーでもある自他共に認める恐竜ラバーのタレント生田晴香が、恐竜の素晴らしさを隅から隅まで語り尽くす。壮大な歴史とドラマ、未解明の不思議が交差する魅惑の恐竜ワールドへ、ようこそ。- dino.network編集部

はじめに。

「三大恐竜記念日」とは実際にある記念日を3つ、生田晴香が個人的に選んだものです。他にこれを考える人はまだ出てきてない(生田晴香調べ)ので、早い者勝ちといいますか、決めたもの勝ち流行らせたもの勝ちです。

さっさと浸透させて全人類忘れられないようにし、楽しい恐竜ライフを送ってもらいたいので、皆様もしっかりと覚えて、知らない人がいたら教えてあげましょう!

1.化石の日

三大恐竜記念日の1つ目は10月15日の「化石の日」です。

なぜ恐竜記念日に化石の日が入るのかといいますと、中生代に大繁栄した恐竜は化石からでしか分からないからです。

とどのつまり、恐竜の化石が発掘されているからこそ「恐竜」という存在が居たことが分かるし「恐竜」という言葉も誕生したわけで、化石があり研究者が調べて論文を書いてもらわないと恐竜のことは何もわからないままなのです。

なのでまずは「恐竜の日」よりも先に「化石の日」を紹介させていただきました。

さて、化石の日は10月15日。なぜこの日が化石の日になったのかお分かりでしょうか?少し考えてみましょう。

画像: ニッポニテス http://www.palaeo-soc-japan.jp/3d-ammonoids/img/data03-01.png

ニッポニテス

正解は、、、

初めて異常巻きアンモナイト「ニッポニテス・ミラビリス(Nipponites mirabilis)」が新種記載された日なんです!

アンモナイトといえばカタツムリの殻かのようにぐるぐるしている頭足類でイカやタコの仲間として有名です。軟体部分は残っていませんが、殻の部分は化石として残っています。(中生代末には鳥類以外の恐竜と共に絶滅している示準化石です)

ニッポニテスの名前の意味は「日本の石」です。“ニッポ”から日本をイメージされた方や、元々知ってた方はかなりの化石好きさんですね!(正解者に拍手)

「化石の日」は、「化石」や「古生物学」の認知度を高め、生命や地球の歴史への人々の興味関心を高めるきっかけになり、すべての人が「化石」を楽しむ日になれば──との願いで、日本古生物学会が制定しました。すばらしいです!

2.恐竜の日

2つ目の恐竜記念日は、4月17日の「恐竜の日」です。

恐竜の日というのは、かの有名なインディ・ジョーンズのモデル、アメリカの探検家で冒険家のロイ・チャップマン・アンドリュースさんが初めて恐竜の卵の化石を発見した日……

ではなく、初めて恐竜の卵の化石を発見したときの“調査に出発した日”なんです。

画像: ロイ・チャップマン・アンドリュース - Wikipediaより lh3.googleusercontent.com

ロイ・チャップマン・アンドリュース - Wikipediaより

lh3.googleusercontent.com

ややこしいのですが、ロイ・チャップマン・アンドリュースさんは古生物学者や地質学者、地理学者など色んな分野の凄い人らと共に、北京から人里離れたモンゴルに発掘調査に行ったんですね。

その出発した日が、4月17日なのでその日が恐竜の日ということになってます。

そのときの調査では、オヴィラプトルの卵(のちに判明)や、植物食恐竜プロトケラトプスや、ジュラシックパークシリーズで大人気の、肉食恐竜ヴェロキラプトルなどの恐竜化石をたくさん見つけてきました。

恐竜の日としておきながら、実はこのときの発掘調査は、ロイ・チャップマン・アンドリュースさん的には恐竜を見つけに行くぞ!と出発したわけではありませんでした。

アメリカ自然史博物館館長のヘンリー・フェアフィールド・オズボーンさんが、人類発祥の地はアジアだという論文を出したので、それを検証する為に出発したのです。

国立科学博物館のティラノサウルス

ヘンリー・フェアフィールド・オズボーンさんというのはとってもすごい人で、あのNo. 1人気恐竜のティラノサウルスや、フリルが大きい角竜ペンタケラトプス、他にもヴェロキラプトルなどの研究をしていた人です。

1935年にお亡くなりになっていますが、1905年にはティラノサウルスを命名していたりと、これから先、もし恐竜検定ができたとしたら確実に出題されそうなところなのでぜひ覚えておきましょう。

ちなみに、ヘンリー・フェアフィールド・オズボーンさんがアメリカ自然史博物館で働き始めたときというのはアメリカ自然史博物館にはひとつも恐竜化石がありませんでした。

バーナム・ブラウンさんを雇い、化石を集めてもらったのですが、バーナム・ブラウンさんというのが実はすごい化石ハンターで、どんどん恐竜を見つけてきてくれるんですね。

画像: 2.恐竜の日

「バーナムの骨」という絵本はオススメなので気になる方はぜひ。

おっと、なんだかどんどん話が逸れてしまっていました。
改めて言いますと、恐竜の日というのはロイ・チャップマン・アンドリュースが北京からモンゴルに出発した日です。覚えておきましょう。

3.生田晴香の誕生日(!)

画像: 生田晴香(3/27生まれ)とガブくん(5/5生まれ)

生田晴香(3/27生まれ)とガブくん(5/5生まれ)

3つ目の恐竜記念日は、恐竜おねえさんこと生田晴香の誕生日、3月27日です。

オチみたいになりましたが(完全にオチ⁉︎)
恐竜大好きわたくし生田晴香の誕生日も記念日として覚えて、毎年誕生日がくるたびに恐竜を思い出していただけたら幸いです。では!

画像: 覚えておきたい! 『三大恐竜記念日』

生田晴香 | Haruka Ikuta
恐竜タレント。TV、CMのほかモデルとして活躍中。福井恐竜博物館の公認恐竜博士で恐竜検定所持。恐竜トークショー、クイズ、鳴き声コンテスト審査員。古生物学会友の会&恐竜倶楽部メンバー。恐竜のうた「ダイナソーDANCE」監修。実は元あやまんJAPAN。
YouTubeちゃんねる「恐竜わっしょい!」始めました。

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前回の「生田晴香、恐竜と生きる」はこちら

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